2023年7月 6日 (木曜日)
音創り研究会はハムフェア2023に出展します
去年は音創り研究会とてしブースは出したものの、僕は直前になってコロナに感染して不参加だったハムフェア、今年こそ長いお休みから復帰します。
音創り研究会のブースは C-18 と決まりました。今年こそ皆さんと再会できることを楽しみに、ハムフェアで販売する新作マイクプリアンプキットDMS-09FNのマニュアル作成中です。
このマイクアンプはハムフェア終了後もある程度継続的にキットとして販売することを前提に、音作り研究会の標準マイクアンプとなるべく開発を進めています。無線機のマイク端子にも、アクセサリー端子にも接続して使える幅広い利得調整機能、プロの録音現場でも耐えうるノイズレベルや歪み特性を持っており、それらが生み出す透明感の高いトランアペアラントな音質が特徴です。
過去のマイクアンプキットを凌駕する大きなダイナミックレンジと低歪み特性は、あなたの声の表情をより豊かにQSOの相手に届けます。
この他にも、真空管を使ったマイクアンプや、場所を取らない小型のスタンドマイク、ファンタム電源などのキット、無線機とマイクアンプを接続するケーブルやPTTスイッチ、パッチンコアなどをご用意して皆さんのご訪問をお待ちしています。
・DMS-09FNのテスト機、キット版は多少異なる予定。
2023年6月13日 (火曜日)
VP6AのFT8オペレーション
リモートでペディション局を運用することでも注目されているVP6Aの運用が始まったようです。コンディションにも恵まれて各バンドでよく見えているので凄いパイルアップになっています。
FT8のメイン運用周波数ではない、サブ周波数あたりにウォーターフォールで柱が多数立っているので「 何事か?」とワッチしてみるとVP6Aでした。
いゃぁワッチしてみて驚いた。驚いたのはパイルアップの厚さでも、相手の信号の強さでもない、F/Hなのは当然として、ナント7スロットで運用しているんです。7スロットってことは、7局に対して同時にQSOしているわけです。FT8のインターバルは15秒ですからop殿は相当忙しいのではないかと思います。普通のパイルアップでもオンフレでお漏らしとか、いつもヘマをやらかしている僕ではとても出来そうにないオペレーションです。
2022年8月15日 (月曜日)
音創り研究会はハムフェア2022に出展します
2年間のブランクがありましたが、久しぶりに開催されるハムフェア2022に音創り研究会のメンバーとして参加予定だったのですが、このタイミングでコロナに感染してしまいました。
ただ今自宅療養中です。症状は軽い方ではないかと思います。そのようなわけで、私は週末のハムフェアへの参加を断念することにしました。音創り研究会の他のメンバーがブースでお待ちしていますし、新製品も用意していますので、ご来場の際は、音創り研究会ブースにお立ち寄りください。
音創り研究会の新製品が アマチュア無線総合情報サイト hamlife.jpにて紹介されましたので、ご覧ください。
音創り研究会は クラブブース(C-53) です 。お空で「会場でお会いしましょう」とお約束させていただいた方々、ごめんなさい。僕はお休みです。ションボリ・・・・
2022年1月 3日 (月曜日)
160mで北米東部が見えた
昨年末にローバンド受信アンテナシステムを変えました。昨年からローバンドは受信アンテナとしてスモールループアンテナを使っていますが、ノイズが少なく、またループアンテナのヌルポイント(不感方向)をノイズの到来方向へ合わせることでのノイズキャンセル(59+20dB程度のノイズがほぼ聴こえなくなる)を使うことで、位相差によるノイズキャンセルと同等の効果が、より簡単に得ることができます。
スモールループの指向性は8の字というよりも,Φのような感じで、ヌルはダイポールのヌルよりも深く鋭いように感じます。ヌルポイント前後の信号減衰角度は30度程度です。アンテナ一本、無調整で、ノイズが聴こえなくなるようにアンテナを回転させるだけですので、使い方は簡単です。
但しスモールループといえども、やはり160mで実用的な感度を得るにはそれなりのサイズが必要なようです。現在私が使っているのは、直径約1.2mです。7メガ辺りでは直径1m以下でも十分に感じましたが、80mや160mでは感度不足を感じました。
昨年秋頃に、ループアンテナの出力をLPFでAM放送波を切って無線機へ入れていましたが、試しに160m用のモノバンドバンドBPFを入れてみました。すると、LPFよりもBPFの方が効果的でした。やはりフロントエンドへの負担は軽い方が良いみたいです。
他にもプリアンプとかありますが、直径1.2m(給電点10m)のスモールループで北米東部が見えました。
160mのアンテナは全長7mのベースローディングバーチカルですが、練馬は畑も多く東京23区ではのどかな環境にも関わらず、ノイズレベルは高く、スモールループと比べてバーチカルではS/Nが5dB程度落ちます。
