AD変換基盤PCM1804のクロック安定化(その5)
一応、完成に近づいてきたマイクプリアンプですが、クロック関係の最後の仕上げ(?)です。TCXOの出力は矩形波ですが、PLL1707はサイン波でも矩形波でも動作に問題は無いようです。
でもオリジナルは27Mhzの水晶発振子ですから、入力はサイン波が前提ではないかと想像しています。
そこで10Mhzの基準周波数発振器の経験を生かして、ジャンクで購入した27Mhzの水晶でラダーフィルターを作ってTCXOの出力に入れることにしました。
3素子で両端は水晶発振子をパラにしたJA4LAOタイプで10Mhzで大変良好だった回路と一緒です。
コンデンサーは両端が10p固定、内側2個は調整用の56pトリマーコンデンサーです。
慣れたこともあって、実装密度が高くなってきました
ラダーフィルターを挿入することでPLL1707にはサイン波が入力されることになります。ただ、矩形波でも問題無く動作していたため、挿入することによる変化は無いかもしれませんが・・・
ラダーフィルターは場所の関係から立ててオシレーター基盤に実装しました。オシレーターも立てて実装していますので、ちょっと見にくいかな?
右下が立てたラダーフィルターです。
基盤の余分な部分を切り取って小さくして、なんとか立てて押し込んだ・・・という感じになっています。
出力は1.5C-2Vをそのままフィルター出力にハンダ付けしちゃいました。今回も出力が十分あるため、インピーダンスマッチングはしませんでした。
また当初リニアレギュレーターには放熱器を取り付けませんでしたが、一晩通電しておいたことろ、それなりに熱く(45度程度)なったため、小さい放熱器を取り付けました。
TCXOは5mA程度ですが、PLL1707とPCM1804が結構電流を消費するようです。
それに入力電圧が16Vですから12V以上降圧するので多少発熱するのは仕方ありません。普通の3端子レギュレーターだったらもっと熱くなるところです。
接続と配線を確認してから通電、27MhzがADC変換基盤に入っていることを確認してクロックの安定化プロジェクト(?)は無事終了です。
あとは・・・・音ですね。どうなるのかなぁ~~~~。
出音は聴きましたが、とってもいい感じです。サイン波にしたことで、耳に痛いような感じの音がツルンとした感じの音になりました。
こればっかりは測定器では計測できませんし・・・・僕の耳の感覚なんですけどね。プラシーボかなぁ
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