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2006年8月16日 (水曜日)

MINI-TUBE改造 その4

キャノンコネクターから入力されたオーディオ信号は、基盤の裏側から入力され、パッドやフェーズ、ファンタム電源の供給回路を経て、基盤のC6とC7の+側に出てきます。
本来はここにカップリングコンデンサーがあってIC1へ・・・となります。

オーディオトランスで受ける場合カップリングコンデンサーは不要ですから、今回はC6/C7の+側からオーディオ信号を取り出してトランスの1次側へ接続します。
Alto_yozyo
ちょっと見にくいですが黒色の配線はアースで、基盤上のスルーホールを利用して取り出しています。

トランスをIC1の跡地に載せるため、基盤を養生します。これしないとトランスの金属ケースでショートしちゃいます。
養生はスポンジテープを使いました。白色の部分が養生テープ(?)です。オーディオ信号の取り出し部分は配線の被服がありますので、養生していません。

また、トランスも養生テープで巻いて、シールドケースが周囲の接触してもショートしないようにしました。

トランスを載せるとこんな感じ・・・ギュウギュウ詰めです・・・。
Alto_trans_on
トランスと接触しそうなコントロール部の基盤(下側)は、あらかじめ飛び出した部品の足を丁寧にカットしておきます。
スポンジでは突き抜けてしまう可能性がありますので、本当は薄いテフロン板を入れたいところですね。

最後にトランスの2次側の出力を、基盤上のCN9(ライン入力コネクター)に入れてあげます。ここは本来アンバランス入力ジャックからのケーブルが接続されていたコネクターです。
今回はキャノン入力を基盤に接続していたケーブルから取り外したコネクターを再利用しました。白・赤・黒の3本を纏めてより線にしてあるのはノイズ混入防止策です。
1次側も2次側もアース(黒)がありますので、トランスのシールドケースの両側にアースして電位差をなくすようにしてみました。
本当はシールドケース全体をアースにベタ付けするのがいいのですけど・・・。

さて・・・、ここで一服してから動作確認。

机の上を片づけて、ACアダプターを接続。手早く電源回り各部の電圧をチェックしましたが、特に変化なし。
増幅率も申し分ありません。インピーダンス変換アダプター外付けの時よりも低域がでている感触。

でも、ここで問題が・・・。

入力端子に何も接続しないと電源ハムが入ります。
TUBE-MINIのアンバランス入力ジャックは、プラグが接続されていない場合は入力端子をショートするようになっていましたが、これはこのハム音避けだったのですね。
キャンノンコネクターは接続しないとオープンだから仕方ないか・・・・。
もちろん、マイクを接続すればハム音は全く入りません。

トランスの場所を決めた時から不安だったACノイズはドライブとゲインを両方とも最大にすると、微かに入ります。ノイズはトランスの右側の緑色の電解コンデンサーからノイズがでているようです。
シールドケースに入っていても、電解コンデンサーとほぼ密着していますからねぇ・・・・。
やはり多少オーディオラインを引っ張り回すことになっても、スペースのある左側が良かったかも・・・・。

でも、この配置でACノイズがここまで少ないのは、やはりシールドケースが効いているのでしょう。普通に使う場合はドライブ最大で、ゲインは11時程度ですからACノイズは全く聞こえません。

本体左側のメーターの後ろにスペースがありますが、後ろの方にメーター照明用のブルーのLEDがあります。
ここにトランスを置くと、LEDの光がトランスで隠れてメーターの右側が少し影になってしまうので、この場所は諦めたのです。

う~む。どうするかなぁ・・・。

この後はIC3/4のSOP→DIP化を予定していますが、改造はこれで打ち止めかも知れません。
なんせ、大食らいのOPA2604を入れたので消費電力が増えて、数時間通電しておくと、レギュレーターのヒートシンク近辺のケースの温度が50度になります。ケースに放熱用の穴でも開けようかな?と思っています。
IC1を取っ払って、少し消費電力が減ったハズなんですけど熱くなるのはあんまり変わりません。
現用のマイクプリも似たような温度ですから、しかたないのかなぁ~。

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