逆に言えば、バーチカルで-20dBで見える信号はスモールループだと-15dBで見えるわけで、この差はデカイです。短縮ダイポールでも張れればもっとS/Nがあがるのではないかと想像していますが、固定DPではヌルを使ったノイズキャンセルも固定方向のみになりますし、そもそも7メガのDPも張れない我が家では難しいです。
画像は2022Jan2の12Z前後の北米の入感状況
2021年12月21日 (火曜日)
やっぱりNoctuaのファンは凄かった
自作PCの世界では「静かで冷えるNoctua」として有名だけど、ここ暫く自作していない僕は未経験でした。
CPUをi7 4770Sからi7 4970Kに換装して4.5GHzにクロックアップすると不安定になります。
理由はCPUの冷却不足。負荷が10%程度で55度程度、負荷がかかるとすぐに70度近くまで温度があがります。
試しにCPUクーラーのファンを馬力のあるヤツに交換してみると・・・・CPU温度が10度弱下がって、4.5GHzでも安定して動作するみたいです。その代わりにファンからはは盛大な騒音が聴こえます。
そこで評判の良いNoctuaのファンを試してみることに。取り付ける前に試してみると、ファン自体では通常回転で無音ですが、風量は結構ある感じ。最大回転では騒音もありますが、他のファンに比べて格段に静かです。
実際にCPUクーラーに取り付けてみると、通常回転ではほぼ無音、わずかにCPUクーラーに密着したための風きり音がするのみ。CPU温度は10%負荷で39度前後までと10度以上下がりました。もちろん4.5GHzで安定動作です。
4.4GHzでファン騒音がある状態から4.5GHzでほぼ無音へとNoctua効果は絶大でした。
静かで力強いNoctua、無線機にも採用して欲しいです。
2021年11月28日 (日曜日)
i7-4770Sからi7-4790Kへ
僕の使っているPCではCPUとマザーボードがWindows11に対応していないとのこと。あまりお金をかけて延命しても・・・ということで、CPUのみを交換してパワーアップすることにしました。FT8のデコード率があがるといいのだけど・・・・
今まではi'-4770Sを使って、デコード周期を1に、それ以外を一番大きい(デコード率の高い)設定にしています。もちろんCLは100%。この状態でデコード数が40程度だと、時々Lagが0.4を越えてしまう・・・という状況。
ノイズや信号が少ない場合はいいけど、ノイズやQRMが多くなってくるとLagがどんどん大きくなってしまいます。最近7メガにでているパタパタは影響が大きいです。
CPUの交換と言ってもi7-4770S互換の上位CPUはi7-4790のみ、でも4790には4790K、つまりオーバークロック版がありますので、今回は4790Kを定格の4Gではなく、軽くオーバークロックして常時4.4Gで動作させました。4770Sは常時3.9Gで動作させていましたので、約10%のパワーアップになるはず。
もっとも4790は定格4G、ターボモードで4.4Gですから常時ターボモードにしているだけです。4790Kはもっとオーバークロックできそうですが、今の静音タイプのCPUクーラーでは冷やしきれないようでしたし、早くなってもファンの音がうるさいのは嫌なので、程々にしました。
4.4Gでの動作でも、JTDXには大きな効果があって、Lagがガックリと減りました。30デコードでLagが0.2程度です。それもデコード周期を2に設定してLagが減っています。
目に見えてデコード率があがった効果はわかりませんけど、数値的には良い方向へと想像以上に動きました。CPU負荷でいうと、JTDXでCPU負荷が50%を越えるか、越えないかの辺りにJTDXがのびのびと動作するか否かのスレッショルドがあるような印象を持ちました。
2021年11月19日 (金曜日)
TM-841 電球色LED化したTM-841
少し前に中古で入手した無線機。3バンド同時受信や1バンド3波同時受信ができ、この3台の無線機を1つの筐体に纏めたようなTM-*41シリーズは、搭載されるバンドによって型番が決まっている。また、回路や基板は大別して941系とそれ以外の2系統あるようだ。見た目のデザインはかなり似ていますが、941と741や841は異なる部分が多く、941は144・430・1200の3バンド以外は対応できないのに対し、741/841は144・430・1200の他に、オプションで28や50にも対応できる。
とても面白い無線機なのだけど、小さくて集積度も高いためか、無線機や表示ユニットが熱くなります。表示ユニットが熱くなる原因は全部で6個のバックライト用電球です。表示ユニットは基板のパターンが細かい上に、ほぼ間違いなく経年劣化により液漏れする電解コンデンサがあるため、電球のLED化は良く行われています。
