マイクアンプの回路
調整している無線用のマイクプリアンプの回路を纏めてみました。ユニット毎に回路図があるのですが、全体の回路図が無かったので、手書きですが作ってみました。
電源ラインは省略してあります。
簡単な回路になるようにしていますが、それなりの部品数になりつつあります(笑)。バッファについてはコダワリの部分ですから、無くても構いません。
この回路で音に大きな影響があるのは、オペアンプ2個とカップリングコンデンサーの2個とバッファの出力に入っている1Ωの発振防止の抵抗です。
オペアンプを両電源で使っていますのでオペアンプ間のカップリングコンデンサー220uFは不要だと思いますが、低域の音質を調整する意味で入れてあります。
音質的にはバランスラインドライバーTHAT1646も影響がありますが、コイツを使わないとオペアンプ3個でバランス化するか、トランスで変換することになり、かなり音質に影響がでることが予想され、音質を好みに仕上げる調整箇所が増えることになります。
現在の回路だと、オペアンプで全体的な音質を、カップリングコンデンサーの容量や種類を変えると、低域の音やレベルを変更することができます。
カップリングコンデンサーやオペアンプを使った場合の抵抗の定数を計算式で電卓を使って計算するのは大変ですので、OKAWA Electric Design のサイトにある計算ソフトのお世話になりました。フィルターの特性図も表示され、とても便利です。
あと、回路図にはありませんが、THAT1646のバランス出力をLUNDAHLの出力トランスLL1524を通して出力しています。
トランスをバランスドライブしているわけですが、これはアイソレーションの意味もありますが、音に微妙な雰囲気が加わるので入れています。僕の趣味ですから無くても構いません。
オペアンプU1はJ-FETでもパイポーラでも使える定数になっています。J-FETのみに限定すればもう少し抵抗値を下げてS/Nを稼ぐことができると思います。
バッファのU2はユニティゲインで動作するタイプに限ります。
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