電灯線アンテナ
最近、寒くなってきて暖房器具が発生源と思われるノイズがしばしば発生するようになってきました。また、時々非常に強いネットワーク系(BB回線のモデム?)のノイズも発生して困っています。どちらのノイズもノイズブランカーは殆ど効きません。
TIMEWAVEのANC-4というノイズキャンセラーを持っていますが、ノイズ受信用のアンテナの設置がなかなか難しい。ノイズ受信アンテナは本来のアンテナから入ってくる「ノイズ」を打ち消すためにノイズ「だけ」を受信するアンテナです。
ノイズだけを強く受信できれば、最高のノイズアンテナとなり、キャンセル効果も期待できます。
自宅に発生源があれば、写真のロッドアンテナが良いのですけど、外部アンテナを接続すると、短めのアンテナだとノイズも弱くしか聞こえないし、結構DXの信号も受信できてしまい、ノイズだけでなく、肝心のDXの信号も打ち消されてかなり弱くなってしまうことがあって、ノイズ「だけ」消すのは成功率30%くらいかな?
このノイズキャンセラー、上手く行く場合はノイズが「スッ」と消えて、ノイズに隠れていたDXの信号が聞こえてくる・・・という、素晴らしい性能を持っています。
ノイズだけ受信できる良いアンテナ(?)はないものか・・・・・と以前から思案していましたが、ノイズキャンセラー使いの他の皆さんもノイズアンテナには苦労されているようです。
僕が最近悩まされているノイズは家電製品などから電灯線をアンテナ代わりにして輻射されているようです。これは自室のACラインに無線機を近づけて確認済みです。
困ったなぁ~~~と思っていましたが、先週、通勤電車の中で閃きました。
「電灯線アンテナ」はどうだろう?
その昔、ラジオ少年になったきっかけのゲルマラジオも電灯線アンテナで、感電したこともありました(笑)。
ノイズが発生源からACラインを伝わって輻射されているのであれば、ACラインからノイズを受信するのが一番!!というわけです。
電灯線アンテナは、ACプラグの片側だけ使い、ACとアンテナの間に100pf/300V程度のコンデンサーを付けて、ACを遮断しつつ、高周波(ノイズ)だけAC-4のノイズアンテナ端子へ送り込む仕組みです。
でも、やはり無線機のアンテナ回路にコンデンサーが入っているとはいえ、AC100Vを接続するのは気が進みません。もし、コンデンサーが何かの拍子で壊れてショートしたら、ANC-4はもちろん、同軸で接続しているIC-7800にもアンテナ端子からAC100Vが流れ込んで、IC-7800が感電している姿は想像したくもありません。
2週間位、色々と考えました。コンデンサーを直列に配置して、1個が壊れても絶縁が保てるようにする・・・というのが安全策のように思いました。
ハンダゴテを握っている時にまたまた閃きました。
そうそう、コンデンサーを作ればいいんですよ。
最初は同軸コンデンサーで、外皮をAC100V、心線をANC-4へ・・・ということで、1.5D2Vで100pfの長さを調べたりしていましたが、細いし絶縁がやっぱり心配です。
更に色々と考えて、結局シャックの電気ストーブのACコードにANC-4のアンテナ線をクルクル巻き付ける方法に落ち着きました。
この構造だとACコードとANC-4のアンテナ線の間でコンデンサーが形成され、容量は巻き付ける回数で増減します。今回は取り敢えず7回巻き付けました。
7回の理由は「ラッキー7!」それだけです。
この電灯線アンテナをFT-817に接続したところ、3.5メガでノイズがS1程度で「ジャーーーー」って受信できますが、国内のラグチューは聞こえません。3560付近のピョンヤン放送はインバーテッドVでは59+30dbですけど、電灯線アンテナではS3-4程度といい感じです。
でも、今日はノイズが弱いです。
強烈なヤツが発生するとアンテナを接続していないFT-817をACコードから10cm位まで近づけるとS+のノイズが受信できますからね。
この電灯線アンテナ、中波のラジオ放送はFT-817が壊れそうな位良く聞こえます。これ波長の関係(電灯線は十分長いから・・・)でしょうかね??
なんとなく好結果が予想されるのですが、肝心のバリバリジャーS+++の強烈ノイズがこの週末は発生しません。
ノイズがでていないと実験もできませんので、またノイズがでたら実験してみます。
なお、ANC-4は日本ではJACOMが販売しています。
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