僕も白色LED化して使っていましたが、表示が極端に暗くなり、調べてみると電源電圧が下がっていることが判明、原因は基板の裏側のパターンが電解コンデンサの液漏れで断線しました。基板の面側は液漏れお掃除を綺麗にしましたが、裏側まで浸食していたとは・・・・
表示パネルを取り外さないと見えないところで、確認していませんでした。
切れたパターンを修正して、涼しげな白色LEDも寒々と感じる季節になってきたので、電球色LEDでオリジナルに近い、温かみのある感じにしてみました。高輝度LEDで3個の電流制限抵抗は1.8kΩです。1.8kだと、ちょっと暗めなのでもう少し小さい値が良いと思う。
2021年11月 8日 (月曜日)
マッチング用容量切り替え式コンデンサ
バリコンってみなさんご存じだろうか・・・・バリコンを知らない方々も増えているように想像しています。バリコンとはバリアブルコンデンサの略で、容量が可変できるコンデンサのこと、抵抗の場合はボリューム(可変抵抗)としていまでも馴染み深いと思います。
コンデンサの容量を連続可変するのではなく、段階的に可変するのであれば、固定コンデンサと切り替えスイッチで作れます。疑似的なバリコンみたいなものです。
可変コンデンサがあると、アンテナのマッチングに使えて便利なんですよね。特に短縮アンテナの場合、コイルで短縮しただけではマッチングが取れません。そのな時にコンデンサを噛ませると綺麗にlマッチングが取れますが、マッチングが取れる容量がケースバイケースなので、バリコンのような容量が可変できるコンデンサがあると良いのです。
このようなアンテナマッチング用の疑似的なバリコンやバリL(コイル)は、米国MFJから多数発売されています。MFJ-908,909,910辺りです。今回はIC-705で使うアンテナマッチング用疑似バリコンを作ってみました。
2021年11月 6日 (土曜日)
電源の監視
リフォームした時にシャックになる自室には専用線で100Vと200Vのコンセントを追加しました。IC-7851は200Vでも動作するので、200Vで 動作させて見たかったのです。
昨年から200Vで使っていますが、100Vと比べてちょっぴり送信音質が変わったような気がします。低域が伸びたというか、全体的に腰が落ちたというか・・・・
200Vはアイソレーショントランス経由で接続しています。100V系は電圧計を入れて常時監視していますが、200V系も監視できるようにしたいと思っていました。
通販で買い物した時に、中華製の電圧・電流・周波数表示パネルが安価でしたので、購入してアイソレーショントランスに取り付けてみました。
これ、なかなか便利ですが、日本では周波数は安定しているので電圧と電流だけで十分かな?
2021年10月25日 (月曜日)
5Z4ZV 3.5/FT8
5Z4ZVはFT8でアクティブですが、いつもパイルアップになっているようです。先日の明け方(20Zすぎ)も3.5メガでよく見えていました。多数のJAがコールしているし、フレームの再送が多いので、どうやら、あちらではQRMMみたい。
ということで、僕は3,000Hz辺りでコールすると、二回でコールバックあり。
その翌日、今度は21メガで見えています。前回のようにに3,000Hz辺りでコールすること二回でコールバック。やはりFT8はワイドバンドの方が楽しめますね。
2021年10月24日 (日曜日)
ICOM CI-Vケーブル
ICOMのREMOTEジャック付きの無線機とPCの接続はISBケーブルが必要ですが、最近は中華製が安価に販売されています。1本千円程度ですから、ちょっと心配になってしまうのですけど先日の記事、「IC-705にリモートジャック [REMOTE] (CI-V)機能を追加する」と同じ方法でも使えましたし、当然ですが、普通に無線機のREMOTEジャックとPCのUSBに接続して使えました。
信頼性については不明ですが、数週間程度の利用では問題はありませんでした。 購入したのはIcom CT-17 IC-706 対応 USB CI-V キャット インターフェースケーブル という名称のケーブルでした。USBコネクタには品名らしき LD-C101 とあります。
安価なUSBケーブルの場合、専用ドライバーソフトが必要なことが多いのですが、安価な故にメディアで付属しておらず、結局使えない・・・なんてことがあります。
このケーブルも専用ドライバが必要です。中国WCHのCH340チップを使っているので、WCHのホームページから同社のCH340&341シリーズ用のドライバーソフトCH341SER.EXEをインストールすると、使えるようになります。
通常CI-VケーブルはREMOTE端子にはモノラルプラグで接続するのですが、このケーブルはステレオプラグになっていますので、先端のTipのみ利用して、真ん中のリング(TRSのR)は未接続になっているようです。
