ステーロープの結び方
ステーの固定はトートラインヒッチを基本に、アンテナステーの固定用として便利なように、僕なりにアレンジした結び方を使っています。
結び方の特徴は「長さが調節できる」「引っ張っても弛まない」「ほどく時は簡単にほどける」ことです。アンテナのステー用にピッタリでしょ?
弛まない・・・は、張り綱(ステー)が数十センチも一気にズルッと弛まない・・・という意味で、そりゃワイヤーと比較すれば多少は弛みます。でも、ステーの固定として許容範囲という意味です。
全く弛まないわけではありませんので、強風が吹いた翌日は念のため点検が必要です。
点検はステーが弛んだらピンと張り直す・・・って感じですね。でも、ステーが弛む原因はロープが多少伸びることにも原因があるようです。
紹介したトラックロープとこの結び方でステーを取って6年経過しましたが、年に数回ステーの弛みを張りなおす程度で、結び目が緩んでステーで伸びてトラブルになったことはありません。まぁ、ワイヤーのようにほったらかし・・・とはいきませんけどね。
アンテナステー用ロープの結び方
(トートラインヒッチ改)
結び方が見やすいように緩く結んでいますが、実際はしっかりと締めてください。この結び方はギチギチにきつく結んでも、簡単にほどけます。
(そもそも、ほどけない結び方をしてはいけません・・・・と教わりました)
では基本の結び目から拡大してご紹介します。結び方は単純ですので、ちょっと練習すれば簡単に結べるようになります。
これが基本の結び方です。下側の左右を引っ張ると・・・・
左側から1個目はこんな形になります。左側はステーを取る立ち木や手摺りなどに輪をかけるように通します。
続いて2個目。一個目と全く一緒。同じ結び方です。
ね?1個目と一緒でしょ?
3個目は末端処理ですが、基本の結び方を1.5倍にしています。
左側は基本の結び方そのものですが、隣に基本の結び方の半分を結びます。これ裏側からみると、この写真と逆に結んでいるように見えます。また、基本の結び方を2個連結しても構いません。
なお、各結び目の間隔は30cm程度あった方が全長の調節しやすくなります。
長さを縮める場合
一番上の写真で説明すると、上側のロープを左方向へ引っ張ってピンとさせ、1個目の結び目を上側のロープ上を滑らすようにして右へ引っ張って、次に2個目、3個目の順番と引っ張っていきます。
長さを伸ばす場合
3個目の結び目を上側のロープの上を左方向へスライドさせて、次に2個目、1個目と順番に縮めていきます。
説明すると判りづらいですが、実際にやってみると簡単です。ほどく場合は、最初に長さを伸ばして全体を緩めてあげると簡単にほどけます。
なお、この結び方でステーが外れたりしても僕は責任持てませんので、使う方は自己責任でお願いします。念のため。
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コメント
ロープワークまで話題が広がってきました。さすがです。
いわゆる自在結びの念入りバージョンといったところでしょうか。
引き締める時のイメージはシャクトリ虫・・・ちょっと違うけどそんな感じですね。
自分は部屋の中に物干しロープを張る時も自在結びやってます。
海岸でビーチパラソル飛ばないように砂袋とパラソルを結ぶ時、自在結びで調整しています。
投稿: JO1KVS | 2007年3月12日 (月曜日) 21時31分
小出さん
さすが・・・。その通りです。自在結びの「念入り」バージョンです。念を入れないと数カ月~数年ですからチト不安です。
伸び縮みはシャクトリ虫そのもの・・・です。
実はこの写真のロープ、ボーイスカウト時代からの品物で、30年以上経過しています。最近は殆ど使っていませんが、このロープを触っていると少年時代を思い出します。
投稿: JI1ANI 福井 | 2007年3月12日 (月曜日) 22時33分
その頃のものなんですね~。
自分もヨットを始めた頃練習に使っていたロープを今も使い続けています。
投稿: JO1KVS | 2007年3月12日 (月曜日) 23時19分
私もシニアまでやりました。実家にはロープがどこかに転がっているはずです。懐かしい。
♪花は香るよ~♪
投稿: JE1RZR | 2007年3月12日 (月曜日) 23時58分
下社さん
シニアですか?凄い!僕はボーイで卒業しちゃいました。でも、キャンプしたり、消防署の方に救急救命術を教わったりして楽しかったです。
投稿: JI1ANI 福井 | 2007年3月13日 (火曜日) 12時11分