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2005年5月21日 (土曜日)

音づくりのための用語集

音づくりのために、プロ用機材を探し出すと無線とは全く違う用語に戸惑う・・・。コンプレッサーやリミッター、イコライザーはいいんだけど、エキサイターとかエキスパンダー、リバーブやノイズゲート(ゲート)なんかが分からない代表ではないでしょうか?
上記の機能を持つ機材を纏めて「エフェクター」と呼ぶこともあるようです。ん~、お店とか、人によって微妙に違って、結構いい加減かもしれません。
そこで、それぞれの機能を無線に使う前提で簡単に説明したいと思います。といっても僕も半年程度の駆け出しですから、間違っていたらどうぞご指摘ください。
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エキサイター/エンハンサー

エキサイターは無線ではリニアアンプに接続する無線機や中押し(?)アンプのことを指しますが、機材の世界では「原音」よりも低い周波数成分の音や高い周波数成分の音を加えたり、強調したりして、音に厚みを持たせたりツヤを出したりする装置です。
無線用途では、特に高音(1.5khzから上辺り)部分を処理することで、声に「ツヤ(伸び)」を加える効果が期待できます。
最初は「???」だったのですが、無線の場合は周波数帯域が限られていますし、無線機には同様な効果のある装置は付加しませんので「違い」を出すことができます。

高い方までスッと伸びた音を出すために、鼻薬的に効かせる・・・って感じ。擬似的には2khz以上のレベルを少し上げた「ような」感じと想像すれば7割程度は当たります。あとの3割は「伸び」の部分ですので、エキサイターでないと無理です。
低い方は大体100hz以下なので、無線の場合あんまり関係ありません。周波数毎のレベル配分とは異なる音の「表情」の部分を処理すると考えると分かりやすいかもしれません。ハーモニクスと呼ばれている場合もあります。
また、地声が高めの方は、原音よりも1~2オクターブ低い周波数を生成してくれるエキサイターを使って、低音部分を補強して太さを出すこともできます。
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エキスパンダー/ノイズゲート

ダイナミックレンジを広げる装置です。マイクゲインを高くすると、バックノイズを拾います。マイクに向かって話している時のダイナミックレンジを広げるためには、下、つまりノイズレベルを下げることで拡大します。上は上限が決まっていますからね。

無線機のスケルチと原理が同じものをノイズゲートと呼びます。エキスパンダーはoff時にゲインを下げて最終的には「無音」の状態にします。この下げ幅をリダクションと呼びます。
スケルチはしきい値(スレッショルドレベル)の上・下でon/offするだけですが、エスキパンダーはoff時にアッテネーターが入ります。
その他にアタック(onにするまでの反応速度)ホールド(onの時間)やリリース(offにするまでの合計時間)やレシオ(アッテネートするレベルと時間の割合)を調整できます。

単純なon/off機能のものも含めてノイズゲートと呼ぶこともありますが、機能は基本的に同じです。アタックタイムが早くないと「頭切れ」が起きますが、無線の場合は「リリースタイム」も重要です。
リリースタイムを早く設定して、レシオを高めに設定すると言葉の「音」と「音」の間(数10ms~数百ms)をエキスパンダーで処理することでダイナミックレンジを広げてハッキリとしたメリハリのある声にすることができるようです(実験中です)。
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リバーブ

カラオケでエコーを効かせていい気持ちになるアレもリバーブの一つ。残響効果「全体」をリバーブと呼びます。カラオケのエコー効果は「プレート」とか「スプリング」と呼ばれます。他にもホール、チャーチ(教会)、スタジオなどの種類がありますが、いづれも「残響音を付加」することに変わりありません。

簡単に言えば、マイクゲインを上げて、オフマイクで話した時に声が部屋のアチコチで反射して僅かな時間遅れてマイクに届くことで産まれる「残響音」を付け加える装置です。
ダイナミックマイクは感度が低いため、オンマイクで使うと「反響音」が加わらずデッドな音になります。結果として詰まったような感じの音で窮屈に感じます。
また、エキスパンダーやノイズゲートで音の後ろをスパッと切ると、微妙な残響音も切れてしまい、これまたデッドな音になってしまいます。
そのよう名場合にリバーブでほんの少し残響音を付加してあげると、とても広がりのある音になります。エキサイターと合わせると「伸び」て「広々~~」って感じの音になります。
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カラーコントロール、チューブサウンド

音色のことで、温度だと理解すると分かりやすいです。ウォームは「温かみ」、クール「透明な(水とか氷)」感じになります。
チューブサウンドは真空管を使ったり、真空管特有の歪みを再現することで作った温かみのある音のことを指します。DSP変調の無線機の場合はクールな音ですので、音をウォームアップ(温かみを持たせる)すると丁度良い具合になります。

機材によっては、クールからウォームへ、メロウ(丸い音)からブライト(メリハリのある音)へと調整できたり、ブライト・ライト・ノーマル・ウォーム・ダークと調整できたりします。
この機能で最終的に自分の音が決まります。ラグチューではウォーム系、DXや通常のQSOではブライト系が評判が良いみたい。時間や季節で変えても面白いと思います。
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使い方

この中で費用対効果を考えると、ダイナミックマイクをオンマイクで使っていて、詰まった感じで相手に聞こえる方であれば、リバーブが一番効果的で、オフマイクでゆったりと話しているように音が変わります。
この状態でエキサイターを入れると声にツヤでてきて、ダイナミックマイクの持ち味のメリハリの効いた感じに仕上がります。

高感度なコンデンサーマイクを使っていたりして、無線機のファンの音等のバックノイズが気になる場合はエキスパンダーですね。
例えばあなたの信号が59+40dbのローカル局とラグチューしている時、話していない時でもS9位で部屋のノイズが相手に聞こえる時に、エスキパンダーを入れるとSメーターが振れないところまで落ちる・・・ような効果が期待できます(どこまで効果があるのかはセッティングと状況次第です)。
コンデンサーマイクは声の微妙な表情を良く捕らえてくれるので、カラーコントロールで声の表情が結構変わりますから、昼間はブライト系が元気良く、夜はウォーム系でのんびりラグチューなんてチューニングも面白いと思います。

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