このケーブルをICOMの広帯域受信機やハンディ機とPCを接続するために使うには、モノラルジャックのTipとステレオプラグのRingを接続した変換ケーブルが別途必要です。ICOMのハンディ機ではイヤホンジャックの真ん中、RingがCI-V信号になるためです(Tipはオーディオ信号)。
安価なので2本購入して、ハンディ用にプラグを取付直しても良いかもしれません。もしかすると探せばハンディ用ケーブルもあるのかもしれません。
2021年10月 9日 (土曜日)
PJ4NA 7/FT8
今までのPJ4で、一番強い信号を送り込んできましたが、ということはみんな見えるわけで、大パイルアップでした。
コールバックのコールサインを見ていると、やっぱりヤギ組(?)の方々が多く、PJ4NAからのレポートも-5dBとか-8dBとか。僕の短縮バーチカルではちょっと太刀打ちできません。
でも、ときどき-17dBとか-20dBのレポートをもらっている局もありますので、もしかすると僕にもチャンスがあるのかもしれません。
僕の場合、アチラに届いたとしてもかなり弱い信号なので、QRMを避けてコールするのが基本。
でも3kHzに60局くらい出ていて、8割はPJ4NAをコールするJAです。隙間があってもコールしている時にかぶったりしているみたいで、一向に手応えがありません。FT8のウィンドウはPJ4NAをコールするJAでQRMM。そこで比較的空いている下端と上端で交互にコールする作戦へ変更。
下端でコールした時にコールバックがありました。
いただいたレポートは-23dB(笑)、小一時間ワッチして、PJ4NAから-23dBをもらったのは僕だけ、そして僕より悪いレポートは-24dBもらった一局のみでした。
2021年10月 6日 (水曜日)
28分で160mのFT8でAJD WKD
シングルバンドでシングルモードのAJDをコンテスト以外で行うのは結構大変です。そろそろ秋のコンデションも進んでいるだろうと160mをのぞいてみました。もちろん1840のFT8です。午後八時半と夕食後のためか、国内QSOが結構見えました。
DXをcallしている局もいないし、ちょっと出てみよう・・・とCQCQ....
数局とQSOしていると9エリア局ともQSOできました。コンディションは国内全域がオープンしているようだし・・・・AJDできるかも・・・・
ということで、各エリアの局を次々とゲット。しかし9エリアの次に難しい0エリアの局が見えません。う~~~ん、だめかなぁ・・・
なんて思いながら残りのエリアをつぶしていると、なんと0エリアからコールされました♪
というわけで、28分間で160mのFT8でAJDできました。といってもWKDでCFMできるかは???ですけど、30分切れたしFT8だし、160mだし・・・・満足しています。
あ、ログはUTCです。JSTはこの時間に+9時間です。
2021年10月 1日 (金曜日)
IC-705のGPS出力をFT8で使う
人気のデジタルモードFT8は送信と受信を時間で制御しているため、WSJT-XやJTDXを動作させるPCの時計がズレていると、上手く受信できないどころか、フォーターフォールには多数の信号が見えているのに全くデコードできないことがある。これは、結構焦る。JTDXの開発チームによると「0.18秒を超える誤差は6dBのデコード力低下を招く」とのことです。6dBの差はダイボールと3エレ程度の差でしょうか、6dBの差はローバンドでは致命的です。PCの時計が結構ズレるので、FT8を運用する時には、時計合わせをする必要がありますが、結構面倒です。
そこで自動でPCの時計合わせをしてくれるソフトを使っているのですが、PCの時計合わせには、基準となる正しい時計が必要です。ネット上に公開されているNTPサーバーを利用するか、GPS信号を受信するのかのどちらかになります。
僕はPCの時計合わせにはBkt Time Syncを使っていますが、このソフトはネット上のNTPサーバーとGPSの両方に対応しています。いままではNTPサーバーで使っていましたが、IC-705のGPS受信データをBkt Time SyncのGPS受信データとして使えないか入力してみました。IC-705のGPS衛星情報出力は GPS/QZSS/GLONASS に設定してあります。
Bkt Time Syncにイキナリ入力しても無反応だったら何が悪いのか、良く分かりません。そこでGPS情報表示ソフトのGPS u-centerに入力してみると・・・・
バッチリです。IC-705のGPS受信データは一般的なGPS受信機と同じフォーマットです(そうだと思ったけど、ICOMなだけに、ちょっと心配だった笑)。
2021年9月15日 (水曜日)
IC-705にリモートジャック [REMOTE] (CI-V)機能を追加する
