FT-2000のDSPはTMS320C6713
QST誌に掲載されたFT-2000の広告を見ていたら大変なことに気がつきました。僕はFT-2000とFT-9000はDSPは同じだと勝手に思い込んでいましたが、なんとFT-2000のDSPはIC-7800と同じTMS320C6713なんです。
国内向けの広告ではDSPを前面に出していませんが、米国の広告はDSPに6713を採用したことをメインにしています。
6713は6711の上位互換でDSPパワーではキャッシュとクロックで6713が2割増し・・・ってところ、恐らく6713の方がフィルターの特性なども出しやすいと思います。
DSPフィルターだけの比較ではFT2000>FTdx9000かも・・・。ヤエスさん6711で苦労したのでは?
DSPの機能としては6713と6711の大きな違いはマルチチャンネル・オーディオ・シリアル・ポート(McASP)とS/PDIF通信プロトコルとの互換、そしてDSPパワーってことになります。でもFT-2000にS/P DIF端子が付いていないですよね?
なんか、折角S/P DIF対応のDSPを使っているのに、もったいない気がします。しかし、FT-9000とFT-2000で無線機の位置づけとDSPのランクが逆転しているのが興味深いですね。
まぁ、無線機にS/P DIF端子が付いて嬉しい人はごく一部かもしれませんが、デジタル出力付きのマイクプリアンプを使って、S/P DIF経由で入れて送信した音を聴いたことがあれば、「これは使える・・・」ってことになると思うのですけどね。
特に80hz以下の低音はアナログケーブルでは減衰が激しく、デジタル入力とアナログ入力の差が顕著です。(もちろん、アナログでも配線や接続方法に気をつければデジタルと同じような特性が得られると思いますけど、デジタルだと普通に接続すればokです)
もちろん、音の粒立ちとか透明感も違いますよ。
FT-2000は100Wバージョンと200WバージョンではA級増幅切替スイッチの有無とか、ハードウェアの仕様が異なるので、もしかして200WバージョンにはS/P DIF端子が付いたりして・・・。
ローカルがFT-2000の200Wバージョンを注文しているので届いたら確認してみたいと思います。
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コメント
FT2000>FTdx9000かもですね。
それにしても、FTdx9000の改良はないのでしょうか。細かな所でバグ(らしきもの)がありますね。ソフトウエアの改良で修正できるはずなんですが。
FT2000で、そのあたりがどの様になっているのかが興味有ります。
投稿: JA6REX | 2006年11月 6日 (月曜日) 15時25分
ICOMマニア(ファンとは・・ちょっと違う?)の間では、IC-756Pro2よりも後から出たIC-7400(746Pro)の方がフィルターの切れが良い・・・ともっぱらの評判でした。
DSPは進歩が早いので、もし、そうだったとしても仕方ありませんね。
でもご指摘のように、ソフトウェアのバグがあるのであれば、どんどん修正されていると思いますので、一度、メーカーにお尋ねになるといいかもしれません。
有償ならば、最新版のファームウェアに交換(romの場合)していただけるのではないかと思います。でも、ユーザーとしては、自分でやるから無償配布して欲しいところですね。
そういえばFTDX9000って、ファームウェアのバージョンが何処かに表示されるのでしたっけ?
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年11月 6日 (月曜日) 22時38分
バグといいますか、細かな部分での設定の悪さ(甘さ)があり、「こうだったらいいのにな」と思うところがあります。
WDXCに以前この点を指摘しましたが、「すぐに改良できるものではないので、今後何かの時に検討させて頂きます」との回答でした。FT2000では実は改良されているんではないか?と疑ったりしています。
ファームウエアのバージョンって表示有りましたっけ??? 無かったような気がします。定かではありっませんが。
投稿: JA6REX | 2006年11月 7日 (火曜日) 09時09分
ファームウェアのバージョンは表示されなくても無線機のロット番号を伝えれば、ヤエス側で分かると思いますよ。
これは、私の推測ですが、ファームウェアのバージョンがユーザーに分からないのであれば、メーカーとしてはソフトのアップグレードサービスは最初から考慮していないのではないかと思います。
ロット番号の管理では、一回のファームアップならユーザーがロット番号を見ることで対応できますが、2回目以降はヤエス側でないとバージョン管理ができなくなってしまいますので、大混乱になると思います。
でも、そのようには考えにくいのでSETメニューとかヤエスお得意の隠しコマンドで表示されるのではないかと想像していますけど。
いづれにしても、ソフトの件はWDXCにお問い合わせされた方が良いと思います。
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年11月 7日 (火曜日) 23時59分
偶々このコラムを見つけ楽しく読ませていただきました。
>特に80hz以下の低音はアナログケーブルでは減衰が激しく、デジタル入力とアナログ入力の差が顕著です。(もちろん、アナログでも配線や接続方法に気をつければデジタルと同じような特性が得られると思いますけど、デジタルだと普通に接続すればokです)
もちろん、音の粒立ちとか透明感も違いますよ
興味のある表現ですので此処で言うアナログケーブルというのはどの様なものなのか、教えて頂ければ幸いです。
投稿: 石田 | 2006年12月11日 (月曜日) 08時55分
石田さん
アナログケーブルとは、デジタル用以外という意味で使いました。色々な種類があると思いますが、無線用の外部スピーカーケーブルや、一般的なシールド線(直径数ミリ)よりも、オーディオ用の太いケーブルの方が良い結果がえられるように感じています。もちろん、長さによっても変わるとは思います。
秋葉原のバーゲン品のシールド線(ステレオミニプラグ付き)は切ってみたら、とてもシールドとは言えないような密度でしたが、切って見るまで分かりませんでした。
投稿: JI1ANI 福井 | 2006年12月11日 (月曜日) 14時12分
福井様
ご教示有難う御座いました。
私は、一般的にシールド線は広い意味でローパスフイルタを形成していると言う認識しかなく頓珍漢な質問をしたかもしれません。失礼しました。
投稿: 石田 | 2006年12月12日 (火曜日) 14時31分