FTDX9000のDSP判明
JF1JPC局のブログ「つれづれなるままに・・・」によると、FTDX9000のDSPはTIの浮動小数点DSP TMS320C6711であることが判明しました。
TMS320C6711は200MHz動作時に、1200MFLOPS、200MMACSの性能を発揮するとのこと。IC-7800のTMS320C6713と同じシリーズ品であり、ピン互換でハードウェアも共通化できるようです。
6713-192KBのL2 SRAMと64KByteのL2キャッシュ/SRAM(4バンク)(計256KB) / 6711-64KByteの二次キャッシュ/マップド・メモリ(4バンク)(L2)
6713-S/PDIF通信プロトコルとの互換 (6711ナシ)
6713-16ステレオ・チャネルのインター・ICサウンド(IIS)(6711ナシ)
両者の違いは演算能力にもありますが、同じコアを使っている関係で、PCのCPUと同じように違いはクロック周波数
とキャッシュによります。まぁ、簡単に言えばベンティアムとセルロンの違いと同じ感じと言えばいいのでしょうか?
TI社の説明をみると、6713の方はS/P DIFサポートや、マルチチャネル・オーディオ・シリアル・ポート(McASP)に代表されるように「音」の面で充実が図られているようです。
6711との違いはベリフェラル部分とキャッシュ部分ですから、FTDX9000mkIIはDSPを6713に載せ変えてS/P DIFをサポート・・・なんてことになるのかもしれません。
あ~、Signal Oneが健在ならFTDX9000のDSP載せ変えバージョンとか製品化しそうだなぁ~。INRADでFTDX9000用の載せ変え用DSPポード販売してくれないでしょうかね??
この記事はIC-7800とFTDX9000のDSPの違い「のみ」にフォーカスしています。DSPで全部処理するわけではなく、当然ですがフロントエンドやミキサーが重要なのは言うまでもありません。
また、使い勝手の部分(ユーザーインターフェース)も大変重要ですので、DSPだけで優劣が付くものではありません。しかしDSP処理を行う以上、DSPの選定にはメーカーの意図が反映されると僕は考えています。
送信面だけで比較すると、FTDX9000がパライコを内蔵したり、マイクコネクターにXLRタイプを採用して音づくり面も取り込んでいるのに対し、IC-7800はS/P DIFを装備して、入力された信号を忠実に送信することに徹し、音づくりはご自分でどうぞ・・・というスタンスに思えます。
いづれにしても、素晴らしい機材を提供してくれる両社に感謝します。
P.S. FTDX9000 Contest はYAESUの秘密兵器ですね。グラグラ来た方は相当多いのではないでしょうか?
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