MMVARIがMFSKを搭載
ここのところ頻繁に機能追加しているMMVARIにMFSK16が搭載され、Ver 0.26となりました。
MFSKの搭載により、MMVARIはPSK/FSK/GMSK/RTTY/MFSKと幅広いデジタルモードに対応しました。現在HFハムバンドで聴くことのできるモードは大部分をカバーしたことになります。
HFでは、バケット300bpsやPACTORなども運用されていますが、どちらかと言えばデータ転送(クラスター情報など)に利用されており、普通の不特定多数とのQSOには利用されていません。
また、HELLなど他のデジタルモードもたまに運用されますが、最近は運用する方がどんどん減っているようです。
ですからMMVARIがあれば困ることはまずありません。
今回搭載されたMFSK16は大変ユニークな変調方式で、他のデジタルモードとは違って、占有帯域幅を均等に使うことや、強力な符号訂正技術によって伝送率を上げる工夫がされています。
極を通るパスやロングパスの交信では、良く位相が崩れたり、エコーが発生しますが、そのような状態では他のデジタルモードが極端に伝送率が低下するのに対し、MFSK16では殆ど伝送率が低下しません。つまり文字化けが極端に少ないモードで、そのため熱心なファンが多いようです。
デジタルモードは、AF周波数をリグに入れて変調しますので、LSB/USBを間違えるとお互いに解読できない・・・という特徴があります。
MMVARIでは、サイドバンドが逆だと交信できないモード(RTTY/MFSK)の場合は、無線機のサイドバンドに併せてRTTY-U(USBモード用)RTTY-L(LSBモード用)を用意し、運用ミスを防ぐ工夫がなされています。
このような気配りがMMシリーズが人気のある一つの理由ではないかと思います。
今回の情報も力武さんより戴きました。ありがとうございました。
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コメント
0.27が出ました.MFSK周辺のbugfixが主なようです.
投稿: Kenji JJ1BDX/3 | 2004年8月 4日 (水曜日) 20時18分