IC-705はHF~430までカバーして、DVモード(D-STAR対応)を含むオールモード、最大出力は10Wだけども電池内蔵のポータブル機で、GPS付きという、全部入りの無線機です。FT817/818と比較されることが多いようですがD-STAR対応GPS搭載、タッチパネルの操作性という点で、異なるジャンルではないかと思いますし、設計年度の違いから、比較するのには無理がありそうに思います。
でも、FT818にモデルチェンジする時点で、せめてC4FMには対応して欲しかったです。
IC-705は従来の無線機とは違った所がいくつかあります。IC-705はポータプルであること・・・だからか、マイクやイヤホン周りはハンディ機仕様となっていて、従来の固定機やモービル機の8pinマイクコネクタやモジュラージャックではなく、3.5mmΦと2.5mmΦの4極プラグで、固定機やモービル機のマイクは接続できません。
また、PCコントロールはUSB端子経由のCI-Vで可能ではありますが、他の機器と連動させるリモートジャック [REMOTE] がありません。
特にHF帯でICOM固定機の代わりに使う場合を考えると、リモートジャックによる無線機連動でのアンテナ切り替えや、外付け機器の周波数による制御などができず、QSYするたびに手動操作することになります。
CI-Vによる機器連動になれた自分には、これはとても面倒なのです。HFオールバンド・オールモード対応IC-705がリモートジャック無しとは・・・・。
なんとか抜け道は無いかと考えること数日。閃きましたよ。単純にIC-705からPCに入出力してるCI-V信号を、PCの別のシリアルポートから3.5mmΦモノラルプラグに変換して入出力してしまえばいいじゃん♪
シリアルポートのリダイレクト、いわゆるヌルモデムとUSB CI-V変換ケーブルの合わせ技です。片方からのCI-V信号入力をもう片方から出力、逆方向も同じ、つまり相互通信できるはず。
シリアルポートのリダイレクトにはVSPE(Virtual Serial Ports emulator)を使いました。USB-CI-V変換ケーブルは数年前に購入したノーブランドのもの。IC-7000やIC-7851で使えたもので、ICOMのHF固定機に対応していればどれでも使えるはずですが、できればドライバーがCD等のメディアで付属しているものが良いでしょう。
2021年9月 8日 (水曜日)
GU5WZY 18/FT8
ここのところ夕方~夜の18メガが面白い。EUがぞろぞろでてきます。この聴こえ方にコンディションが登り調子なのが伺えてワクワクしながら遊んでいると、GU5WZYをデコード。
すかさずコールするもEU局に応答、その後はJAに応答あり。2局連続でJAに応答があったということは、JAを意識的に拾ってるみたい。チャンス♪
とはいうものの、なんも考えずにオンフレでコールしていました。屋根上2mの小型アンテナでGUとQSOできる程甘くはありません。すいてる周波数を見つけてスプリットでコール。2回ふられましたが、スプリットでコールしてから3回目にコールバック。QSOできました。GUはデジタルモードのNewで、今晩は気分よく眠れそうです。
2021年8月20日 (金曜日)
2mFT8は飛ぶ
2mと言えば、その昔メインチャンネルが144.48だった頃以来、あまりでていません。最近はFT8も盛んに運用されているとのことで、ちょっと試してみることにしました。
ワッチしていると、7,4エリアのコールが見えます。ふむふむ、1エリアに移動しているのね・・・と思っていましたが、/Pとか移動場所の告知とかありません。
どうやら本当に7や4エリアから飛んで来ているようです。びっくり!!
だって、僕のアンテナは二階の屋根上2m(地上高9m程度)にあげたGPなんです。相手局はそれなりの規模のアンテナなんでしょうけど、それにしても秋田で僕の信号が見えちゃうのにはオドロキました。
ちょこちょこ遊んでから、僕の電波の飛び具合をPSKレポーターで調べたらこんな感じでした。
2021年8月18日 (水曜日)
中継コネクタ
その昔、ご指導いただいていたomさんに「中継コネクタの類(L型とか)には注意するように」とアドバイスいただいたことを思い出しました。M型コネクタはインピーダンスとか決まっていないので当然として(50Ω整合型もある)、BNCならL型でもいいんとちがう?とか安易に考えていました。
ところが430メガでL型入れると顕著にパワーロスすることが判明。調べてみることにした。
対象にしたコネクタはこんな感じ 疑惑のBNCのL型に加えて、L型の代わりになりそうなT型、そしてMコネのL型、そして良く使うであろうMコネの中継コネクタ(メス-メス)3種類。
それでは疑惑のBNCのL型の測定結果から。なお、50Ωの抵抗は測定器用の無反射抵抗を使っているので結果の精度はそれなりに高いと思います。
