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2008年11月16日 (日曜日)

INRAD #726 2.9Khzフィルターの使用感

INRADの#726が届いてFT817のオプションフィルターに装着してあったINRADの#706と交換しました。
さっそく自分の変調をモニターしてみると、自然で非常に伸びやかに変調が聞こえてきます。

やはりメカニカルフィルターの音はいいですねぇ。
ただ、残念ながら僕のFT-817はヘッドホンして聞くとS9以上の信号のピークで音が少し歪むように聞こえます。

この歪みはINRADのフィルターに交換すると顕著になります。アッテネーターなどで入力レベルを下げてS8程度だと消えます。
INRADのFT-817用コリンズフィルターの挿入損失は、標準セラミックフィルターよりも3db程度少ないことから、もしかするとIF段が少しオーバーゲインになってしまっているのかもしれません。

#726 2.9KhzSSBフィルターの周波数特性です。
725_freq
80~2900hzまでシッカリと広がっていますので、フラットな帯域は2800hz+αって感じですね。INRADは#706も2600hzの帯域と表示してありますが、フラットな帯域は2500hz程度でした。
それにいつのまにかINRADの表記も2500Hzになっています
ただ#726は2400hz以下と比較して2400hzより上が少し落ち気味かな?

フィルターの特性とは思えませんし、ヘッドホン出力をサウンドカードに入力して計測していますので、もしかしてFT817のヘッドホン出力のAF回路にはノイズカット用として軽いローパスフィルターが入っているのかもしれません。

下記のウォーターフォール画面は#706購入時に計測したもので、上半分が標準セラミックフィルターで下半分が#706。
Ft817_inrad_waterfall
下記のウォーターフォール画面は上半分が#726下半分が標準のセラミックフィルターです。
Inrad_725cfk
どうでしょうか?
やはり 標準 < #706 < #726 と明るい部分の幅が拡がっているのがわかりますよね。
#706と#726の比較では周波数の高い方へ帯域が伸びていますね。このあたりが伸びやかに聞こえる理由なんでしょう。

送信は試していませんが、受信音から想像するととても自然でヌケの良い音になりそうです。そのうち試そうと思っています。
3.5メガを#726を装着したFT-817でワッチしていると、送信したくなりますが5W出力では短縮アンテナだとチト苦しい。
FT-817用のリニアアンプが欲しくなってきました。

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