« MINI-TUBE改造 その4 | トップページ | 音は動的な特性が命 »

2006年8月16日 (水曜日)

MINI-TUBE改造結果の中間報告

改造したMINI-TUBEですが、交換したオペアンプのエージングを進み、聴いた感じはかなり程度良く仕上がりました。OPA2604は音が安定するまで50時間はかかりますね。
最初の一日はヘロヘロな音がでてきて、載せ代えて期待して聴くと「ウゲッ」って早とちりします。

音が太くなるのでダイナミックマイクとの組み合わせだと「いい感じ」になるようです。
コンデンサーマイクも接続して、ファンタム電源も動作することを確認しました。

当初よりもかなりヨサゲに仕上がったので、周波数特性を見てみました。現用のマイクプリのラインにMINI-TUBEの出力を入れて、現用のマイクプリのマイクアンプとの比較です。

まずはMINI-TUBEから
Alto_trin_dzero_20060815 
おおっ、思った以上にフラットな周波数特性ですね。でも50hz辺りで数dbは落ちています。
それと10khz辺りは逆に数db持ち上がっています。
OEPのトランスはスペック通りでしょうから、多分他の回路定数とかの問題ですね。
でも、無線用としては十分すぎる特性になりました。

MINI-TUBEはドライブを入れていくと200hz付近が持ち上がるのです。声が太くなるのはこあたりにも理由がありそう。
それと、緑のノイズレベルが持ち上がっているのはエアコンの電源経由のハムやノイズです。

今度は比較対象の現在のマイクプリのマイクアンプ部です。
Vmpro_minin_20060815
こちらはもっとフラットな特性。
まぁ、当たり前と言えば当たり前かもしれませんね。両方のグラフが緩く右肩下りなのは測定方法のためです。

改造の目的だったS/Nもトランスを入れてかなり改善されています。差は5db程度でしょうか?多分、エアコンノイズが無ければMINI-TUBEのカタログ値の88db以上になっているのではないかと思います。いづれにしても、聴感上は劇的に改善されていますので、カタログの88dbは?な数字です。

50hz以下の周波数特性や、全体的なS/Nなど、MINI-TUBE改が現用マイクプリに及ばない点はありますが、あんまり素晴らしくなっても困ったことになりますので(笑)。

ここまでの改造費は

オーディオトランスとケース  4k
オペアンプ  2k
オーディオコンデンサー  2k

と結構かかっています。
効果はトランス>>>オペアンプ>コンデンサーですね。トランスの効果は本当に「劇的」でした。トランスを入れるだけ・・・で十分「改善」を味わえます。

|

« MINI-TUBE改造 その4 | トップページ | 音は動的な特性が命 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: MINI-TUBE改造結果の中間報告:

« MINI-TUBE改造 その4 | トップページ | 音は動的な特性が命 »