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2008年6月19日 (木曜日)

IC-7800 Ver. 2.12リリース

ちとお知らせが遅れましたがICOMさんからIC-7800用の新しいファームV2.12が12日にリリースされています。
今回は

Ver 2.11からVer 2.12の主な変更点
DSP内のソフトウェア処理向上のため


ということです。
手元の7800はバージョンアップ作業を完了していますが、バージョンアップ作業完了後の再起動時にTX-DSPの書き換え中と表示されることから、今回は送信用のDSPのファームウェアが変更になっているようです。
受信用も変更されているのかも知れませんけど・・・。

で、早速送信音をモニターしてみると・・・
ありゃ、音が変わっている・・・ってすぐに判りました。

V2.11と比較して音が太くなって落ち着いた感じになっています。この変化は好ましく感じる方の多い「通りの良い声」になる方向への変化ですから、更にファンが増えるのではないでしょうか?
でも、この音、なんとなくIC-7700の変調に似ているような・・・感じなんですけど、僕はIC-7700で自分の声を送信したことないので自信はありません。

モニターした結果から、V2.12では従来と比べて変調音が変わったので、送信周波数特性が変わっているのではないかと思い調べてみました。

テストはWaveGeneを使って40-3000Hzのサイン波をS/P DIF経由でIC-7800に入力、送信帯域は100-2900Hzに設定して送信し、内蔵パワーメーターで出力を読み取りました。
入力レベルは1500Hzで出力200Wとなる最小レベルとしました。IC-7800ではシングルトーン入力だと出力200WでもALCメーターは振れません。
Ic7800_freq_spec

V2.11とV2.12は殆ど同じ周波数特性に見えますが、良くみると220~280Hzの部分で最大8Wの差があり、2920~2930HZ部分では5W異なります。
差異はグラフで赤い線が見える部分で、他の周波数については、ほぼピタッと揃っています。

ご覧のように違うといっても僅かですが、V2.12の方が特性的には綺麗な台形に近づいており、改善されているようです。
モニターすると結構違うのですが、グラフ上での差は微々たるものです。

V2.11→V2.12のバージョンアップに伴い、機材の設定を低域の補正を少し弱く、高域補正をちょっと強くして、聴感上のバランスを再調整しました。
もちろん、以前の音とは微妙に違うのですけど、より好みに近づいたような感じで不満はありません。

なお、念のためALCを振らせるレベルの入力で、送信帯域の上限・下限周波数についても確認しましたが、従来と同じでした。

V2.12の改善のポイントは周波数特性ではなく、もっと違った部分(処理アルゴリズムとか)だと思います。
僕はIC-7700の送信用DSPプログラムは新規開発で、IC-7800よりも優れた部分があると想像しています。
音質のこともあって、今回のV2.12は、IC-7700の結果をIC-7800にフィードバックするもの・・・と勝手に想像しています。

多分変更されたのは周波数特性ではなく、別の部分だと思いますが、変更した影響が結果的に周波数帯域に現れた・・・というのが僕の推測で、ICOMさんは周波数特性を変えたつもりはないのではないかなぁ・・・。
狙って周波数特性を変更するなら、もちっと大胆に変えることができると思うのです。

所詮グラフは静的特性です。音は周波数特性以外の動的特性でいかようにもなりますので、グラフや計測結果は誤差だとしても「変わった」という自分の耳を信じるだけです

実はV2.12では米国で人気のHi-Fi SSBに対応する送信帯域3.6Khz化コマンドが仕込まれたらしいのですが、JAバージョンではプロテクトがかかっています。
プロテクトはTX-USO基板上のJP800のランドをショートすることで外れるとのことです。
・・・なんちゃって、こんなことないかなぁ・・・・・・。

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