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2008年1月 2日 (水曜日)

マッチングコンデンサー

年末からベランダアンテナの整備を続けていますが、ようやくアンテナの形(?)や給電方法が決まってきましたので、最後のマッチングに着手することにしました。
VFCCのネジ留め端子にコンデンサーを入れて容量を変えて調べたのが下記の表です。

SWR値
  C無し 100pF 200pF 1100pF
3.5 2.0 1.9 1.9 1.0
7.0 1.2 1.1 1.0 -
10.0 1.3 1.1 1.0 -
14.0 1.3 1.0 1.3 -
18.0 1.8 1.0 1.3 -
21.0 1.4 1.0 1.3 -
24.0 1.2 1.1 - -
28.0 1.3 1.9 - -
50.0 1.9 * - -
*はSWR∞  -は計測せず

追試
3.5    900pF SWR<2 28.0kHz 
      1000pF SWR<2 27.1kHz
      1100pF SWR<2 26.4kHz
      1200pF SWR<2 25.0kHz
      1300pF SWR<2 23.5kHz


3.5メガは1100pFで一発でしたので、前後の容量で調査しました。容量を減らすとSWR2以下の帯域は広がりますが、SWR1.0の幅は狭くなります。
1100~1200pFだとSWRの底が深くチューニング作業も楽になりますのでこの辺りかな?
って、折角ここまで調べてSWRで決めちゃ不味いでしょ。

アンテナアナライザーで調べましたよ。1200pFで 3550kHz R=50 X=0 ビンゴ!でした。
3.5メガは1200pFに決定!
3.8メガにQRVすることを考えると1150pF辺りが頃合いかもしれませんね(笑)。サスガにこのアンテナでSSBのDXは無理かな・・・。

200pFは7メガはX=8で少し容量不足気味。10メガはX=0ですから、運用頻度から7メガを優先させて少し容量を増やして250pFにしてみると7032kHzでX=0となりました。10メガは犠牲になりますがSWR1.1程度ですから許容範囲とします。

24メガでは100pFは容量が大きすぎるようです。7メガで30-50pF必要ですから、それを使うと良い感じかも。
28-50は現在の蠅叩きホイップ(?)では長すぎて、もともと同調が取れていませんので、今回はマッチングコンデンサーは入れません。

写真は今回使ったシルバーマイカ、500Vタイプ。
Silver_maica_cap
実際の運用では24/28は殆ど使いませんから、この2バンドを無視するとC無し・100pF・250pF・1200pFの4パターン。これならリレー3個で可能です。それに既設のコントロール用の配線が4本ですからリレー3個までしかコントロールできません。

100/150/1000pFをそれぞれON/OFFして100/150/250/1000/1100/1150/1250pFの合成容量を得るというパターンもありますけどQSYの時に少し面倒だなぁ・・・。
それに、もし合成容量方式にするのであれば50/100/200/1000pFの4個を切り換えたいところ。

容量固定の決め打ち方式か、合成容量のフレキシブル方式か悩みどころではありますが、今回は操作性を重視して決め打ち方式にするつもりです。
調整していて感じましたが、アナライザーでX=0になった時は嬉しいですねぇ・・・ホント、爽快感がありますわ。

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コメント

マッチングの様子がよくわかり勉強になります。
これで電波が気持ちよく、のびのびと出て行くわけですね。

投稿: JO1KVS | 2008年1月 2日 (水曜日) 22時02分

KVSさん
VFCCを入れる前はやはり同軸ケーブルも含めて同調していたようです。VFCCを給電点に入れるとSWRが悪化したバンドが多かったです。
まぁ、誤魔化していたのが、誤魔化せなくなった・・・ということでしょう。
ということで、今回マッチングをちゃんとやろう!と思い立ったのです。
マッチング取った後の3.5/7は、気分かも知れませんが、今まで以上に飛ぶように感じています。ハエ叩きホイップ、侮れませんよ。

投稿: JI1ANI 福井 | 2008年1月 2日 (水曜日) 22時50分

おもしろいですね。小さなアンテナから全力を搾り出す、という感じでしょうか。
侮れないアンテナ、すばらしいです。

投稿: JO1KVS | 2008年1月 3日 (木曜日) 14時36分

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