疑惑のL型(写真左上中央)は430ではSWR1.34と今一つ。90度曲がる点では同じT型(写真左上上)の方がSWR1.22と良い結果。T型の片方はオープンの状態です。ただし、写真のT型の場合で、異なる種類(外観が異なる)のT型ではL型よりも悪い結果となりました。
BNCでこの状態ですので、MコネのL型の周波数特性は・・・・・です。計測結果が漏れていますが、HF帯かせいぜい50メガまでにした方が良いです。
BNCのL型も手持ちのいくつかを計測してみると、結構なバラツキがありましたので、一度ご自分のコネクタの周波数特性を調べ他方が良さそう。
では同軸ケーブルが短い時などに使う中継コネクタではどうでしょう。今回は写真右下の3種類を計測しました。
2021年3月15日 (月曜日)
マイク分配器
一本のマイクを複数の無線機に接続する方法として、ヘッドホンアンプを利用するアダプタを前の記事で紹介しました。ヘッドホンアンプは安価なものなら3K程度で入手できます。ケースや部品代を考慮すると、買った方が安くなると思います。 そこで、安価なヘッドホンアンプを改造して、マイク分配器に仕立ててみました。改造ネタとして選んだのはN-AUDIO HA400 4チャンネル ヘッドフォンアンプ 電源アダプタ付きという、ベリンガーのヘッドホンアンプとそっくり(笑)の中華製です。音質とかがちょっと心配でしたが本家と遜色ありませんでした。
基板を取り出してサラッと回路をみてみると、入力→バッファ→分配→各チャネル別のアンプという構成のようです。念のため出力波形を調べてみると、出力が反転しています。音声信号ですから、反転しても特に問題はありませんが、出力を他の機材に接続した時など、問題が発生する場合があります。信号を反転させる方法は色々ありますが、今回は出力に1:1のトランスを入れるので、トランスで信号を反転して出力することにしました。
2021年2月 7日 (日曜日)
マイク分配アダプターの試作
仕様に沿って回路を考えると、ミキサーの逆の回路であることに気がつきました。それなら手持ちのヘッドホンアンプの出力部分にトランスを挿入すれば簡単に出来上がりそうです。
手持ちのヘッドホンアンプはMACKIE マッキー4WAYヘッドホンアンプ HM-4です。
小さくて安価なわりには、音質的にも類似製品よりも優れていると思います。
1入力4出力で出力レベルは各チャネル毎に調節できます。ステレオアンプですが、L側のみ使って、R側は入出力をグラウンドに落として変な信号を拾わないようにして、出力にライントランスを挿入して、マイクアンプと無線機のマイク端子に接続して送信しました。
「はろーてすと、わん、つー、すりー」
むふ♪ いい感じの音が受信している無線機から聴こえてきます。
マイク端子に入力するのはレベル調節が難しいのですが、いい感じでレベル調節できます。また,アクセサリ端子のライン入力に接続してもスムーズにレベル調整ができました。音質的にも不満はありません。
早速アダプターとして仕上げてみました。
アダプタの中身はトランスだけなので、こんな感じになりました。
2021年2月 5日 (金曜日)
一本のマイクを複数の無線機に接続する
お気に入りのマイクがあると、色々なバンドで使いたくなるものです。色々なバンドで運用するには、無線機も増えていきます。その都度マイクをつなぎ変えて、レベルを調節して・・・と、結構面倒な作業が発生します。
特にHF大型機で背面のアクセサリ端子からラインレベルで入力するのと、V/UHF帯のモービル機など、マイク端子のみの無線機のマイク端子にマイク信号レベルで入力するのとでは、信号レベルが全く異なります。毎回調節すれば良いのですが、できれば、無線機毎に利得調節ができて、一度レベルを設定したら、そのままの状態で使えるとありがたい。
そんなわけで、マイク切替器を思いつきで試作してみましたが、音声信号に雑音が乗ったり、回り込みが止まらなかったりと、実用的なものにはなりませんでした。原因はグラウンドループのようです。
また、マイク切替器は最低でもマイク信号とPTT信号を切り換える必要があるので、マイク信号2本とPTT1本(アースは共通)の3回路を切り換える必要があります。無線機3台なら3回路3接点のロータリースイッチか、電子スイッチを使うことになります。ポイントはマイク信号のグラウンドは無線機毎に独立していることです。(グラウンドループが出来ない状態を保つ)
色々と考えましたが、グラウンドループはトランスを使ってマイクと無線機を直流的に絶縁することにしました。また、マイク切替器の発想を変えて、マイク分配器にすることにしました。つまり、どの無線機へもマイク出力信号を常時接続してしまい、PTTをのみを切り替えることで、どの無線機でもお気に入りマイクが使えるようになります。PTTは基本的に無線機共通でPTTをアースに落とすと送信ですから、切り替えスイッチも簡単なもので実現できそうです。
ふむふむ・・・要求仕様はこんな感じかな?
