FT-817 ミラクルアンテナ
FT-817用にミラクルアンテナを購入しました。ミラクルアンテナは1m程度のホイップやハンディ機付属のラバーアンテナと無線機の間に挿入するアダプターで小型の可変インダクタクター(タップ付きコイル)です。
QSTとかにも紹介されていているし、小さいアンテナで一応HFが運用できるのは結構面白そうです。
もちろん、超短縮アンテナですから飛びは期待できませんが、見晴らしの良い所などではそれなりに使えそう。原理は可変Lなので自作のタップ出しコイルとロータリースイッチで自作も可能だと思いますが小型に作るのは難しそうなのでいつものように米国AESから購入しました。
購入したのはMiracle Ducker ILという上下にBNCオス・メスが付いたタイプで、本来はハンディ用のものです。
FT-817付属の3バンドアンテナは長いので、持ち運びも不便です。そこで単純なロッドアンテナとしてMFJ-1714(2m用 1/2λホイップ 伸長106cm 縮長26cm)も購入し、組み合わせて使うことにしました。
1/2λということは電圧給電なので、根元の部分にマッチング用のコイルやコンデンサーが入っているかも知れませんが、そこは天下のMFJ(笑)、なんもナシかも知れません。
テスターでロッドとコネクターの外側の導通を調べましたが、直流的にはつながっていない様子。根元のコネクター部分で中心と外側のキャパシタンス測ってもコンデンサー内蔵らしきキャパシタンス成分はありませんでしたのでMFJの面目躍如か?(笑)。でも145メガではSWR2程度で使えます。
まぁ、なんか入っているにせよ、それほど凄いモノは入っていないようです。言うまでもなく、単純なロッドアンテナの方が今回の用途には好都合です。
※僕はこんな楽しい製品を安価に提供しているMFJって好きです。誤解の無いように。
Miracle Ducker ILの中身を見てみると、このサイズで同じ物を自作するのは相当大変そうです。
まぁ、コイルとタップなんですけど無段階に近い習動子の部分は自作では無理。
これは・・・つまり単純なボトムローディング装置ですね。早速付属アンテナやMFJ1714を接続して実験してみたのが下の結果。
3.5メガはワッチ専用、7~14はなんとか・・・って感じ、18~29メガは十分使えそうです。なお「付属」は付属アンテナですがSWRは下がるものの感度も悪くてスーパーローカル向きです。MFJ1714の方は国内QSOもソコソコ聞こえます。
周波数 |
付属 ANT |
MFJ-1714 | MFJ-910(PF) |
3.5 | 6 以上 |
6 以上 |
5.0(1500PF) |
7 | 2.8 | 2.0 | 1.2(470PF) |
10 | 2.3 | 2.0 | 1.4(270PF) |
14 | 2.3 | 2.7 | ←(0) |
18 | 1.8 | 1.8 | ←(0) |
21 | 1.3 | 1.2 | ←(0) |
24 | 4.5 | 2.7 | ←(0) |
28 | 2.0 | 1.5 | ←(0) |
29 | 1.3 | 1.4 | ←(0) |
MFJ1714は1mのロッドアンテナですから、短縮率の高い14メガ以下は給電点のインピーダンスが合いません。
そこで以前購入したMFJ910の登場です。MFJ910はモービルマッチャーって別名の通り、短縮率の高いローディングホイップの根元に入れてキャパシタンスを可変してインピーダンスマッチングを取る装置です。
こいつをミラクルダッカーと本体の間に挿入してマッチングが取れるか試したのが表のMFJ910の欄です。
3.5メガは2000PF(か、それ以上)は必要なようでMFJ910の最大容量1500PFは足りませんでした。でも7と10メガはいい感じです。
3.5メガは別格として430PF程度のボリバリコンをミラクルダッカー下部のスペースに内蔵させれば短いホイップでもローバンドでもか細い電波が出そうです。
なおミラクルダッカーにホイップアンテナの代わりに4m程度のビニール線を接続してみると3.5メガも1.5以下に調整できました。
実験は全て室内で行いましたので、周囲の影響がかなりあると思いますけど、このミラクルダッカー、サイズがタバコの箱の半分程度ってことを考えると「使える」道具だと思います。
ローバンドでは5m程度のビニール線を張れば十分使える感触を得ました。
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