Wave Music Systemと無線

今年の初夏にボーズのウェーブミュージックシステムを購入して、CDやラジオを楽しんでいます。
ボーズは積極的に音作りをするので、好みが分かれるかもしれませんが、簡単に良い音が手に入る・・・というコンセプトはいいですね。
ウェーブミュージックシステムは内部にDSPがあって、色々とソースによって工夫してくれているようです。

さて、先日入手したFT-817ですが、自宅でワッチするには内蔵スピーカーでは貧弱なので外部スピーカーを繋いでいます。
外部スピーカーでも皆さんが指摘しているようにノイズが気になります。817にノイズキャンセラーを内蔵させたりしている方が多いのもうなづけます。

愛用のボーズにはAUX(外部入力端子)がありますので「817をボーズに繋いでみよう」と思ったわけです。

ウェーブミュージックシステムは名前の通り「音楽専用」として使っていて、無線とは無縁でした。

う～む、どうかなぁ・・・「ザァ～～～」とか聞こえたりして・・・」と思いつつ、ステレオミニプラグコードでFT817のヘッドホン端子とボーズのAUXを接続します。ヘッドホンステレオの出力を接続するためのAUXですから、問題ないはず。念のため、817のボリュームを絞って徐々にボリュームを上げていくことにしました。

接続後、リモコンでAUXを押して入力を切り換えると・・・・「うひゃぁ～～～」

出てきた音に驚きました。いゃぁ、やっぱり「音の出口」は重要ですねぇ・・・。すんげ～いい音です。
内蔵のチューナーと817でFM放送を受信して比較してみましたが、受信部のフィルターの関係か817の方が少し高めにシフトしている感じですが、普通のラジカラセ以上のクオリティです。本当に817の音??って思ってしまいます。
V/UHFのFMモードもワッチしてみましたが非常に快適です。各局の声がかなり肉声に近くなった感じです。タクシー会社のオペレーターが風邪気味なのが良く判る(笑)。
これ、絶対にお勧めですよぉ。

調子に乗ってHFをワッチ。3.5メガのFBな変調各局もいい感じで聞こえます。でも、ノイズ混じりだったり、QRMがあると極端に了解度が落ちます。なんかノイズが強調されるような感じなんです。

う～む。

色々と調べてみると、どうもウェーブミュージックシステムの中のDSPで、AUX入力の音も色々と加工しているようです。
V/UHFのFMモードでは、ヒスノイズに近い「サーーー」ってノイズがありますけど、オーディオでもヒスノイズは邪魔です。どうやら内部のDSPでヒスノイズをリダクションしているようで、FMモードでスケルチをオープンしてもあんまりノイズが聞こえません。
強力なノイズリダクションなんですけど、声は全く変化しません。無線の場合、こんなに強くノイズリダクションかけると声も変わってしまいます。 さすがボーズです。

ウェーブミュージックシステム本体のボリュームでも音が変わります。出力が低い時は低音を強調するようになっていますから、本体ボリュームを50程度にして、817のボリュームを絞ってちょうど良い音量に調整すると、低音の強調はかなり和らぎます。このよう操作でこのみの音にすることができます。

また、再生周波数帯域も低い方は50hzが普通に聞こえます。SSBを受信中に低い周波数でCWが出てくると机が共振して振動する程。
60mmのフルレンジと魔法の管は凄いですね。音楽聞いていて重低音がでるのは理解していましたが、こんなに低い周波数まででていると思いませんでした。
内部DSPにコンプレッサー的に働く部分があるようで、3.5メガの空電が酷い時でも、空電が和らいで、聞き取りやすい状態になることもわかりました。

ウェーブミュージックシステムは非常に幅が広い周波数を再生する能力がありますので、混信があったり、ノイズ混じりの信号を受信する場合は、やはり了解度重視の通信用の外部スピーカーが優位です。
S9以上で混信がないような状況や、FMモードでのローカルラグチューではぜひ外部スピーカーとしてウェーブミュージックシステムを試して欲しいですね。
FMトランスミッターで無線機の音を飛ばしてウェーブミュージックシステムのFMで受信するとTALKモードが使えるので、もっと有利かもしれません。

ウェーブミュージックシステムをお持ちの方、ぜひ一度お試しください。FMモードの音質の良さに驚くハズです。