YAHAアンプ
この一球アンプはYAHA(Yet Another Hybrid Amp)アンプといいます。原典はココ、日本での製作記事はココとココです。
真空管の出力インピーダンス変換部分にオペアンプを利用してトランスレス、真空管なのにDC12Vの単一電源。使う真空管は某om経由で入手した双三極管6922。
6922を低い電圧で使うので出てくる音は??だったのですが、組み上がったYAHAをM3の前に入れて聞いてみると、M3が僕好みのいい感じになるんです。CDの音が少し中波ラジオっぽくなる・・・と言えば雰囲気が伝わるかな?
回路は簡単ですが、ちゃんと真空管的な感じの音、いや、厳密には真空管+オペアンプの音になります。
オペアンプを取り替えると、やはりオペアンプの特徴が出た音がでてきます。このYAHAアンプ、今回はラインアンプとして使っていますが、原典はヘッドホンアンプです。でも電池動作だと電池代がかさみそう。
回路が簡単で部品点数が少ないので、使う部品には気合を入れてみました。部品選びは中低域重視です。
といいつつ、アムトランスのコンデンサーは使っている方が少ないので、どんな音なのか?のテストで使ってみました。中低域で選ぶなら、その意味で評価の高いビタミンQ辺りかな?
このYAHAアンプ、出音は結構透明感があって、少し中低域に存在感があるような感じで聞こえます。6922の透明感とブラックゲートやオペアンプの特徴がミックスされたようで、当然と言えば当然の結果です。
腰が低くなるわけではありませんけど、狙い通り少し音がゆる~くなって角が少し取れたようです。
もちろんM3の持ち味である解像度は少し下がりますが、多少下がっても十分過ぎる程の解像度をM3は持っています。バーターとしてボーカルなどの情感の表現力があがった分、僕には好ましく感じます。
もちろん、ゆるくなる・・と言っても、元の音がボケボケになるようなことも、もっさりしてしまうことも、歪みが耳につくこともありません。YAHAアンプ、単純な回路ですがデジタルアンプといい塩梅でコンビネーションできます。
これでふくよかさがでてくると、リボンマイクのような雰囲気が出ていいなぁ~って思ってエージング中。
まだ数時間程度しか鳴らしていませんので、少しずつ音が落ち着いてくると思いますが、入・出力コンデンサーと真空管やオペアンプを取っ替えひっかえして当分遊べそうです。そういえば真空管触ったの30年ぶり(笑)。
ボ~~ッと橙色にホンノリ光る真空管を見るのもいいですねぇ・・・。
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コメント
>仕事でヘロヘロになって帰宅した時なんか、その解像度の高さがチト疎ましくなる場合があります。
よお~く分かりますよ。その心境。
やはり疲れない音が一番ですね。
理屈的には増幅段が増えれば増えるほど、『原音不忠実』になるわけですが、いい音に聞こえることもあるので、そこがオーディオの奥の深いところですね。
小生も時折、300Bを通したSSB音を聞いていますが、SSBの機械的な音が、人間味のある音に変わってくれるのが面白いです。ただ、電気代が余計掛かることと、部屋の温度が高くなる点が難点です(笑)。
投稿: JA1BBP 早坂 | 2007年8月 2日 (木曜日) 12時16分
こんばんわ。
6922いいですねぇ・・。ありがとうございました。マイクアンプじゃなくて、プリアンプに変身しちゃいました。
やはり温かみのある音は良いですね。音楽を聴く目的で色々と変わると思いますが、僕の場合は自分が気持ちよくなることが目的ですので、自分の好みの音が良いですね。
こんなアンプをM3に接続しているのをBOSE博士が知ったらさぞかしがっかりされるかもしれませんが、元が良いのでこんなチューニングができるわけです。
そういう意味では、聴く時の音と、無線で送信する時の音は違う方向性でチューニングしています。送信音は皆さんに聴いていただくことが目的ですからね。
投稿: JI1ANI 福井 | 2007年8月 2日 (木曜日) 21時04分