10Mhz基準周波数発振器 その3
基準周波数発振器は当初の計画では電源を3端子レギュレーターとLDOリニアレギュレーターの2段構成にする計画でした。
LDOリニアレギュレーターを取り寄せている間、3端子レギュレーターで12V出力していますがレギュレーターが思ったより発熱しません。
LDOリニアレギュレーターが届いたので、当初の2段構成を変更してLDOリニアレギュレーターのみでOCXO用のDC12V電源を作ることにしました。
昨日、3端子レギュレーターの平滑コンデンサーを当初の4700μFから10000μFへ交換したら、音が微妙によくなったように感じました。
やはり少しリップルが減るだけで、基準周波数発振器の出力に影響がでて、音が変わってくるようです。
今回用意したLDOリニアレギュレーターはリニアテクノロジーのLT1764です。5本足ですが、基本的には3端子レギュレーターと同じように使えます。
今回は電圧可変タイプですので抵抗2本で出力電圧を12Vに設定します。平滑コンデンサーは22000μFのデカイ奴の残りを使うことにしました。
最初は普通に小型の電解コンで作るつもりでしたが、今回は練習・・・ってことで、半分冗談で作ってみました。
基盤は電解コンデンサーのネジ端子で固定しました。爆弾と起爆装置・・・みたいな雰囲気
回路はSBDでブリッジ整流した後、220μHのコイルを通して22000μFの平滑コンデンサー、LT1764の電圧設定はR1=1KΩ R2=9.1KΩで12.2Vにしました。抵抗は電流雑音を考慮して、無誘導の巻線抵抗にしました。
最初はオーディオ用として絶大な人気のDALEの無誘導巻線抵抗を考えましたが、今回はDALEほど有名ではないMillsの無誘導巻線抵抗を使いました。
価格はDALEのNS-2Bの7割弱・・・でしょうかね?
LT1764の出力には低ESRのコンデンサーが指定されていますので、OSコンの100μFを入れてあります。
配線を何回もチェックしてから、ACを入力すると出力側に12.08Vが出てきました。計算よりも少し電圧が低いですが抵抗値の誤差でしょう。
早速OCXOに接続して電流を流してみましたが、LDOレギュレーターは効率が良いためか、発熱はいままでの3端子レギュレーターよりも少なめです。
写真のように小型の放熱器なんですが、OCXOをコールドスタートさせて、最も電流が流れる状態でも40度を越えることがありません。
KA350は上の写真の倍の放熱器で40度程度でしたので、最初は放熱器が少し小さいかな?と心配していたのですが、基盤のサイズからこれ以上大型の放熱器は無理なので・・・・。
でも、この状態なら盛夏でも放熱は大丈夫かな?
今回は電解コンデンサーが大きいので、落ち着くまでに数日はかかると思います。2パラで使った前回も通電50時間辺りを境にして結構変わりました。
さて、どんな音になりますか・・・・。
LDOリニアレギュレーターは低ノイズ・・・ということですが、こんな簡単な回路でそのメリットが聞こえる(?)のか?などと、今から楽しみです。
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