主を待つ基板
製作中のマイクプリ、お気楽にバランス出力を1チップでやっちまおう・・・というわけで、チップを注文中ですが、数が出ない特殊なチップのため、まだ当分届きそうにありません。
この便利なバランスドライバーを使ったバランス出力回路はこんなに簡単です。
これは保護回路が入っていませんので、本当はXLRのところにパスコンと保護用のダイオード、無線用を考慮してFBでも入れれば完成です。
電源ラインにはパスコンしか入っていませんので、パスコンとパラでOSコンを追加することにしました。
このチップの偉いところはOut+-の出力を無極性コンデンサー経由でSns+-までフィードバックさせることでDCオフセットをゼロにできるところ。つまりDCサーポ回路が内蔵されているようです。
普通はDCオフセットをゼロにするため、オペアンプを別に用意してDCサーボ回路を付けたり、オペアンプ自体にDCオフセット調整回路を追加して調整する必要があります。
もちろん、他にも幾つか解決策がありますが、ラインアンプの出力側に奢ったブラックゲートの音を活かすためには、これ以上音が流れる回路にカップリングコンデンサーは入れたくありません。
で、この回路をユニバーサル基板で組んでみました。
未熟なのでアップで公開するのは恥ずかしいのですけど、こんな感じになりました。将来的に1回路増設して2回路の基板にすることを想定して、今回は左半分にレイアウトしました。
チップ以外では、追加したOSコンも含めて部品は全部で6点。回路も確認してありますが、肝心のチップがまだ。彩り良く(笑)部品を並べて待っているところです。
早くソケットにチップを載せて動作確認してみたいですね。
肝心のチップは世界を駆けめぐっている最中のようで、米国の販売店からイギリスの倉庫に注文が飛んで、イギリスの倉庫から米国のメーカーに注文が入ったところのようです。
出荷も逆順??と思ったら、イギリスの倉庫から直送とのことで、一安心(それでも世界一周ですわ)。
来月辺りには届くのでしょうかねぇ・・・。
なんか、この部分、待っている間に手持ちのオペアンプで組んだ方が早いです・・・・ってずっと思っているんです。
でも、今回は「簡単・手抜き」のチャレンジなので、我慢です。それにあんまり人のやらないことを、やってみると発見が多いのです。
でも、我慢できるかなぁ・・・。代替回路で仮組みして、チップが届いたら本基板に差し替えてもいいしなぁ~。
あ、そうだ!アンバランス出力のママでチップが届くまで遊ぶ・・・という手がありましたね(笑)。これは強烈な誘惑だぁ。
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コメント
基板をみる限り、DIPですね。
半導体大手は今時DIPを作るのはかなり稀ですよ。
おそらく昔の在庫を探しに駆け巡ったのでしょう。
大手のお客でDIPを使うところもありませんしね、、、
使うのは中国とかの怪しいメーカーだけでしょう。
いずれにせよ見つかってよかったですね。
投稿: JA1KDP | 2008年3月14日 (金曜日) 08時57分
KDPさん
このTHATというメーカー、半導体小手も良い所のようです。確かに最近はSOPとか、もっと小さいパッケージが主流ですよね。
でも、自作の場合はやはりDIPが使いやすいです。もちろん、基板から起こせば小さいパッケージでもなんとかなりますし、変換ソケットを使うテもありますので。
一番の問題は老眼で小さいパッケージだと見えにくいということでしょうか?両眼ルーペの購入を真面目に検討しています。
投稿: JI1ANI/福井 | 2008年3月14日 (金曜日) 12時09分
なるほど、4インチの自社ファブがあるんですね。
DIPは確かにアマチュアには扱いやすいですが、だんだんなくなりますね。そもそも標準品のICというのもなくなっちゃうかも知れませんね。アナログはまだ残る方かも知れませんが。
私もル~ペほしいです。
投稿: JA1KDP | 2008年3月14日 (金曜日) 16時28分
KDPさん
う~ん。どうでしょうね。もしかするとファブレスかも知れません。THATのチップはプロ用オーディオメーカーが使うだけですので、生産量は微々たるものだと思います。
でも、機材では有名な会社が使っていますので、品質はソコソコではないかと思っています。
本日、倉庫から発送したとの連絡がありましたので、来週には手元に届くと思います。
投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月14日 (金曜日) 23時42分
ウェハレベルでは昔も今も変わらないんですが、パッケージに関しては大口はほとんど表面実装用ですからね。いわゆる大手メーカは高電圧、大電流用途以外は、もはやSOPみたいなパッケージしか作らない(作れない)ですね。
それでも古いパッケージを廃止しようとすると、あちらこちらから圧力がかかって品種を残すということもなくはないので、汎用品であればしばらくはなんとかなるんじゃないでしょうか。
特殊用途に関しては、残念ながら全滅でしょうね。今後はますます人力による表面実装のために、ルーペと極細の半田ごてが必須になるでしょう。(苦笑)
投稿: JS1KQQ | 2008年3月15日 (土曜日) 00時51分
ANIさん
なんでも4インチのファブを買ったとWebに書いてありました。まあ小さいファブでしょう。確かに自社製品の生産量は少ないでしょうから、ファンダリもやっているようですよ。
投稿: JA1KDP | 2008年3月15日 (土曜日) 08時28分
KDPさん
そうなんだ。僕はデータシートしか見ていませんでした(笑)。自社で持っているのなら、もう少し製品の幅を広げても面白いかもしれませんね。
オーディオに特化しているようですから、ペアのFETとか・・・。日本では売れると思うけどなぁ~。トランジスタはありますがFETは無いのですよね。
投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月15日 (土曜日) 09時18分
職業病のせいかIRのページ見てしまうんですよね、、、かなしい。
投稿: JA1KDP | 2008年3月15日 (土曜日) 13時14分
KDPさん
あはは、それ職業病ですよ。
こういうのみると、無線機の回路渡して「チップにしてくれい」とお願いしたくなりますね。
投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月16日 (日曜日) 12時00分