・1入力(ラインレベル)3~4出力(モノラルで可)
・入力バッファ
・各チャネルに出力レベル可変アンプ(ラインレベルからダイナミックマイクレベル)
・各チャネルは1:1(600Ω:600Ω)トランス経由で出力
・PTT(無線機)切り替え用スイッチ
こんな分配器があれば、マイクアンプと接続して、出力を色々な無線機のマイク端子でもアクセサリ端子でも入力して運用できますね。
2020年5月17日 (日曜日)
GPUでノイズをリアルタイムで除去するRTX Voice
グラボで有名なNVIDIAが、ゲーム向けの高性能グラボRTXシリーズ用として、音声チャット用にPCのマイクで拾った音声に含まれるノイズ(騒音やキーボードの打鍵音等)をリアルタイムで除去して、相手が聞き取りやすくするプラグイン、RTX Voiceのβ版を公開しました。
昨年あたりから、グラボのGPUとAIを組み合わせたアプリがでているようですし、対象とあるグラボはゲームしないとご縁が無いような高性能なものでしたが、現在公開中のバージョンは、インストーラーの定義ファイルに呪文をかけると・・・・なんと、RTXシリーズだけではなくGTXシリーズ、しかも1000番台でも動作するとのこと。
もしや私のGT730でも動くかも・・・とインストールしてみると、インストールは呪文のお蔭で無事完了しましたが、起動しても出力が稀に聞こえる状態で、設定していてもある時は聞こえたり、他の設定をいじると、聞こえなくなったりと、不安定というか、オーディオデバイスとして上手く動作してくれません。 やはりGTXの1000番台が安定動作の最低ラインみたい・・・・・。そこで最近は安価になってきたGTX1050のロープロファイル版のグラボをポチッとしちゃいました。デュアルファンだけど・・・まぁ、そんなに煩くないとのことですし、消費電力も300W電源で安定動作してるとの情報があったので選びました。
翌日手元に届いたので、早速現用のPCのグラボを交換してみると、RTX voiceは普通に動作していました。やはりGT730では正常に動作しないようです。ま。もともとRTXシリーズ以外のグラボでは動作しません・・というか、インストールさせません・・・・ってアプリですから、GTX1050で動作するだけでラッキー!なわけ。
2020年3月26日 (木曜日)
2020年3月13日 (金曜日)
2020年3月 6日 (金曜日)
マグネチックループアンテナの直径比較
マグネチックループアンテナ(不平衡タイプ)は直径によって低い周波数の感度が異なる。まぁ、直径10cmで160mがガンガン聴こえたら、とっくにみんな使っていると思う。
ちょっと調べたいことがあって、余った同軸でマグネチックループアンテナを大小で2本製作してみた。
大は10DSFBで直径120cm、小は3D2Vで直径80cm。2本をネットワークアナライザで調べた結果が図になっています。
5メガ以下は直径が大きいほど感度があがるようですが、逆に5MHz以上ならば、コンパクトに仕上げることができる・・・でしょう。
マグネチックループアンテナの製作記事をネットで検索してみると、製作したループの直径は1ml以下で、直径70cm程度が多いみたい。使った同軸は5Dが圧倒的に多い。
5Dで直径が70cmだと、グラフの赤線と黄色線の真ん中よりも、少し赤寄り(下側)あたりになる。160mや80mでは、ハッキリと感度不足を感じます。
2020年1月30日 (木曜日)
2020年1月27日 (月曜日)
SG9500N 144/430/1200 3Band Whip
昨年からQRV(といっても殆どワッチだけ)している1200メガ、アンテナは電波が乗るホイップで誤魔化していましたが、利得が取れるホイップにしてみたくて、144/430でも使える3バンドホイップSG9500Nを導入しました。
固定用のGPも考えましたが、今回はモービルホイップにして、根元に直径30cmのアルミ製キャパシティハットをラジアル代わりに入れて、GPとして使うことにしました。
マストの上は4Band ホイップがあがっているので、マストの途中に90cmのアームを出して写真のように設置しました。
1200メガですので、ホイップのコネクターはN型にしました。モービル基台には、両端がNメスになっている全ネジタイプのN型中継コネクターを取り付けて、SG9500Nと給電用の同軸を中継コネクタを挟んで直結しています。
ホイップをM型にして、M型中継コネクタでも同様の形にできますが、M型中継コネクタではインピーダンスが乱れるのでSWRが悪化します。
M型中継コネクタはインピーダンス整合されていないことが原因です。430では誤魔化せますが、1200ではかなりSWRが悪くなりますので、N型中継コネクタにしたわけです。
近くのマストや同軸の延享が心配ですが、SWRは以下の通りでした。
2020年1月21日 (火曜日)
29・51・144・430 4Band Whip Antenna
144メガ以上のバンドではFMモードが主流ですが、51メガや29メガでもFMでQRVできます。特に春~夏のEスポシーズンは、1000km以上離れたところが、フルスケールの信号で聴こえたりして、中々スリリングなのですが、冬場は静かです。
