IC-7800は飛ばない無線機?
最高級(?)アマチュア無線機IC-7800を購入して8カ月、だいぶ体に馴染んできたけど、使いこなしている・・・とは言えない。使えば使うほど「なるほど」や「ふ~~ん」や「へぇ~~~」が増える。
ICOMのアマチュア無線機をわりと長く使っている僕だけど、IC-7800は中々その全貌を掴みきれません。
QSOで無線機を紹介すると、(無線機が)凄い! と言われて「性能はどうですか?」と聞かれます。その度に説明するのが「良く聞こえる」ということです。
「良く聞こえる」というのは、感度が良い とか 音が良い とか ノイズが少ない とかではなくて、全て総合的に満足された上で「良く聞こえる」状態になるんだ・・・ということが、初めて理解できました。
実は購入してから一ヶ月程度の期間は悩みました。だってIC-7800は200Wなのに飛ばないのです。IC-756Pro2なら応答があるような信号なのに、IC-7800を使って呼ぶと応答率が悪いのです。
いゃぁ、悩みました。アンテナが接触不良(SWR変化ナシ)、同軸に水が入った(外してテストするも問題ナシ)、パワーメーター振れているけど実際にはパワーがでていない(パワー計で測ると問題ない)・・・・あ~~~、もう、頭ぐしゃぐしゃ。
僕は100万円も出して「スカ」を掴んだのか?! そんなバカな・・・・。誰にも言えず(笑)、人知れず悩みました。
使いだしてから一ヶ月たったころ「どうして7800は飛ばないんだろう・・・」と思いながら21メガでRS55位の信号を聞いていました。IC-756Pro2だったら、コールするとまず間違いなく応答があるような強さです。もちろん、他に呼ぶ局がいなければ・・・という前提ですよ。
う~ん、この局も応答ないかもしれないなぁ~・・・と悲しく思いつつ、ふと、Sメーターを見ると「S1」ではありませんか!!S1???これで??
IC-756Pro2でもS1位の弱く聞こえる局は、呼んでも応答率は悪いです。でも7800だと「S1」程度の弱い信号でも「耳S」だと756Pro2で受信した時の「S5」程度に聞こえるのです。
それからは、Sメーターを良く見て信号を受信するようにしました。すると、7800でS5程度ふれている場合は、756Pro2と同じように殆ど応答があります。でも、聞いた感じはS8-9程度の信号に聞こえるんです。
つまり、僕の耳はIC-756Pro2のSメーター表示と聞いた感じに慣れてしまっているんですね。だから、信号を耳で聞いた感じでS(信号強度)を判断して、感覚的に応答率を推測していたわけです。
聞いた感じで同じように聞こえても、実際の信号強度は7800で聞いた時の方が弱いわけですから、当然ですが応答率も下がる。つまりIC-7800は飛ばない・・・って感じてしまうわけです。
この勘違い(というか、慣れかな?)に気付いてから、信号を受信したらSメーターを良く見るようになりました。するとIC-7800が弱い信号でも実に良く聞こえることに気がつきました。
また、飛ばないのではなく、もともと弱い信号なので応答率が低いのにIC-7800では良く聞こえるので応答があると勘違いしてしまう・・・ってことなんです。
まさに「苦しみ」が「喜び」に変わった瞬間でした。
本当に良く聞こえますよ。IC-7800に触る機会があったら、耳で聞くだけではなく「Sメーター」を良く見て、自分の無線機で同じようにSメーターが振れる信号を思い出して「聞きやすさ」を比較しないとIC-7800の良さに気付かない・・・ってことになります。
使い始めて8か月。僕の体はIC-7800に馴染みつつあります。それに連れて困ったこともイロイロ・・・。ICOMさんは本当に罪なアマチュア無線機を作ったものだ・・・と感じる今日ころのごろです。
嗚呼、こんな体に誰がした♪
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コメント
興味深く読まさせて頂きました。
受信に関し総合的に「良く聞こえる」無線機なんですね。その性能の差は言葉で表現するには難しく、「百聞は一見にしかず」なんでしょうが。
ハムショップでは展示していないので、「百聞は一見にしかず」が体験できないのがとても残念です。
投稿: JA6REX 角縁 | 2005年5月23日 (月曜日) 13時04分
コメントありがとうございます。毎回ちゃんとSメーターを見ている方は気付くと思うのですが、いつも耳Sだったので全然気がつきませんでした。
ここは住宅街の真ん中なので、ノイズも多く6Khzのルーフィングフィルターは強力な武器でノイズレベルがS1-2程度下がります。ですから、とても聞きやすくなるので、記事のようなことが起きたのだと思います。
投稿: JI1ANI | 2005年5月23日 (月曜日) 21時10分