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2007年9月 6日 (木曜日)

144/430ホイップの比較

ベランダの手摺りにシッカリとアースを取ってV/UHF専用のモービル基台を設置したので、早速手持ちのホイップアンテナを総動員して、どれを使うのか性能比較です。
今回の比較からベランダアンテナの法則のようなものが浮かび上がってきた!って喜びましたが、冷静に考えると当然のことでした。
今回比較したのは全部で3本。今回は同じモービル基台にホイップを取り付けて、なるべく安定した信号を受信しながらホイップを付け替えて比較する方法にしました。
送信については今回は比較していません。
最終的な目的は144MHzでの性能をベースに、430MHzでもソコソコを狙うことです。SSBの場合は144MHzの方が相手局が多いことが理由です。

コメット  SBB2
Sbb2
144MHz2.15dBi 430MHz3.8dBi 全長0.46m
144MHz1/4λ 430MHz5/8λCフェイズ(430MHzノンラジアル)
耐入力60WFM   重量105g 

しっかりとしたアースが取れたことでノンラジアル以外でも良いから、短くて性能もヨサゲなものの中から目立たない黒ということで選んだ一本。ハムフェアでのお買い物です。

マルドル  AX75
Ax75
144MHz3.2dBi  430MHz5.7dBi  全長0.76m
144MHz1/2λショートニングCP型 430MHz5/8λ×2段(144/430ノンラジアル)
耐入力60WFM   重量140g
 
引越し直後にベランダに取り付けるために購入しました。144MHzがこの長さで3.2dbiというのがポイントです。

この2本、長さも違いますがゲインも144は1dbi、430は2dbiの差があります。アンテナは長い方が有利という定説(?)は如何に?
実験の結果は興味深い結果となりました。

430はゲイン差2dbiと数字から感じる程、その差は顕著ではなく6.割程度の信号がSBB2とAX-75が同じ、残りの4割もIC-7000のSメーターでバー一本(S0.5程度)以内の差で、S1以上違う例は1割もありません。
2dbiの差ですからS0.5程度の差が平均としてあって良いのですけど、SBB2が健闘している感じです。

144のゲインは1dbiの差しかありません。ゲインの差は430の半分ですから差があっても僅差・・・と思いましたが、予想に反して大差が付きました。
比較した信号全て(サンプル信号は5局)でAX-75はSBB2よりもS2~S1.5程良い結果となりました。

SBB2の144MHzの不調は、144で必須のアースが十分に効いていない可能性は残っていますが、アースの取り方はHF用と同じ方法ですし、もちろんテスターで直流的な導通は確認していますから、可能性としては低い。

すると、やはりAX-75は全長が長いことで効果的に電波を拾っている・・・のでしょうか?1/2λとはいえ30%程度短縮していますが、1/4λフルサイズよりも良い結果となりました。
なお、AX-75の検証として年季の入ったEX-107B(144MHzは短縮1/2λ)でも調べてみましたが、AX-75とほぼ同じかやや弱い(S0.5程度)ような感じ。
EX-107Bのコネクター部分が腐蝕(笑)していて、接点で減衰することを考慮すると、AX-75の144MHzは80cm弱の1/2λとしては際立って良いわけではありません。
するとSBB2の144MHzが悪すぎるのか?

想像以上に1/4λフルサイズと短縮1/2λに大差がついて驚いています。良好なアースが難しいHF帯ではアースの差が大きな差になることはあっても、波長に対して十分に長いアースが取れる144MHzでこれほど差が付くとは思ってもいませんでした。

もちろん打ち上げ角度の差とか、アンテナ長が伸びることにより実質的な地上高があがったことなど、アース以外にも色々と理由があるとは思いますが、S2違うのはデカイ!
もしかするとSBB2は430をメインバンドとして入念にチューニングしてあるのかも。時間があれば単純な50cmのホイップとSBB2を144MHzで比較してみたいと思います。
カタログに記載されたゲインだけではアンテナは分かりませんねぇ・・・。


参考


コメット  SB14
Sb14
50MHz:2.15dBi 144MHz:3.5dBi 430MHz:6.0dBi 全長1.08m
50MHz:1/4λ短縮 144MHz:1/2λCフェイズ 430MHz:5/8λCフェイズ(144/430ノンラジアル)
耐入力120WFM  重量300g

モービル用として以前購入し、予備として殆ど使用していなかったホイップです。SB15も性能が良いホイップで特に430MHzの素晴らしさが印象に残っています。
SB14をベランダのモービル基台に取り付けると、長さが1m以上あるのでホイップの先端と上階のベランダの床とのクリアランスが20cm程度しか取れません。

そのためか144MhzではAX75はもちろん、SBB2よりも劣る結果となりました。AX75でS9の信号がSBB2ではS7、SB14ではなんとS3です。
144MHzが悪すぎるので実験中断!これでは使えません。もちろんSB14の性能の問題ではなくて、設置した環境の問題です。
僕の場合、80cm以下の長さがV/UHFホイップの必須条件であることがわかりました。

教訓

アンテナのエレメントは周囲の障害物から少なくとも1/4λ以上は離すこと。

当たり前のことですが、V/UHFはともかくHFではかなり難しい条件。
前回の記事のようにHFアンテナをベランダに設置すると、建物の影響を避けることは不可能に近いので、逆に建物の影響を積極的に活かすことが大切なようです。

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コメント

 なるほど~。違いが出るものですね。
 やはりホイップは良好なアース+空間ですね。
 当局は、HFのホイップは水平に近い感じで斜め出しです。144と430ホイップは、少しだけ斜めに出しています。144、430も水平出しが電気的には良好なのでしょうが、指向性と偏波面を思うと遠慮しちゃいました。本当は基台を30センチでも突き出したいですね。

投稿: JO1KVS | 2007年9月 8日 (土曜日) 08時47分

KVSさん
144/430の水平出し、試してみましたがダメです。偏波面が合わないことが原因だと思いますが、思いっきりバンドが静かになります。
50メガでローカルと試してみましたが、偏波面が違うとS2/S3程度ですが、偏波面を合わせるとS8/S9程度になります。
つまり、偏波面の違いでS5以上は異なるようです。この実験は50メガで実施しましたが、144/430だと偏波面の違いはもっと顕著に出るのではないかと思います。
おっしゃるように、垂直設置で突き出す形で建物から離して設置するのがベストだと思います。
屋上やルーフバルコニーの場合は手摺に垂直でokですからね。
でもそのような恵まれた方は少数でしょうね。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2007年9月10日 (月曜日) 12時52分

水平出し、SWRには一番有利かな、と思いますが、静かになっちゃうほど差が出ちゃったんですね~。(><)
建物から離して垂直に、だと、パラボラアンテナ取り付け器具程度までが現実的でしょうか。
斜め出しもそのアンテナの持つ打ち上げ角との相性でSの変化があるかもしれませんね。
うちの反対側のベランダには、マグネット基台に載せたアローラインが活躍しています。ラジアルの付いたモービルホイップと言えるもので、結構良いです。(^^)

投稿: JO1KVS | 2007年9月16日 (日曜日) 07時52分

KVSさん
そうですね。パラボラアンテナ取付金具が一番現実的だと思います。建物との距離が45cm程度までの製品があるようですし、かなり頑丈にできているように思います。
やはりアローラインは良いですね。次はベランダの内側にラジアルを展開した場合でちょっと比べてみようと思っています。恐らくラジアルで輻射角度が変わるのではないかと想像しています。

投稿: JI1ANI 福井 | 2007年9月16日 (日曜日) 10時14分

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