隠れたオペアンプ発見!
回路が分からないのに改造はできませんので、バラすことにしました。
ベッタリとハンダで固定されているコントロール部の基盤を、ハンダ吸い取り器を使ってハンダを吸い取り、やっとのことで外してみたところです。
なぁ~んだ、押しボタンスイッチの真下にIC2がありました。
つまり、オペアンプはNJM4580×6ということで6個なのでした。よくよく基盤をみると、ちゃんとIC6って書いてあるから、全部で6個あることは判ったはず。
これでスッキリしました。回路図に記入したIC番号は僕が見当付けた番号ですから、もしかすると間違っているかも。
MINI-TUBEにはアンバランス入力ジャックがあります。入力インピーダンスは1MΩとかなりハイインピーダンスです。
パターンを追うとIC2の入力へ伸びていますので、ブロック図の通り。
ハイインピーダンス受け・・・とくれば、やはりトランス。オーディオトランスを使った昇圧はリボンマイクやマイクプリアンプなど、S/Nが良いので高級スタジオ機材に良く使われています。CQ誌でもベイヤーのマイクトランスを使ったマイクプリの製作記事が掲載されていました。でも、ジェンセンやベイヤーのマイクトランスはとっても高価です。
幸い、昔のハイインピーダンスマイクをローインピーダンスのマイクプリ入力へ接続するインピーダンス変換アダプター(600Ω:50kΩ ZXP221T)をサウンドハウスで購入してあったので、変換アダプターも併用して通常とは逆に接続して試してみました。
つまり、ローインピーダンスのマイクをハイインピーダンスにステップアップして、TUBE-MINIのアンバランス・ハイインピーダンス入力へ接続するわけです。
変換アダプターを探して、なんとか接続してみると・・・・
「!!!」
すげぇことになります。
都合20cm程ハイインピーダンスで引き回しているので正しい評価はできませんが、S/Nについては劇的に改善されます。
バランス入力にマイクを接続した状態と比較して、耳Sだと・・・10-15db程度の改善です。MINI-TUBEのゲインも15db程さげたところで、大体同じ出力となります。
音質はほんの少し低域が落ちているように感じますけど、多分ハイインピーダンスの配線が長いためではないかと思います。でも、無線用としては全く問題ない程度です。
IC2の初段アンプの前にトランスによる昇圧で更に15db程ゲインを稼いだことになります。しかもトランスによる増幅はS/Nを悪化させませんので、ほぼ音声信号のみ増幅されることになります。
この変換アダプターは1K程度で購入したと記憶していますが、初めて役立ちました。この方法、他のマイクプリの簡易的なS/Nアップにも使えるのではないでしょうか?
このままでも十分な音質レベルになってしまったので改造する意欲が少し衰えましたが、今度は「オーディオトランスをもっと良いヤツにしたら??」という思いがムクムク・・・・。
大魔王さまもタムラのトランスに手を染められたようですし・・・。
タムラのTpAs-203はMINI-TUBEの購入価格とほぼ同じ価格ですから、安くてヨサゲなものを物色していました。
すると、著名なマイクプリなどに使われているOEP(OXFORD ELECTRICAL PRODUCTS LTD)のA262A3Eが価格的にも安く、入手も簡単なことを発見。
もちろん、マイクトランスがベストですが、マイクトランスは高価なんです。A262A3Eは別売りのミューメタル製専用金属ケースを付けることで、100hz以下のS/Nを更に改善できます。
1k円のインピーダンスアダプターよりも、かなり・・・というか、恐らく段違いに良いに違いありません。でも、ちょっと大きいのです。
もっとも、高級オーディオトランスは大きいのが普通なんですけどね。
もちろん、安価に高性能・・・ということであれば、インピーダンスアダプターをバラして、中のトランスをマイクプリに内蔵する方法がベストでしょうね。
それで十分かな?
| 固定リンク
コメント