モービル基台の製作
現在、市販のモービルマウントを改造して使っています。先日7メガで交信したモービル局がかなり太いエレメントを使っていて、結構な強さで入感していました。
HFモービルアンテナは短縮率が高く、全長2m程度に納めるためにかなり無理して長さをコイルで短縮する必要があります。効率を高めるために大型コイルでHi Qにして、損失をなるべく減らすように皆さん努力するわけです。
また、高周波はインピーダンスが下がると導体の表面しか流れません。すると、表面積の大きい「太い」パイプが有利になります。効率に着目したアンテナに米国のForce12社のアンテナ群がありますが、シグマシリーズでは輻射エレメントにかなり大口径のエレメントを使っています。
私も 同社のZR-3を使ったことがありますか、そのサイズから想像もできない程よく飛びます。効率が良い・・・ことを肌で感じることができました。
太いエレメントで効率をあげたい・・・と思うようになりました。
もちろん、モービル用のアンテナのことです。本当はアルミパイプにしたいことろですが、全長2mのアルミパイプを車に付けるのは強度の面などから現実的ではありません。
そこで、グラスファイバーポールに銅線を這わせるのではなく、ポールそのものを銅テープで竹光化することにしました。素材はハムスティックです。米国で$25程度で販売しています。
ポール保護のヒシチューブを剥がして本来のエレメントである銅線を撤去、変わりにグラスファイバーボールに銅テープを張って銅パイプ化します。そして仕上げにヒシチューブで保護します。
これで直径10φの極太エレメントのできあがりです。
早速現在のモービルマウントに付けてみましたが、どうも強度が不足しているようで、フラフラします。また、基台が動いて愛車のルーフにもキズが着きそうな感じです。
そこでモービルマウントそのものから製作することにしました。色々と悩んだのですが、素材は「まな板」にします。最近のまな板はボリプロピレン製で強度もありますし、100円ショップで安価に入手できます。
エレメントの取り付け部分は米国ハスラー社製のネジでどの角度でも止められるタイプ(RVM)を取り寄せました。ちなみにこのマウントは$25で、3mm程度の亜鉛メッキ鉄板を加工したマウントと同軸ケーブル(4m程度)まで付いていて、大変お買い得だと思います。
このマウントをL字型に加工した自作の基台につけて、モービルマウントの完成です。
僕の車はボルボエステートなので、ルーフレールが付いています。HPでも紹介しているように、ルーフレールだけでは大型アンテナを保持できません。車のルーフとルーフレールの2点で保持するようにしないとフラフラしちゃうのです。
先日製作した直後は色を塗っていませんでしたので、ちょっと「恥ずかしい」状態だったのですが、昨晩黒色に塗装したところ「なかなか」の出来ばえになりました。
お正月休みに取り付けてみます。写真もアップするようにしますね。
| 固定リンク
« 快適すぎるPSK63 | トップページ | 雪 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント