27Mhz サイン波入力は失敗 SC48は成功
PLL1707に入力する27Mhzの信号をサイン波にしましたが、音が軽くなってしまって迫力がなくなってしまいました。
落ち着いたら良くなるのかな?と思っていましたが、残念ながら逆の方向へ・・・・。
いつも音質をモニターしていただいてるローカル局からも「それ、良くないヨ。この間(サイン波改造の前)の方が良い。」との指摘を受け、だめ押し。
27Mhzラダーフィルターを外して、先週末の状態に戻しました。ただリニアレギュレーター電源の効果はあるようで、以前よりも僕の信号のバックグラウンドが静かになった・・・・どっかのスタジオで話しているみたい・・・・とのこと。
自分でもそんな雰囲気を感じていたのですけど、実際の電波でそうなっているかどうかはモニターしてもなかなか判りません。
やはりある程度、距離が離れていないと、この辺りの感じはわかりませんね。
PLL1707の回路を見ていると今回は384fsを使っていますが、256fsも出力されているようです。
サンプリング周波数(今回は48Khz)の256倍は一般的にスーパークロックと呼ばれて、ワードクロックほど一般的ではありませんが、デジタル機材の同期信号として利用されています。
僕が愛用しているdbxのQuantumIIは外部からの同期用として色々な信号に対応しており、スーパークロックにも対応しています。
そこでPLL1707が生成したSC48(12.288Mhz)を取り出して、QuantunIIへ供給してあげることにしました。
実際に同期をかけてみると、音が多少明るくなったように感じるものの、S/P DIFだけの場合とそれほど変わりません。
良く考えてみると、現在のデジタル環境では48Khzが基準で、256fsと384fsをマスタークロックとして使うケースが多いのです。
256fsは12.288Mhz、384fsは18.432Mhzです。わざわざPLL1707を使って生成しなくても256fsと384fsのオシレーターを用意してあげればいいわけです。
なんか、散々苦労した挙げ句に「振り出しに戻る」的なことになりますが、位相雑音の少ない発振器が入手できれば実験してみる価値はありそうです。
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コメント
クロックの件、拝見いたしました。
質問があるのですが。返答はなくてもかまいません。
Xtalフィルタを使って、後にクリップさせてPLL若しくはADCに入れるとは思いますが、フィルタが高Qならば、発振回路の同調がずれるとジッタが大きく増えるとは思います。
高精度な測定器を持っていないので分からないのですが、このフィルタは温度特性を持っているのですか?水晶は温度特性ありそうですが、、、。
それなら、いっその事フィルタに帰還をかけてVCXOにしたほうがいいかもしれません。
また、コルピッツからクラップ発振回路に変更するとでどのくらいスプリアス低減出来るのですか。素子の寄生容量の影響は低減するので、その効果を知りたいです。
YIGで発振させて高い比較周波数でFGやPLLをかけると性能は良いのですか?
余談ですがピリオドジッタに関しては変なVCXOよりも厳重にシールドしたCXOのほうが明らかに優位ではないのかと思えて仕方ないです。CXO周波数はドリフトは大きそうですが、
失礼いたしました。
投稿: hi_kawa | 2009年5月 2日 (土曜日) 00時27分
hi_kawaさん
こんばんわ。今回使ったラダーフィルターは帯域が推定15khz程度ありますのでHi-Qとは言えないと思います。
したがって温度変化による影響は殆どないのではないかと思っていました。
ピリオドジッタについてはご指摘の通りかもしれませんが、厳重にシールドする前にどのようにして低雑音な電源を確保するのか?の方が支配的に思います。
なお、発信周波数のドリフトは今回の場合、殆ど影響がないと思っています。
お答えになっていないかもしれませんが・・・・
投稿: JI1ANI/福井 | 2009年5月 2日 (土曜日) 22時04分