オールデジタルトランシーバー
アマチュア無線用無線機のデジタル化はどんどん進んでいますが、ついに送信部もダイレクトにHF波を作るオールデジタルトランシーバーが発売されるようです。
情報元はJI3GIB/blogです。
この無線機ADT-200Aは$3,500程度で発売されるようですが、安いのか、高いのか、よく分かりません。なんとなく安いように思います。
僕の場合、やはり中身がギッシリだと「安い」ように感じて、もし、カスタムチップ5個だったら「高い」ように感じるなぁ~。
手間に価値を見いだしているわけですが、まぁ、一般的なところでしょう。
このADT-200Aにも搭載されている終段の効率をあげるプレディストーション。なかなか面白いですね。
既にプロでは利用されている技術とのことですが、考え方がいかにもデジタル。終段で歪むなら、事前に位相差つけて歪ませて、終段で歪みをチャラにする・・・。ノイズキャンセルと同じ仕組みを終段に応用するわけです。
でも終段の効率を上げると放熱の問題も増えるし、デバイスも酷使することになりますから、色々と考えなくてはいけない問題が多そうです。
ADT-200Aの出力は50Wですが、プレディトーションを使って100W機と遜色の無い飛びを実現しているのかも知れません。
JI3GIBさんとはハムフェアで偶然お会いすることができましたが、PCでデジタルSSB変調処理を行い、サウンドカードのステレオ出力からI/Q信号としてSSB波を出力するプログラムも公開され、既に3.5メガでは複数の方がプログラムを利用してお空にでているようです。
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コメント
こんばんは。どちらかというと主要部分はチップいくつかで終わり、みたいな気がしてしまいますね。
でも筐体は小さいみたいですし、アナログのアンプ部分やフィルタなんかを入れるとスカスカっていうほどでもないのかな。
もし本当に$3500なら、FLEX-5000Cあたりより安いということになりますね。まあ方式が違うので比べてもあまり意味はないでしょうけれど。
投稿: JI3GAB | 2007年10月19日 (金曜日) 00時11分
GABさん
アナログ部分が無ければ、とても小型になると思うのですけど、デジタル部分は主要チップ幾つかで終わり・・・でしょうね。
でも、やはり比較するとしたら相手はFLEX-5000Cなのではないでしょうか?
投稿: JI1ANI 福井 | 2007年10月21日 (日曜日) 13時13分