144/430にと較べてでている局も少ないためか、アンテナの種類も多くありません。注意すべき点は、同じバンドでもSSBの運用周波数とFMの運用周波数が大きく離れているため、短縮タイプのアンテナではどちからを犠牲にしてチューニングする必要があること。そしてもう一つは、50メガFM対応と記載されてるけど、実際には53メガ前後でSWRが落ちていて、FMの呼び出し周波数の51メガではSWRが3近くになり、現実的には運用が難しい場合があることです。
私の経験ではモノバンドを除く50メガ対応のモービルホイップで、50.2~51メガ付近でSWRの底がくるように(SSBでもFMでもどちらでも使えるように)調整できたのはコメットのSB-15、CA-285、ダイヤモンドのSGM911、AZ910の4本のみでした。
今回は1本で4バンド対応ということで、手持ちのコメットのUHV-6を改造して、6mを使いやすくしてみました。UHV-6は50メガ対応となっていますが、僕の使い方では53メガ付近で共振しますが、51メガやそれ以下のSSB運用周波数でSWRを落とすことができず、6mバンドでは使っていませんでした。
コイツを何とかして28メガ用のエレメントも取り付けて29/51/144/430の4バンドホイップとして使うことにしました。
2020年1月 3日 (金曜日)
BBEとViVA HD3Dにトーンコントロール全部入り
無線の受信音、僕はなるべく周波数特性の良い外付けスピーカーで聞いています。いわゆる通信型ではありません。了解度より音質重視ですね。といっても無線機の脇に置いてるので大きさの点で小型なBOSE M3で我慢しています。本当は16cm程度のスピーカーで聞きたいところです。
また、多数の無線機の出力を一組のスピーカーで聞くため、無線機のオーディオ出力をミキサーに入力、ミキサーの出力をパワーアンプ内蔵のBOSE M3に入力しています。今は無線機4台とPCの合計5ソースをミキサーに入力しています。ラインミキサーはベリンガーの製品を使っていましたが5年もすると接触不良が発生し、だましだまし使っていましたが、先日DENONのDN-312Xにしました。ラインミキサーよりも、宴会場のマイクミキサー的な製品ですが、ラインレベルのモノラル入力チャンネルが豊富で、BGM用のステレオラインレベル入力も3CHあって、無線機中心のシャック用にはいい具合です。
ミキサーとパワーアンプの間は直結したり、真空管のプリアンプ入れたり、BBEやトーンコントロールなどの機材を入れたりしていましたが、先日アマゾンでBBEとVIVA HD3D機能にトーンコントロールが付いてる機材を見つけました。
BBEは簡単に言えば、50Hzと4kHz辺りをブーストして、低域にはコンプかけていわゆるズムズムシャキシャキ音質にする装置で、普通に聞きやすくします。VIVA HD3Dは3Dの名前の通り、周波数帯域ごとに音を分割して処理して、音に広がり、つまり立体的にしてくれる機能でテレビなどに内蔵されていますので、ご存じの方も多いと思います。
BBEは機材を持っていましたので、無線機に使うと良いことは経験していますが、VIVA HD3Dはテレビでは経験済みですが、無線機では未経験。先日アマゾンをフラフラしていたら、欲しい機能全部入り(笑)の機材を見つけました。安価でしたので、早速NFJオリジナル DSP搭載デジタルコントロールラインアンプ P01J を購入して試してみました。
2019年12月30日 (月曜日)
ケーブルカッター 200円
持っていると便利な工具として、ケーブルカッターがある。一般的には太い電線を切断する機会は殆どないが、アマチュア無線の場合には、太い電線を切断する機会は多い(僕だけ??)。
一般的にはペンチやニッパで切断するが、直線的な刃で挟んで切断するため、写真左のように、切断面が潰れて、切断後のケーブルの断面が楕円になる。切断後の処理がバラしてのハンダ付けの場合にはそれほど問題にはならないが、BNCやSMAなどインピーダンス整合型のコネクタを取り付ける場合には、同軸にガスケットを取り付ける必要があります。
ガスケットの同軸用の穴は円形で同軸のサイズぴったりか、キツいくらいの径で、ペンチやニッパで剪断した、断面が楕円形の同軸ではガスケットの同軸穴には入りません。変形した同軸をなだめ、すかして、あばれる網線を揃えてなんとか通すまでに結構苦労します。
そこでこのケーブルカッターです。写真のように、切断した同軸の断面がほぼ円形のままです。ですからガスケットの穴に同軸がスルッと入るわけ。いゃぁ~いままでの苦労が嘘みたい。
ケーブルカッターの存在は以前から知っていましたが、なにせそれなりのお値段がします。頻度と価格のバランスで購入を見送っていましたが、ダイソー200円は安い!
正直に言えば、コネクタ一回のハンダ付け用に買っても、惜しくはないと感じるほどの利便性があります。同軸以外の電線でも綺麗にカットできます。ケーブルカッターを購入後は、1ミリ程度以上の径の電線はケーブルカッターで切断するようになりました。そしてニッパは精密ニッパとして、同軸の網線の細い一本が綺麗に切断できるタイプにして、役割分担するようになりました。
それにしても200円でこのしっかりとした工具が手に入るとは・・・ダイソー恐るべし。
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