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2005年6月10日 (金曜日)

DuneStar Systemsのバンドパスフィルター

DuneStar SystemsのバンドパスフィルターはK5Kのペディションでも利用されたものです。シングルバンドの他に1.8/3.5/7/14/21/28の6バンドリモート切り換えタイプがあります。僕は6バンドタイプを購入して暫く使っていました。
IC-706のようにRFのBPFが甘い無線機に使うと、強力な放送局がBPFで除外できるためローバンドで効果があります。中身はこんな感じで、直径30mm程度のコイルとコンデンサーで、しっかりとした作りです。
bpf3

暫くすると、やはりWARCバンドも欲しくなってきました。6バンドのModel600に10/18/24を追加すればHF全バンドをカバーできますし、付属のリモートスイッチも接点は足りそうです。そこで他にもBPFが無いか物色しているとARRAY SOLUTIONSでかなり安くBPFが販売されています。
また、ICOMのCI-Vに対応したバンドデコーダーDBS-1も販売されています。このバンドデコーダーがあれば、BPFを無線機と連動して切り換えることができそうです。早速WARCバンドのBPFとDBS-1を注文しました。

元の6バンド切り換えリレー回路にWARCバンドの切り換え回路やリレーを増設して、ケースに入れて完成。
写真は表面ですが、裏面にはWARCバンドのBPFをケースごと3個(2重シールドになるし・・・)とバンドデコーダーが載っています。
内部配線は1.5D-2Vを使いました。回路は単純でバンドデコーダーの各バンドのon(+12V)信号で、そのままリレーをメイクしているだけです。なおoff時はグラウンドに落としています。
bpf2
IC-706のCI-Vに接続して電源を入れてみると・・・・・
「お~~~、動く動く」706のバンドを切り換えると自作のオールバンドBPFも連動してバンドが切り替わります。
これ、とっても便利です。バネル面のスイッチを押すとマニュアルでバンドを変更することもできます。
BPFはケースの状態やシールド、配線長が変わってことで多少中心周波数がズレますので、アンテナアナライザーと50Ωの抵抗を使って各バンドともにコイルをほんの少し延ばしたり、縮めたりして調整して、バンド内でSWRが1.2以下になるようにしました。
bpf
まぁ、今回は主要部品は全部購入したものですけど、一応自作の楽しみは十分に味わえました。なお、BPFは価格相応ってことで、バンド「外」の減衰量は価格が高い方が大きく、他のバンドでは何も聞こえません。コイルの直径が大きいため、恐らくQが高く、シャープな特性ではないかと推測しています。
送信出力は200Wpepまで、200W連続送信だとBPFがちょっとキツイようです。100WであればRTTYでも問題ありません(コイルが温かくなる程度です)。

隣のアンテナで100W送信しても、上下のバンドで普通に受信できたので、マルチOPのコンテスト局などにはオススメですよ。
また、このバンドデコーダーを使えば、自動アンテナ切替器も簡単にできますね。バンドデコーダーはYAESUにも対応していて、基盤上のスイッチでICOM YAESUを選択できます。

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先日お伝え致しました、比較的安価に手に入るバンドパスフィルターである米DuneS... [続きを読む]

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