FT-817+Soft66
Soft66にFT-817から引っ張りだした455khzを入れて受信してみました。
ちょっと感度不足を感じますが、綺麗に受信できました。FT-817の受信周波数は全てSoft66で聴くことができます。
中間周波数の取り出しはFT-817のオプションフィルター装着用のJ20/J21から取り出しました。写真はバラック状態での実験の様子です。
黄色の線が455khzの取り出し、黒色はアースの接続です。Soft66のオペアンプは早速OPA2604に交換してあります。NE5532よりもノイズが少なく、受信しやすくなりました。
でも、このキットにOPA2604を使うのはアンバランスに感じて、今はNJM2114に変更してあります。NJM2114はNJM5532の上位品で、価格的にもお手頃ですし、聞いた感じはOPA2604と変わらない印象です。
やはり音質が良いですね。
そこで自分の送信音を録音してみました。送信はIC-7800を使っています。
FT-817から取り出した中間周波数455khzをSoft66とPCにインストールしたPowerSDRを使って受信して、別のソフトで録音しました。受信帯域は3000hzです。
「20060729soft66.mp3」をダウンロード
ソフトも色々と試しましたが、PowerSDRが一番音質が良いように感じました。
さて、広帯域で受信する方法として、実は以前からFT-817のフィルターを取っ払って素通しにしたらどうなるのか?と思っていました。
FT-817のフタを開けたので、一緒に実験してみることにしました。
方法は2kΩの抵抗でフィルター部分をジャンパーするだけ。送信している周波数が60~2900hz程度なので受信音はあまり変わりませんが、受信周波数特性は蒲鉾型ではありますが、一応8khz以上になっています。
この方法だと、中間周波数から取り出してSoft66とPowerSDRで受信した場合と殆ど同じように聞こえます。
正確には周波数特性のリニアリティが違いますが、なんせ録音したのが強い信号なので差が殆どでません。
この状態で7メガをワッチすると、当然ながらカブリが酷いですが、Hi-Fi SSBのモニター機として使える技ではないかと思います。
もちろんメニュー38で外部フィルターOFFに設定すれば、内蔵のセラミックフィルターに切り替わって通常通り運用可能です。
FT-817のフィルターを外した状態での録音です。
「20060729ft817filterthru.mp3」をダウンロード
Soft66での受信音と差は殆どありません。逆に言えばSoft66とPCに入れたソフトでFT-817の受信部とほぼ同じことができてしまう・・・ということですね。
PCは手持ち、ソフトはフリーウエアですから、実質的にSoft66の価格で実現しゃいます。これはラジオの製作という観点からは「革命」でしょう。
Soft66に簡単な高周波選択回路をつけてあげれば、かなり高性能な受信機になります。
「う~む。時代が変わった・・・」なんて感慨に耽っていました。
でもって、この状態で送信すると・・・・・幅広のDSBで送信できます。フィルターはルーフィングフィルターだけですから80~6000hz程度はでちゃうみたいです。
う~む。これが本当のHi-Fi SSBかぁ・・・・。IC-7800のフィルターを3600hz幅にして受信しましたが・・・・足りません(笑)。
Hi-Fi SSBのモニターならフィルターを抵抗でジャンパーするだけ・・・が簡単でいいかも。
AM用のフィルター入れて6khz幅のDSBなら、実質3khz目一杯使って出れますが、空いているバンド向けですね。
このアイデア、50メガでいつもQSOしていただいているローカル局から教えていただきました。
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コメント
817のクリスタルフィルタの話題でコメントさせていただきましたJE0LFIです。DRMの455->12コンバータはいろいろあるようです。海外のサイトになりますが、安価なキットがありました。$15とのことです。
http://zendamateur.2dehands.nl/markt/zend_overig/bouwpakketten/14926518-drm-converter-kit-455.html
投稿: JE0LFI | 2006年8月 1日 (火曜日) 12時22分
こんにちは。
安いですねぇ。やはり海外でもキットがあるんですね。実はあまり良く探していませんでした。
安価なキットだと、送料とかが結構大きくなってしまったりするので・・・。
確かに455→12だと、単純なミキサーで良いわけですね。
Soft66はやっぱり「受信機」として位置づけた方が良いようです。
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年8月 1日 (火曜日) 22時09分
すでにブログをご覧になっているかもしれませんが、感度アップの方法です。ミキサーのTC4066BPを74HC4066に変えるとちょっとだけ感度が良くなります。7Mでは弱い信号の聞こえ方が顕著に良くなりました。
投稿: JA7TDO | 2006年8月 4日 (金曜日) 17時23分
先程読ませていただきました。実は製作するときにソケットにしようか?と考えたのですが、次回の見直しバージョンに期待します。
現在でも国内QSOの受信などには不都合ありません。
コメントありがとうございました。
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年8月 4日 (金曜日) 21時20分
でもって、この状態で送信すると・・・・・幅広のDSBで送信できます。フィルターはルーフィングフィルターだけですから80~6000hz程度はでちゃうみたいです。
というFT817+SOFT66のコメントについて教えてください.これはFT817のFILTERをJUMPしたまま送信するという意味でしょうか? それともSOFT66で455KHZが受信できるよう水晶を交換して送信機Aの音をSOFT66で受信したあと,そのOUTPUTを送信機BのMIC入力に入れて送信するという意味でしょうか? SOFT66を送信に使えると面白いと思ったものですからお尋ねします.
投稿: ざいま | 2007年3月15日 (木曜日) 07時02分
ざいまさん
>でもって、この状態で送信すると
の「この状態」は、817の455のフィルターをジャンパーした状態のことです。SOFT66は無関係です。
SOFT66のキットの状態ではクリスタルの変更で455の受信は可能ですが、送信はできません。
送信できるキットは・・・多分、今開発中ではないかと想像しています。
投稿: JI1ANI 福井 | 2007年3月15日 (木曜日) 12時32分
福井さん,回答ありがとうございました.おもしろい受信方法なのでもう少し勉強したいと思います.送信機能が付くと俄然興味が出ます.とりあえず受信からどんなものか体験したいと思います.ありがとうございました.
投稿: ざいま | 2007年3月16日 (金曜日) 20時12分