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2008年3月 9日 (日曜日)

無線機のマイクアンプ

FT9000でHi-FiオーディオSSBを楽しんでいらっしゃるJA1BBP局が、ブログで面白い工作をしているのを連載している・・・と思ったら、その用途にビックリ!
外部からのオーディオ信号をFT9000のADC前のLPFのところに注入しちゃいました。

で3.5メガで昨晩交信しましたが、これが素晴らしい音質で、良く調整されたオールパスのPSN変調器を彷彿とさせるものです。
つまり、とってもフラットで、透き通った変調に生まれ変わってしまいました。

いゃぁ、無線機の送信用オーディオ増幅をバイパスすると、こんなに変わるのですねぇ・・・。僕の後に交信した北海道の音に厳しいomもベタぼめでしたので、僕の耳の錯覚ということではありません。

一般的にオーディオ増幅回路では100hz以下のような低域は扱いが非常に難しく、ちょっと高いレベルになると途端に歪んだりしてロクなことはありません。
無線機はもともと300-2700hz程度しか使わない前提で、低域はカットするのが当たり前。すると、低域が通る前提で部品が選択されていませんし、定数を考えられていません。

低域に関しては、簡単に言えば「歪みのないスッキリとした低域」が出せれば良いわけですが、これが難しいのです。
マイク側でいくら工夫しても、無線機内部のアンプで当然低域をカットしているわけで、カットされるからイコライザーで強調したりすると、今度はレベルが上がって歪んだり、低域が全体にかぶるような感じになってモアッとしてしまったり・・・・。

僕の場合はマイクプリアンプの出力をデジタル化してしまって、アナログ回路で扱いが難しい低域をデジタル化して逃げてしまっています。
デジタル化してしまえば低域も単なる符号になってしまいますので・・・。ただ、マイクプリアンプ内では、やはりアナログ低域の問題があって、今回作っているマイクプリもその辺りを少し考えているのです。

今回JA1BBP局はオーディオ関係の部品一つ一つを吟味して今回のアダプター、名付けて「DMS(大魔王スペシャル)」を完成させました。
しかし、驚いたなぁ・・・。僕も頑張らねば・・・。

JA1BBP局のホームページは右側のQRZからどうぞ。多数のマイクで録音された音声ファイルも大変参考になります。
僕の所有するマイクもありますが、客観的な評価に大変役立っています。なお、今回の記事が掲載されているブログにアクセスするにはIDとpssワードが必要です。

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コメント

つくばの大魔王様の技術力、行動力はすばらしいですね。
さらにご本人が美声だから鬼に金棒です。
皆さん“放送局並み”目指してますね。

投稿: JO1KVS | 2008年3月 9日 (日曜日) 14時50分

そうですね。今回は本当に驚きました。結果は大当たり・・・ってヤツですね。
しかし、良くやったなぁ~と感心しています。9000ですからねぇ・・・。

投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月 9日 (日曜日) 15時55分

...何だかこそばゆい感じです。

この改造によりデジタル変調器の前のステージは全て自分が自由に手を加えられる領域、言うなれば『広大な遊戯施設』になったので、当面はそこで遊べそうです

まあ、結果オーライなのでこんなこと書けるんですが。
スリルと感動は表裏一体なのだと感じました。


投稿: JA1BBP 早坂 | 2008年3月10日 (月曜日) 12時30分

いえいえ。本当に一皮むけた感じで聞こえていましたよ。
必要十分が大切といまさらながら感じました。

投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月10日 (月曜日) 20時53分

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