バランス変換
パランスラインドライバーはアンバランス→バランス変換を1チップに纏めたICです。通常は複数のオペアンプで変換しますが、オペアンプのバラツキで完全にバランスさせるのは実は難しいようです。
バランラインドライバーを使うことで、簡単で正確にバランス変換できます。
この種類のICはADのSSM2142やTI(BB)DRV134等が有名ですが、米国のTHATという聞き慣れないメーカーからも同様なIC THAT1646が発売されています。
というかTHATもTIもADのセカンドソースなんですが、単純なセカンドソースではなく改良版を発売しています。
下記の表をご覧ください。バランスラインドライバーは3種類ともピン互換なんですが、細かい仕様が各社微妙に異なります。 2142
THATは聞き慣れないメーカーですが、プロフェッショナルオーディオICが専門のようでTHAT1646も最大出力は0.1%THD+N 27.5dBuとなっています。頼もしいですね。
色々とバランス変換について検討しましたが、結局バランス変換はこのTHAT1646で行うことにしました。バランスラインドライバーは外付け部品は非常に少なく、パスコン程度でバランス変換が完成します。
回路図もご覧のようにとっても簡単。
今回は現在の状況も考えてFBとキャノンコネクター近くのパスコンは入れず、回り込んだら対策することにします。
ICのパッケージはDIP8Pinを選んで、SSM2142やDRV134と差し替え可能にします。オペアンプと同じように、やはりそれぞれ微妙に音が変わるようですから楽しみです。
上記回路のICの1と8に出力トランスの1次を接続すればバランスドライブできます。
バランスラインドライバーは「ドライバー」という名前のように、かなり長いバランスケーブルでもドライブできるようになっていて、出力はかなりパワフル。出力トランスを十二分にドライブすることができるようです。
現在、ICを海外から取り寄せ中なんですが、ちょっと時間がかかりそうです。DRV134は早く届きそうなので、届いたICでテストするようにします。
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コメント
へえ~今どきは便利なチップがあるんですね。
『デジタルハムライフ』的には、ラインアンプで信号レベルを持ち上げたら即、SPDIFに変換し、あとはデジタルの世界へ....などとしたいところなんでしょうけど、価格的な面も含め余り良いデバイスはなさそうですね。
回路工作の成功をお祈りしてます。
投稿: JA1BBP 早坂 | 2008年3月 7日 (金曜日) 12時36分
本当はそうなんですけど、AD変換はやはり1チップに全部入り・・・という都合の良いチップは見つかりません。
もう少し探してみますけど、AD変換とSPDIFと周辺の回路程度になってしまいそうです。
各社の評価ボードを流用する・・・って方法はありそうなので、デジタルについてはアナログで完成してから考えることにします。
投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月 8日 (土曜日) 09時33分
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投稿: ISHMAel back | 2008年3月14日 (金曜日) 17時18分