ハマッた状態とは?
CQ誌で紹介されたことで音作りの話題がアチコチで聞かれるようになりました。最近は僕のローカル局も音作りに精を出して(?)いるようです。
先日IC-756Pro2とローランドのダイナミックマイクで「いい音出して」いたローカルが、またまたやってくれました。
超高級と呼ばれるコンデンサーマイクを購入ちゃったそうです。しちゃった・・・なんて言えない金額ですよ。IC-7000が買えちゃうんじゃないかな?
無線機はIC-756pro2にとりあえずMIC2200を通して接続した音で出てきました。
いゃぁ、すんげ~ことになっています。
何が凄いかって、フィルター幅を2.4khzでセットアップしているんです。
実は数回QSOしたのですが、コッチでフィルターを狭めても音が変わりません。???って思って「もしかして2.4khzで送信している?」って聞いたら「うん」だって。そーなんです。狙って2.4khz幅での音作りをしているんですよ。
いゃ、タマゲタ。聞いただけでは2.4khzとは全然思えない音なんです。確かにドカスカした低音はでていませんが、元々そのローカル局はドカスカした低音が嫌いなので、そういう風に音作りしているのだばかり思っていましたが、マサカ2.4khzの帯域でここまで音を纏めてくるとは思いませんでした。
ふくよかな低音といい、伸びやかな高音といい2.4khzって聞いたら「嘘でしょう?」って言う音なんですよ。帯域が狭いときに感じる「詰まった」感じがありません。
もともと、大変良い耳(音感)を持っていらっしゃるので、僕もいつもモニターしていただいてお世話になっているんですけどね。
まぁ、59+20dbですから多少は広がって聞こえるわけですけど、それを差し引いても凄い。
色々と考えてみると、やはりマイクが声のニュアンスを非常に上手に拾っていて、その部分をこれまた上手に活かした音作りがされているんですね。
全体のバランスもNHKのニュースのアナウンサーのような配分になっていて、適度な音圧で聴きやすいけど、当たりはソフトでいい感じで余韻があります。
ラグチューには申し分ない音なんですよ。
僕も聴いていてとても気持ちよくて、QSOがとても楽しくなります。
「そのマイク、やっぱりいいねぇ~」なんてQSOしていると、なんでも、超高級コンデンサーマイクに負けないマイクプリアンプを注文済みだそうで「なんか日本に在庫が無いみたいなんだけど、そんなもんなの?」との質問。
「イイエ。それは滅多に売れないような高級マイクプリアンプをあなたが注文したからです」(キッパリ)とお返事しておきました(笑)。
ライブのPAなどでは定評のあるそのマイクプリアンプは、マイクからどんな魅力を引き出してくれるのでしょうか?
高級マイクプリアンプが届くのがご本人以上に楽しみな今日この頃です。
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コメント
2.4KHzでもFBな音にする...極力狭い帯域で究極の音づくりをするという意味では、さしずめ、『HiFi SSBのQRP版』ですね。
パワーに対しては、QRPという表現がありますけど、音質に関してはそれを指し示すQ符号がありませんので、創るしかないのかな??
何れにしても、挑戦するに値する面白い課題だと思います。
投稿: JA1BBP 早坂 | 2006年2月 5日 (日曜日) 15時18分
そうですね。
普通は3khz幅を目一杯使った設定で、2.4khzでもマァマァな音にすると思うのですけど、良いマイクを使うと2.4khzでも十分な情報量になるようです。
もちろん3khz目一杯使えば、もっと良い音になるのでしょうけど2.4khzならば、殆どの無線機で普通に聴けますからねぇ・・・。
なかなか興味のあるテーマだと思います。
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年2月 6日 (月曜日) 19時44分
狭帯域でHiFiという取り組みは新鮮。聞く相手を選ばない。FBですね。
投稿: JO1KVS | 2006年2月 7日 (火曜日) 20時17分
2.4khzだと普通は中々広がりのある音にならないのですよね。
どんな秘訣があるのか、そのうちじっくりお聞きしてみようと思います。
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年2月 9日 (木曜日) 21時07分