« FTDX9000Contest | トップページ | WE WILL ROCK YOU »

2005年7月24日 (日曜日)

3.5メガとADSL安定接続

先日3.5メガでQSOしていたら、3.5メガで送信すると、ADSL回線が切れてしまって3.5メガ運用中はネット接続できない・・・という方とお会いしました。
実は僕もずいぶんと悩みました。アンテナやトランシーバーの対策でけではなく、市販のADSL回線用のフィルターを入れたりしました。
僕だけではなく、結構な方がこの問題で悩んでいらっしゃるようです。

ADSL回線へ挿入したフィルターは多少効果があったものの、3.5メガでフルパワー送信するとADSL回線がリンクダウンする症状は変わりません。
emcfilter
そこで3.5メガで運用する場合はインターネット接続は諦めるという形で暫く運用していました。

僕のADSL回線はNTTのフレッツADSLモア2ですが、路線長が2.7kmと長いこともあってスピードは良いときで3Mbps、普通は2.4Mbps程度となっています。

昨年秋にもう一度対策を考えたところ、多数のフィルターを挿入してもあまり効果が無かった電話回線ではなく、電源ラインからのコモンモードを疑いました。
ADSLモデムはACアダプター方式で、モデム側にフェライトバー(丸棒)によるコモンモードフィルターは入れてありますが、この得体の知れないフェライバーでは、3.5メガで十分なZが取れていないのではないか??と疑いました。
そこで、コモンモードフィルターのコアを実績のあるTDKのZCAT3035へ変更して、巻き数も10回巻きとしました。
dccore
するとどうでしょう。今まで数十ワットの送信でリンクダウンしていたADSL回線が100w程度でもダウンしなくなりました。この状態で電話回線側のフィルターを外すと70W程度でリンクダウンすることから、電話回線側のフィルターも効いてはいるものの、電源ライン側のフィルターが支配的でありることがわかりました。

この実験に気をよくして、更に「ノーダウン」のために色々と考えていると、ADSL回線に「路線長が長い地域向けの低速ADSL」というのがあることを知りました。
どうやら、速度よりも安定して一定のスピードがでるようなプロトコルのようなんですが、よくよく調べてみると、それとは別に昔の1.5メガとかに使われていたプロトコルは帯域幅も狭く、ノイズなどにも強い・・・ことがわかりました。

僕が使っているADSLモデムの設定画面には、下記のように低速プロトコルが選択できるようになっています。
adslspeed
そこで最も安定する(でも、遅い)と思われる「遠距離」用のプロトコルを選択してみました。心配だったスピードは2.1Mbps程度と、普段よりも少し遅い程度です。
ところが、この状態で3.5メガでフルパワー送信してもリンクダウンは発生しません。3.5メガでフルパワー送信しながらインターネットができて快適です。
やったぁ~。

少しスピードが落ちたのは残念ですが、極端に遅くなったわけではないので慣れてしまえば平気です。因みに「中距離」だとSSBではリンクダウンしませんが、CW/RTTYではリンクダウンします。「近距離」だとSSBでもリンクダウンします。

3.5メガでの送信が原因でADSLが切れてしまって困っている方は、一度ADSLモデムの電源ラインに「強力」なコモンモードフィルターを入れたり、ADSLモデムのスピードを落として見たりしてください。
多少の妥協は必要かもしれませんが、どのバンドでも安心して送信できる環境は快適ですよ。

でも、この結果はつまり、電源ラインにかなりのコモンモード電流が流れ込んでいることを示しているわけで、他のインターフェアが心配になりました。

|

« FTDX9000Contest | トップページ | WE WILL ROCK YOU »

コメント

ローバンドの場合,波長が長いせいか,近傍電磁環境の影響が強く出ますね.私も80mバンドでの送信時に,VGAビデオケーブル経由のPC映像に薄く縦縞が出る問題だけは,止められませんでした.イーサネット(100BASE-TX)への干渉やその他電源ライン等への回り込みはフェライトコアを多用することでなんとか止めることはできましたが.

もっとも,これはき電点がベランダの手すりの高さにある釣竿バーチカル(カウンターポイズはベランダの床にワイヤー多数)を使っていたからかもしれません.現在は屋根より高いところにエレメントの70%以上が出ている中央給電の20mバンド用垂直ダイポールで14MHzのみで運用していますが,このアンテナにしてからRFIの問題はほとんどなくなりました.当然の対策として,送信系にはFT-240-43のCMF+W3NQNの20mBPF+FT-240-43/61の2コアのCMF+アンテナ給電点にFT-240-61のチョークバラン(巻き数はどれも3D-2Vで10T以上)を入れています.

カウンターポイズに頼らずに垂直ダイポールにしたのは,飛び受けの面でも予想以上の効果があり,当分の間は20m専門で出ることになりそうです.ローバンドの魅力はもちろん熟知していますし,対策もある程度までは十分可能であろうと思いますが.

73 de Kenji JJ1BDX(/3)

投稿: Kenji JJ1BDX | 2005年7月26日 (火曜日) 12時57分

力武さん
コンメントありがとうございます。フィルターの数と種類に執念みたいなものを感じました。
ローバンドはインバーテッドVの給電点にDXエンジニアリングの1:1バランに同軸を巻いたRFチョーク、同軸にTDK ZCAT3035×18個でしたが、RFチョークを外しても大丈夫のようだったので、RFチョークは現在外しています。無線機側は同軸にRFインクワイヤリーの大きなコモンモードフィルターを入れてあります。

垂直DPはいいですね。多バンド化は少し大変ですけど、モノバンドでは釣り竿よりも良く動作して、なによりインターフェアが減ります。
私は給電点が上がったことも一つの原因と思います。事実、同じ高さですが、飛びがよくなりました。
場所が許せば、Force21のΣ5なんか上げるといいのではないかと思います。
給電点にコイルを増設すれば7メガの国内QSOなら問題ないのではないかと思います。

投稿: JI1ANI 福井 | 2005年7月26日 (火曜日) 19時50分

うちは,インターネットは光ですが,電話はISDNで,3.5MHz以下はやはり苦しいです.3.5MHzは100WはOK, 500WでNG, 1.9MHzは100WでNGです.
ANI局の対策を参考にさせていただいて,取り組んでみようと思います.

投稿: JE1SGH | 2005年7月28日 (木曜日) 19時23分

JE1SGHさん
コメントありがとうございます。ISDNの場合はADSLと違ってデジタル回線なので、電話回線にZ大きいコモンモードフィルターを入れるとリンクダウンしますので、注意してください。もちろん、TAの電源部分であれば、どれだけ入れても大丈夫だと思います。

投稿: JI1ANI 福井 | 2005年7月28日 (木曜日) 20時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3.5メガとADSL安定接続:

« FTDX9000Contest | トップページ | WE WILL ROCK YOU »