IC-756Pro2 低域伸ばすフィルター設定
さて、次にちょっと違った設定にしてみましょう。
DSPフィルター設定を最大帯域の3.6khzに設定します。-300~+3300hzとなって、実質的には3.3khz幅で、ちょっと広い。
そこで上限を3000hzまで下げて、先程と同じように3Khz幅に設定します。
こんな感じになります。
この状態で周波数特性を見てみると・・・・
ほら、低い方の特性が随分と変わりますね。
この設定だと逆サイドバンドがバンバン聞こえそうなんですけど、実際にワッチした限りでは殆ど気になりません。但しキャリアを受信してスィープすると、ゼロインして戻ってくるのが判ります。
送信はこのフィルター設定とは全く別ですから、キャリアがジャジャ漏れする心配もありません(笑)。
この設定だと低域がかなり改善されますので、3.5メガで低音を出しているomさんの声が、更にパワーアップして聞こえます。
でも、-300hzは「やりすぎ」で、-100hz程度だと「いい感じ」です。
なお、この設定は150hz以下の部分に大きく変化があり、かなりIC7800の受信周波数特性に近くなります。150hz以下が再生できるスピーカーやヘッドホンで聴き比べしないと、変化が分かりにくいと思います。
こんなことしないでイコライザーで調整すれば・・・とも思いますけど、まぁ、Tipsということで。
この手法、送信と受信で異なったフィルターを使う場合には使えるテクニックですね。IC-706にこのワザ使えるかも・・・。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんばんは。面白いですね。無線機もここまで使いこなせると今の機器は価値が出ますよね。私の最初のHFリグはTS520Xでしたからあの頃と比べるとなんだか別世界かもしれませんね。私ももっと7800を活用してみます・・・又勉強です
投稿: JA1BCC/坂口 | 2005年11月 9日 (水曜日) 00時22分
坂口さん
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は本当にフトしたことがキッカケで発見しました。
逆サイドバンドも数百Hz程度聞こえますので、BPMとかにゼロピートでチューニング取るのが簡単にできるのもメリットでしょうか?
最初の無線機はFT200でしたが、隔世の感がありますね。
お空でも宜しくお願いします。
投稿: JI1ANI 福井 | 2005年11月 9日 (水曜日) 12時52分