円錐ラジアル増量
好調な円錐ラジアル、2mmのアルミ線ラジアルを4本増設しました。これで4本に+4本、合計8本です。
結果は増量前の予想を裏切る結果となって144/430両バンドとも改善し、特に144の改善が顕著です。
ラジアル本数の増加は低い周波数の方に効果があり、IC-7000でTVのローチャンネルの受像画質がかなり向上し、FM放送も軒並みSが上がりました。また128.8Mhzの東京国際空港の信号もS1上がりました。
FM放送は76.1MhzのインターFMを基準にすると最初の円盤ラジアルでS9だったのが、最終的にはS9+30dbになりました。78.0MhzのBayFMもS1-2だったのがS9まで上がりました。
この感じから、円錐8本ラジアルなら3バンドホイップで50メガでも結構イケそうな感じですが、70cmのアルミパイプ3本だけのラジアルじゃ駄目でしょうね。
144では初めてGWで2エリアの静岡県藤枝市モービル半固定(モービルホイップ)とQSOできました。同じ区内でビームを使っている局と同じRSレポートをもらいましたので、ロケーションの違いを考慮しても、ソコソコじゃないかと思っています。
430もほんの少し良くなったような感じではありますが、144のように顕著ではありません。
レピーターを受信すると、以前はノイズを噛んでいた遠方のレピーターがノイズを噛まなくなりました。S1以下なので定量的な比較はできませんが、430も改善していることは間違いないようです。
しかし、たかがラジアル、されどラジアルですね。ついついラジエーターであるモービルホイップにばかり目が行きがちですが、ラジアルを増加させたり、角度を変えることでここまで顕著に変化があるとは想像していませんでした。
現在までの実験結果から、V/UHFのモービルホイップのGP化は、ラジアルは3-4本では不十分で、可能な限り「面」に近づける形状にすること。長さは1/4λ以上とすること。角度は130度程度にすることが重要な条件のようです。
なお、今回の実験を通して、手摺り設置状態から円錐ラジアルの最終形でもSWRは144/430共にバンド内ベタ落ちのままでした。SWRが落ちた=アンテナの調整終わり・・・では無いことがよ~~~く理解できました。
むしろSWRの調整よりも打ち上げ角度が低くなるように調整することが重要ではないかと思います。
V/UHFはアマチュアバンドの近くに業務無線局が運用していますので、その信号を目安に調整すると判りやすいと思います。これ、最初から気づけば良かった。やはり業務無線局の信号はアマチュアのレピーターなんかよりも「安定」して聞こえますので、基準信号としてとても重宝します。
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コメント
こんにちは。
ラジアルによる変化、すごいですね。
うちはマグネット基台を手摺りにガムテープで縛り付けるという荒技なので、ラジアル付けたらもの凄く変化しそうです。15㎝くらいから1.5mくらいまで数㎝単位で長さの違う電線を、何十本も基台にぶら下げてみようか・・・。フラダンスの衣装のような感じで。
投稿: JO1KVS | 2007年2月24日 (土曜日) 10時56分
こんにちは。
ラジアルは運用する周波数の1/4λ以上の長さが良いようですが、短い場合は数でカバーする・・・って感じです。もちろん1/4の長さなら数が多い方が有利です。
ラジアル数は多いほど有利ですが、円盤とか円錐とかの面を形成するように張れればFBだと思います。ラジアルが向いている方向に強く輻射される傾向があるので、飛ばしたい方向に集中的にラジアルを伸ばすのも良いと思います。
投稿: JI1ANI 福井 | 2007年2月24日 (土曜日) 11時19分