安定化電源の修理
その昔、初めてオール半導体(笑)の10W機を購入した時の無線機用の電源として購入した電源です。
電圧は13.8V最大3Aで、この電源のシリーズには電圧・電流計と電圧調整ノブが付いた高級(?)なタイプもありましたが、安価なコチラの電源となりました。
長年の酷使で内部の電圧調整用半固定ボリュームがガリオームになったようで、出力電圧を12Vに設定しても、フト気がつくと10V程度になってたり、15Vになってたりするようになってしまいました。
まぁ電圧が下がるのならいいのですけど、12Vだと思っているのに15Vでは困ります。トラブルにならないうちに修理することにしました。
既に製造から25年近く経過しているので、内部の電解コンデンサーは手持ちの電解コンに全部交換&平滑コンデンサーは容量も少しアップしました。
オリジナルだと電圧調整用半固定ボリュームの位置は、トランスが邪魔で調整のためには毎回基盤を外さないと調整できない位置にありました。今回は基盤から引き出して調整しやすい向きに改造しました。
この電源、パイロットランプはネオン球です。一回も切れていません。今ならLEDでしょうけど、ネオン球ってすごい耐久性ですね。
電気的には出力電圧以外に不具合はありませんでしたが、下の写真のように出力用の陸軍端子のプラスチックが劣化して割れていました。
根元が割れているので気をつけて使っていたのですが、このままではショート事故になりそうですので、新品のジョンソン端子へ交換しました。
修理が終わって出力電圧を12.0Vに調整。リップルも手持ちのテスターでは計測できませんでした。
DC12V電源としてちょっとした実験やFT-817用の低ノイズ電源として重宝しています。
デジタル製品が5年もしないで陳腐化していくなか、数十年もの間たいした故障もせずに働き続けるこの電源。
僕の製作した小物は、殆どがコイツで最初の生命を吹き込んでいます。これからも大切に使っていきたいと思います。
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