フィンエレメントの実験(その1)
以前のアパートでは蝶ネクタイのような形をしたHF-5Bをハイバンド用として愛用していました。コンディションが良かったとはいえ5年間で300エンティティーと交信できたのは、やはり小型・軽量のHF-5Bのお蔭です。
このアンテナの形は独特で水平エレメントに加え、垂直エレメントと、垂直エレメントの両端から給電点に斜めのワイヤーエレメントで構成されています。
ちょうど、ツインデルタループに水平エレメントを加えたような形です。
この形状はARRLのアンテナハンドブックに「フィンダイポール」という名前で広帯域アンテナとして紹介されています。
垂直や斜めのエレメントが存在することで、グランドウェーブでのモービル局相手でも交信距離が伸びることから垂直成分もかなり多く編波の乱れには強いと推測しています。
このフィンダイポール、広帯域であることは形状から想像できるのですが、各バンドのマッチング回路を取り付けてしまったため、エレメントのみの状態で共振周波数を計測する機会はありませんでした。
実は最初から「ずーーーーーっと」このアンテナ本来の共振周波数がドコなのか?疑問だったのです。
MMAMAで調べようと思ったのですが、使い方がマズイせいか頓挫しておりました。やはりスケールダウンしてテストしてみる方が簡単です。
そこでサイズを縮小したスケールモデルで実験してみることにしました。材料は1mmΦのアルミ線を使って片側だけを製作し、ホイップとして実験することにします。
HF-5Bは水平エレメントの片側2m弱、垂直エレメントは2mとなっていますので、1/4として50cmとしてテレビを見ながら作ったのがコレ。
ちょっと歪んでいるのはご勘弁を。水平と垂直エレメントは50cmです。半分の三角形の各辺の比は2:4:5ですから斜めのエレメント長62.5cmってところです。
このフィン形状のホイップアンテナ、測ってみるとSWRの底はSWR1.1まで下がったポイントがありました。またSWR1.5の帯域幅も広く、まさに広帯域アンテナであることが理解できました。
さて、このホイップの共振周波数はどこでしょうか?
つづく・・・・。
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