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2007年7月14日 (土曜日)

BOSE M3(黒)購入

以前から小型で低域からフラットに出るスピーカーを探していて、BOSEのM3がヨサゲだなぁ・・・って思っていましたが、黒がありません。
BOSEはいつも(?)白やシルバーの後に黒を出すので、待っていたら出ました黒のM3。といっても以前のシャックでは特に不満がなかったのでM3は購入していませんでした。

引越ししてシャックを以前よりもコンパクトに纏める必要があったので、スペースを稼ぐためにスピーカーをM3にして場所を取らなくしてみました。
音出してから数日しか使っていませんが、確かに音の良いスピーカーです。でも、小さいなりに頑張っていることで気になる点も幾つか・・・。

まず、低音ですけど、サイズを考慮すると「すご~~~~い!」って感じ。でも、12cm程度のバスレフと比べると、ちょっと寂しい感じがします。まぁ、サイズが違うのでM3にそれを求めるのは可哀相ですね。
低音については音として出ることと、力感や量感として感じるのは別のことで、肌で聴くのかもしれません。そうすると、やはりある程度のパワーが必要になるのですけど、M3はそのパワーが少なく低域のセンが細い感じがします。

M3の再生レンジは60hzから出始める感じですが、50hz以下もレベルがかなり落ちるものの再生しています。
手元のオーディオジェネレーターで20hzを入れても、ちゃんと再生しているのが聞こえ(感じる)ます。これは凄い!普通のスピーカーでは40hz以下は聞こえません。
もちろん上は僕の耳の限界以上まで聞こえるような感じです(調べてませんけど、全く不満ナシ)。

気のせいか80-90hz辺りに小さなピークがあるように感じます。多分レゾネーターの共振周波数じゃないかと思いますけど、この部分と入力信号レベルに対して自動的に聞いた時に自然に聞こえるように低域の出力レベルを補正するテクニックが「低音がすげぇ!」って思わせるBOSEマジックかな?

でも、本当に凄いのは低音ではなくて、音像の定位と解像度なんじゃないでしょうか?小口径フルレンジ一発ですから、音像定位が良いのは当然ですがM3は1m弱のニアフィールドでは「凄く」良いです。
でもって、解像度は「非常に」高いです。ニアフィールドでM3を使えばヘッドホン代わりに使えるレベル。

ただし、音像がビシッと決まるポジションは結構狭いので、お行儀良く聞いていないと駄目です。
それとエンクロージャーは机にベタッと置くと締まった低音が出て、フェルトなどを敷いてあげると低音の腰が弱くなりますが、かなり変化の幅が大きいです。今は机の上にベタ置きですが、ガラスか石材のM3台を見つけてM3の下に敷くつもりです。たぶん低音がもっとタイトになるハズ。

それと解像度が非常に高いので、音が見えすぎてしまってイージーリスニングには向かないかも。どちらと言えば聴き疲れする程情報量が多いです。
全体的にはクラシックよりもハウス系やシンセ系が得意な感じですけど、これはM3の解像度が高くてオケの各楽器がそれぞれバラバラ聞こえるような感じで、今までのなんとな~く渾然一体となって聞こえる・・・ってのと違うからかな?

先に購入した耳の良い方に「あの~、出音から良いのは嬉しいけど、エージングするとどうなるの?」って聞いたら「最初と変わらん」ということでした(笑)。金属製のエンクロージャーですからねぇ・・・。鳴らすと多少柔らかくなると思ったのですが、柔らかくならないみたい。

しかし、このサイズでこの音、それにアンプ内蔵って考えると、ニアフィールドではベストバイでしょう。でも、そのポテンシャルを活かすためにはF1カーみたいに、使い手(聞き手じゃありませんよ)と場所を選ぶかも。
手軽にユルイ姿勢であらゆるソースを良い音で聴きたい・・・と言うことであれば、M3よりもウェーブ・ミュージック・システムの方をお勧めします。僕はiPODは持っていませんが、iPODを繋ぐとしたら間違いなくウェーブ・ミュージック・システムですね。

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