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2008年3月22日 (土曜日)

MicPreampの近況

先週製作したマイクプリアンプ、今週はずっと電源を入れてエージングしています。オペアンプはエージング済みですが、バランスラインドライバーやアウトプットトランス、OSコンなどのエージングが進んで来ているようです。

音の方はだんだん愛用のマイクプリVMP(VoiceMasterPro)のレベルに近づいています。VMPを基準として自作マイクプリの評価を進めているのですが、オペアンプに当初の設計通りLME49710を使うとS/NはVMPと同程度か、やや勝るようなレベル。
これには作った自分も驚いた。

確かにLME49710はローノイズですが、他のオペアンプに差し替えて確認すると、他のオペアンプとは一線を画すレベル。ノイズがガクッと減ります。
回路定数がLME49710用ですので、他のオペアンプが実力を出し切っていないのは事実ですが、それにしても差が大きいです。
Micpre2
基板の配置はこんな感じだとノイズ混入もなくて良いようです。

左上がマイクトランスと2SK30ソースフォロアによるインピーダンス変換(CQ誌に掲載されていたベイヤーのマイクトランスを使ったマイクアンプ回路)、その下の赤い基板がLME49710のラインアンプ、その右がバランスラインドライバー、そしてその上が出力トランスです。

もともと今回のマイクプリは、マイクトランスでS/Nを稼ぎ、次のラインアンプでローノイズオペアンプを使うことで、ディスクリート並のS/Nを目指していました。
マイクトランスでS/Nを稼げばオペアンプを使っても、ディスクリート並のS/Nになるのではないかと考えていましたが、想像以上の結果です。

LME49710は評判通りとても自然な音質のオペアンプで、色付けを嫌うマイクプリに大変向いていると思います。
VMPと自作マイクプリの音質をローカル局に比較評価していただいたところ、VMPと殆ど遜色なく、強いて言えばVMPの方が音に芯がある・・・ということでした。
この辺りはA級ディスクリートとオペアンプの違いが出て当然だとは思いますが、無線ですと微妙なニュアンスは伝わりにくいのでVMPと自作マイクプリの差が縮まっているようです。

自作のマイクプリにはファンタム電源を付けずダイナミック&リボンマイク専用と考えていて、キレの良い低域を出したいと思っています。コンデンサーマイクには現用のVMPがありますので。
それにVMPって音は良いけど、とにかく熱くなるんです。A級ですから当然なのかも知れませんが、冬でも暖房代わりになるほど熱がでます。
夏に向かって、できれば自作マイクプリで涼しく無線したい・・・などと、半分本気で考えています。

自作マイクプリは、いただいたレポートや自分でモニターした結果から、現状でもソコソコのレベルにはなっているようですから、この状態で評価を進めて最終的な調整の方向性を決めようと思っています。

本当は周波数特性など、データを取って分析するところですが、今回のプロジェクトには「続き」があります。その部分も含めて総合的な特性で勝負です。
つまり、続きの部分でも音が変わる可能性が高いので、マイクプリだけで突き詰めても手戻りする可能性があるわけです。

さぁて、次のステップを進めないと・・・・。

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コメント

VMPと比較して、4KHzに広げて聞いてもほとんど分からない驚愕の音がでした。

音のフォーカスは、VMPに軍配があがりましたが、すばらしい響きを出していました。

投稿: JE3OZB/JA1AGJ | 2008年3月22日 (土曜日) 09時48分

AGJさん
モニターにおつきあいいただき、ありがとうございました。何回自分でモニターしても、結構同じようなレベルなので「変だなぁ~(自作品がそんなに良いハズ無い・・)」と思っていたのですが、どうやら本当に似たようなレベルに仕上がっていることが確認できました。
少しずつ修正していきますので、また、モニターをお願いします。

投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月22日 (土曜日) 10時17分

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