コモンモード対策
このコアは色々な場面で使えますが、3.5メガあたりでは直列に6個(1回巻き=単純にクランプするだけ)程度挿入しないと効果がないことが多いです。
1個の場合は7~8回巻き・・・・でしょうか?当然ながら、この場合は細いケーブルじゃないと無理です。
もちろん、コモンモード電流の多寡で変わってきますので、1個1回巻きで効果がある場合もあるかもしれませんが、数個入れてみて「効果無し」と諦めてはだめです。
やはり当てずっぽう・・・ではなく、コモンモード電流計を用意して、ケーブルの適当な位置に挿入して、コアの挿入前後で数値変化を見ながら挿入すると早道です。
RF電流計はCQ誌でも紹介されていますが大進無線で購入できます。コモンモード対策の必需品です。
先日、ローバンド用アンテナの同軸を長い同軸から短い同軸(2eleに使っていたもの)へ取り替えたら、コモンモード電流が増加しまして、現在対策の真っ最中です。
僕はてっきり少なくなる・・・と思っていましたが、逆でした。
10メガが特に酷かったのですが、これはローテーターのコントロールケーブルが原因であることを突き止めて対策(以前は全く問題ありませんでした)。
現在120W出力までは問題ありません。対策前は5Wでもダメで正直10メガを諦めかけましたよ。
しかし、どうして同軸ケーブルを短くしたら、ローテーターのコントロールケーブルにコモンモード電流が急増するのかなぁ?
引き回しについては、静電結合を意識して20cm以上距離をとっているし、引き込み口で束ねているのは以前と同じなんですけど。
最初は新しい同軸を疑って計測してみましたが、同軸は全然問題ナシ。以前は色々と分散して流れていたコモンモード電流が、逃げ場所を失って・・・ってパターンかしら?
それとも、僕の使っていた長い同軸は半分腐っていて、出力が減衰していたために結果的にローパワー運用になっていた・・・ということかなぁ?
短くなったので同軸の減衰が減って・・・というのもヘン。なんせ10メガですからそんなに変わらないハズ。不思議だなぁ~。
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コメント
こんにちは。コモンモード電流は電流自身に聞いてみないとホントわからないですよね。当局もモービルで回り込みが起きたりと、結構苦労したのでパッチンコア、ドーナツ型、フェライトバーなどかなり動員して、フィルターマニア化しまっています。
大進無線のは私も持っています。数値として見えるので見当つけるのに役に立ちますね。
投稿: JO1KVS | 2006年4月 2日 (日曜日) 17時55分
初めまして.JE2VFX@愛知 / 音部と申します.いつも楽しく拝見させていただいております.AC line filter の記事など,インターフェア対策の記事はとても参考になります.当方もアパマン・ハムですので,インターフェアには過敏にならざるを得ません.家中,フェライトコア,フェライトバー,クランプコアだらけです..いろいろな情報を楽しみにしております.今後ともよろしくお願い致します.
投稿: JE2VFX | 2006年4月 2日 (日曜日) 22時04分
小出さん
音部さん
こんばんわ。
やはり皆さんも家中コアだらけ・・・なんですね。
インターフェアも少しずつ対策の効果がでて、出力を増やしても大丈夫になってくると、結構面白いですよね。
次はココかな?なんて考えてビンゴ!だと結構快感です。
10メガは参りましたけど、100Wをクリアできたのであと数db頑張れば200Wでも消えると思いますので頑張ります。
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年4月 2日 (日曜日) 23時35分