カモフラージュ
Hi-Q-6/160 RT MC-3はマストもコイルもブラックでとても精悍な印象です。でも、日本の住宅街、そして僕のマンションのベランダではかなり目立ちます。
そこで、他のアンテナ同様、目立たないようにカモフラージュすることにしました。アンテナが目立つのはキラキラと光を反射することです。ですから光を反射させないようにするとが大切です。アンテナの光の反射を防ぐ方法は塗装です。
2番目は塗装の色です。これが中々難しい。
基本は保護擬態(※昆虫などが攻撃する鳥などから見つけられにくい姿になる)ですから、アンテナを背景色と同じ柄・色にすることが大切です。
例えば明るい色の外壁に艶消し黒のアンテナを置くと、アンテナが影絵のように浮かび上がって見えちゃいます。
逆にアンテナの背景が夜空ならば、艶消し黒で決まりでしょう。
ところが昼・夜・晴・雨・曇りと、天気や時間で条件が変わります。直径数ミリ程度の細いエレメントは基本的に艶消し黒で問題ありませんが、太いパイプだと艶消し黒はかえって目立つ結果となります。
少佐、熱光学迷彩が欲しいですっ!
でも、熱光学迷彩でも雨が降ると見えちゃうからダメか・・・なんて脱線しつつ色々と考えました。
今回はアンテナが大型でコイル・パイプとも前面投影面積が大きいため、やはり正当派保護擬態として、アンテナの背景となることが多い建物の外壁に似せることにしました。
擬態化にあたって、高価なアンテナに直接ペイントするのは気が引けますので、カッティングシートを張り付ける方法とします。
カッティングシートは看板用として広く利用されており、薄くて耐候性が高いものが多数あります。
オンラインショップ Re-Wall で見つけた擬態用シートはコレ。
耐候性に疑問がありますが、大理石模様です。
あ、僕のアパートの外壁は大理石じゃありません。
この大理石の模様をちょっと離れたところから見ると、今のアパートの外壁と見た感じが似ているんです。
また遠目には薄い灰色に見えます。薄い灰色は目立ちにくく、擬態にはオススメの色です。
今日は新聞紙をアンテナに当てて型紙を作り、型紙に沿ってカッティングシートを切り抜き、アンテナに張り付けてみました。
Hi-Q-6/160 RT MC-3擬態バージョンのできあがり。
う~ん。中々綺麗に仕上がりました。
根元はボルトなどが多数ありますので、今回は完全擬態化しませんでした
まぁ、いづれにしてもコノハチョウのような完璧な擬態は無理ですし、目立たなければいいのです。
因みに、塩化ビニール製のカッティングシートには炭素が含まれており、コイルやパイプに張り付けることでアンテナの効率を低下させることになります。
炭素は導体ですから、高出力の場合はスパークや焼損の原因になりますので注意が必要です。
今回は200W程度なので大丈夫ではないかと思っていますが・・・。
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コメント
うわ~、すごい出来栄えですね~。
うちのアンテナも、遠くから、いつもと違う角度から見てみましたが、結構目立っています。
戦闘機の色、グレーが一番良さそうですね。
投稿: JO1KVS | 2008年6月 2日 (月曜日) 00時30分
KVSさん
今日、昼間と夜に外から見て確認しましたが、やはり目立ちません。ステルスのように「見えない」のは無理ですが、目を引かないことは重要だと思っています。
普通の方からは笑われそうですけど・・・・。
投稿: JI1ANI 福井 | 2008年6月 2日 (月曜日) 00時50分