BOSE M3 の外部電源
登場と同時にそのサイズからは信じられない低音の再生と、高い解像度でニアフィールドリスニングという新しいジャンルを切り開いたボーズM3。
結構人気商品だったと思いますが、昨年夏の突然の発売中止に「しまった!」と思った方も多かったはず。
そのM3が23日から限定600台で発売再開です。オンラインストアでは10時から発売開始とのことです。
発売が中止になった理由はわかりませんが、米国ではBOSEはハーマンカードン相手に苦戦中のようですからこのチャンスを逃すとM3は手に入らないかもしれません。
BOSE M3は小口径の一発ですし、ニアフィールドですからとっても解像度が高い音を再生してくれます。気合を入れて聴く場合にはいいのですが、ちょっと疲れた時なんかは音が見えすぎてキツイ感じがします。
もうちょっと音が丸くなるといいんだけどなぁ・・・・・ってのが正直な僕のM3評。
んな矛盾していることを・・・・って酷な要求であることは充分承知していますけど、やはり欲がでる程M3はよく出来ているわけです。
アマチュア無線機で言えばFT-817みたいな感じ?
先日、机の下を掃除した時にM3の電源アダプターを良く見てみましたが、少し大きめのDC19V 3Aのスイッチング電源です。
スイッチング電源かぁ・・・・・・
ふと、昨年の実験電源で変調が変わるを思い出しました。そうだBOSE M3も電源で音が変わるのではないか???
19VのDC電源は・・・・・ありません。手元にあるのは無線機用の安定化電源だけ・・・・。電圧を上げても16V程度です。
BOSE M3は乾電池でも使えるようになっています。ということは6Vでも動作可能・・・・なんでしょうか?
もしかしたら6VをDC-DCコンバーターで昇圧しているのかもしれません。
中を見てないので電池駆動回路と外部電源回路がどのようになっているのかはわかりませんが、まぁ、定格19V以下の電圧なら壊れるようなことはあるまい・・・ということで、自己責任で実験することにしました。
無線機用のトランス式安定化電源の電圧を14VのままM3に接続してみました。
ドキドキしながらM3の電源を入れてみると・・・・・拍子抜けするほど普通に鳴り出しました。
まずは一安心。
実験の目的は音質です。純正のスイッチング電源からトランス式安定化電源に変えたら音は・・・・やっぱり変わりました。
スイッチング電源でのキツさがとれて、全体的に少し丸くなって纏まった感じ。言い方を変えるとエッジの立った解像度が少し下がってしまった・・・・とも言えるかもしれません。
でも、もともとのウルトラ解像度が多少スポイルされても、充分な解像度がありますし、物足りなかった柔らかさがでてきて僕的にはいい感じに聞こえます。
トランス式安定化電源のM3で真空管サウンドのソースを聴くと、以前よりも「真空管」って雰囲気なんですよ。
「こりゃ、いいわ」
そこでマジメにM3用のトランス式オーディオ電源を作ってみよう・・・・・という気になりました。それに・・・・やっぱM3の電源なんですから、せっかく作るならオーディオ用として遊びたいじゃないですか?
平滑コンデンサーは容量タップリにして、整流はショトキーバリアダイオード、パワーMOSFET辺りをアッチッチ状態にして無駄(?)に電気食うような・・・・ははは。
気のせいかもしれませんけど、無駄にアイドル電流があると音がドンって入った時とそうでない時の電流の変動率が下がって、結果として出てくる音がどっしりした、安定感のある音になる気がするんです。
■追記■(22日)
オバマ大統領の就任式のニュースの影で、ひっそりと「ボーズ 従業員1,000人解雇」のニュースが伝えられました。
記事を書いた時点では「大変なんじゃないかな?」と想像していたのですが、どうやら本当に大変な状態のようです。本当に最後のチャンスかも。
| 固定リンク
コメント
Bose M3が生産中にしなったということは全く知りませんでした。
私は、初期ロットを購入していたので、例の電池の液漏れの回収対象だったのですが、めんどくさくってほったらかしていました。
このブログを読んで、既に生産中止になっているのであれば修理の依頼をせねばと昨日Boseに電話したら新品と交換してくれると案内がありました。明日には交換品が手に入るはずです。
さて、中古品なのでしょうか。
投稿: JF1QDA | 2009年1月22日 (木曜日) 23時43分
QDAさん
新品交換とのこと、良かったですね。
もしかすると今回発売用の600台の在庫はQDAさんの交換で599台になったかもしれませんね。
M3はやはり23日当日で売り切れちゃったみたいですね。600台じゃ少ないと思ったんですが・・・・
できればラインアップに戻してほしいのですけど・・・・。
投稿: JI1ANI 福井 | 2009年1月24日 (土曜日) 13時45分
M3って再発売当日完売だったのですか!
決して安くないスピーカなのでちょっと驚きです。
M3は、Boseのお膝元である米国では発売されなかったと記憶しているのですが、なぜだったのでしょうか。
我が家に届いたM3は、新品の箱入りでした。
スピーカー本体を返品してと言うことだったので、アクセサリがもう1セット増えることとなりました。
そういえば、こういうことが前もあったなあと思い出してみると、BoseのQuietConfort2の初期モデル(シャンパンゴールド色)のバンドアジャスタ部が壊れてしまい、ちょうど米国にいたのでBose Shopに修理依頼をするつもりで持っていったら無償で新型(シルバー色)と交換してくれました。新型は壊れた部分が頑丈になっていました。ということで、こちらもアクセサリーがまた一式増えてしまったのでした。
Shureのイヤホンも保証期間中に壊れてしまうので、E2, E3, E4Cとアクセサリは2セット持っているのですが無用の長物ですね。
投稿: JF1QDA | 2009年1月24日 (土曜日) 21時10分
はい。発売当日に完売だったようですよ。やはり人気があるんですね。
米国で販売されなかったのは価格が高いことが理由と聞いています。あのサイズであの音は日本では求められますが、米国では大きいスピーカーで普通に聞ける、つまり部屋が広いから小さいけど高いスピーカーは売れない・・・ということだと思います。
確かにもっと大きいスピーカー置けるならM3は買わなかったと思います。
投稿: JI1ANI 福井 | 2009年1月24日 (土曜日) 21時22分
やはり、米国では価格がネックだったのですね。
M3の本来の用途として家の据え置きステレオセットとしてではなく、外出先や旅行先で使用する用途であればこの小ささは、スーツケースに入れることを前提に考えるとちょうどよかったのですが。私も、数週間の出張には、M3を持っていってホテルでの滞在中に好きな音楽を聴いて過ごすことができたので重宝していたのですが。
製造中止とは、残念でした。
投稿: JF1QDA | 2009年1月25日 (日曜日) 10時06分