EHアンテナ その2
ここ数日、QSOでEHアンテナの情報を集めてみました。もちろん、タヌキワッチも含みます。EHアンテナの癖が少し見えて来ました。
皆さん、同軸の長さを「変える」と「SWRの一番低い周波数が動く」とのことです。どうもEHアンテナは同軸の長さを一定にして調整したり、使ったりした方が良さそうです。
短い同軸で調整してから、長い同軸にするとswrの低い周波数が動くとのことです。
中には「無線機を付け替えたらSWRが変わった」との貴重な情報もありました。
そして、無線機側へコモンモードフィルターを入れるとSWRが下がらないという情報も得ました。う~ん、外皮側を無線機と切り離すのはマズイようです。すると1/2λの同軸長はやはり同軸からの輻射をキャンセルさせるためのコツなのかもしれません。
でも14メガ以上では同軸が足りなくなっちゃう・・・と思いますけど・・・。1/2λの整数倍ってことでいいのかしら?
同軸長によってSWRが変化するのは、ある意味では普通のことなんですが、どうやら「普通以上に変化する」という意味のようです。
実際に使ってみると確かに「静か」で「ノイズも少ない」ようですが、周りに金属や導体(人間)があると非常に影響を受ける・・・とのこと。これは運用状態で最終調整をする必要がある・・・・ってことですね。
効率面についてはQRPでもどこどこと交信できた・・・ということですが、実験している方も「他のアンテナと切り換えてみないとなんともいえない」とのことです。ただし、印象としては「大きさを考えるとイケル」ということのようです。
皆さんの情報を集約すると、
1.同軸長が影響する
2.アンテナは小さいが、ヘルツアンテナと同様に周りの障害物から距離を取らないとだめ
3.コモンモードフィルターを入れてはだめ
4.そこそこ使える印象
5.フィードコイルの形状や場所で特性が変化する
ということです。
なんとなく・・・ですが、EHアンテナ本体から同軸~そして無線機までが「一つのアンテナシステム」として構成されるアンテナのようで、従来のヘルツアンテナのように「給電点から先がアンテナ」という常識は通用しない・・・のではないかと思います。
また、アンテナとしての性格を握っているのはフィードコイルのようで、フィードコイルを変えるとアンテナの性格が変化するようです。帯域幅とか、安定性とか・・・。
皆さんも原理についてはやはり??で、体当たりで手さぐり状態なんですね。この週末は無線にでてくる局数が少ないと感じているようですが、どうも日本中でEHアンテナの実験をしているのではないか?と思っています。
本当に「大ブーム」かも?
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コメント
福井さん 貴重な情報いろいろ有難うございます。
周囲の影響はメチャクチャ受けますね。。ほんと・・
アンテナ小さいから、つい「抱えて調整」とかしてしまうとNGです。(^^;
それと、無線機の筐体がGNDに落ちているか否かで、相当変わると思われます。完全に浮いてると、無線機触っただけで変化するかもしれないよなぁ。。
思ったより時間がかかってしまいましたが、最終調整も終わりコレカラ架設します。夕方頃にはレポートできるでしょう。。
投稿: JF1JPC | 2004年4月25日 (日曜日) 10時52分
初めまして、Hondaです。デベソなものですからあちこちの会議室に顔を出してはEHアンテナの話しをしております。
私も7Mhz用で実験しておりますが、室内で調整してもNGでした。近接物体の影響を受けるんですね。文献には書かれていないのでこれに気付くまでに時間がかかりました。
ノイズブリッジで測りましたが、R=0Ω、X=-30Ωで変化しない状態です。(同軸はλ/2長)
ケーブルを踏んづけると測定値が変わります。
λ/2の同軸を接続してアンテナに近接物体がない状態で測定した方がFBです。多分、地上高でも値が変わるでしょう。
2階のベランダへ架設(7mH)にしたところ、正常?らしき測定ができました。R>700Ω、X=0の並列共振です。
(しかし、足で踏むとやっぱり測定値はかわりますネ!)
文献よりもR値が高いのは、文献とおりに作っていないからだと思います。
投稿: Honda | 2004年5月 4日 (火曜日) 09時30分
Hondaさん、こんにちは。EHアンテナを作られたのですね。一番興味があるのは同軸からの輻射なんですが、如何ですか?これがあるとアパートで使うのはちょっとキツイのですが・・・。1/2λの同軸長でうまく、キャンセルできましたか?
投稿: ji1anij | 2004年5月 4日 (火曜日) 15時37分
こんにちは。
もともと同軸ケーブルに電流(コモン電流?)が流れるらしいのですが、それは、このアンテナはそもそもバランが入っていないから当然ではないかと思います。
ただ、コモンフィルタを挿入したらNGだったというレポートもあるようです。やはりバランは必要なのではと思います。
アンテナ架設状態でX=0に調整できれば、同軸ケーブルの長さが何mでも問題無いハズですが、λ/2倍長の方が無難ですね。
もっともλ/2倍長じゃないと、測定値がデタラメになりますので。
参考までに、以下の会議室でも喧喧諤諤やっております。
http://bbs.infoseek.co.jp/Board01?user=jn3xby
投稿: Honda | 2004年5月 4日 (火曜日) 18時53分
EHアンテナはオリジナルのままでは共振周波数、給電点インピーダンスがお互いに関連し合いまた同軸ケーブルの長さ引き回しでも変化します。小生も4月号の記事で製作してみましたが何を測定しているのか分かりませんでした。EHアンテナのコンセプトから外れるかもしれませんがリンクコイルで給電するようにすれば共振周波数と給電点インピーダンスが別々に調整できます。また1:1のバランを入れれば同軸ケーブルの影響もなくなります。いちどおためしください。
投稿: 山田 尚 | 2004年5月11日 (火曜日) 13時42分
有難うございます。
リンクコイル、一度試してみます。
インピーダンス測定はされましたでしょうか?
DIPメータやSWR計だけではなかなか調整が難しいと思います。
このアンテナの動作ですが、直列共振域と並列共振域とあるのですが、どちらを使うのでしょう?
また、ブリッジタイプの方が作りやすい・・・というか、調整しやすいようです。
また、ノイズについても、多いという人もいれば、少ないという人もいるようです。 アンテナ自体がEHアンテナの動作になっているかどうかが問題(不明)ですので、何ともいえません。
並べて、比較するしかないですね。CQさんやってくれないでしょうか?
投稿: Honda | 2004年5月12日 (水曜日) 06時55分