スモールループMK-3 お引っ越し その後
ベランダの右側(南)に設置してあったスモールループ MK-3をベランダの左側(北)にお引っ越しした最大の理由は「ノイズ源から距離をとる事」でした。
これが引越前の昼間でノイズが少ない状態でのバンドスコープ。ノイズはS2程度。夜間はS6程度の強いノイズが出てきます。
これでもノイズは少ない方です。2エレVビームはゲインはありましたが、ノイズも多かったです。
以前紹介しましたが、アンテナブームとマストを絶縁してノイズ対策してもこんな感じ。
午後3時位でノイズはそれほど多くない状態。
設置場所はほぼ同じです。アンテナのゲインがマイナスゲイン(-1dB程度?)のスモールループ MK-3と2エレ八木のラディックスRY-62Vを比較するのはヘンですが、MK-3の方が信号は弱いのですけど、ノイズも少なくて聞きやすい状態です。
もちろん2エレの威力でビーム方向の信号は抜群にいいのですが、なんせ固定ビーム。ノイズ源にサイドを向けて逃げたり、フロントをキッチリ合わせてS/Nを稼ぐような技ができません。
やっぱりアンテナは回してナンボ・・・・だなぁ。
で、記事の通り、S/Nで有利なスモールループ MK-3をベランダ左側(北)に設置しました。仮設状態よりも長めのブームに取り替えて、給電点とベランダの庇を30cm離しました。
その結果、ノイズがレベルが下がって夜間でもS1-2程度、所々にS3-4のビートノイズが残る程度まで改善されました。
After
ちょっと見にくいですが、下の方が全体的にノイズレベルが下がっています。下では水色部分の横軸が良く見えるようになりましたが、上では緑(信号)にかなり隠れています。
このスコープだと対数目盛じゃないので分かりにくいのですけど、Sメーターでは結構な差になります。
その後、各局と交信した結果では、杉並の住宅街で周囲は2階建ての中での1階の軒先という条件で、横須賀・横浜・川崎・つくば・戸田・八王子辺りまでQSOできることが分かりました。
MK-3の角度を30度も変えると、信号強度S2~3が変わります。
MK-3の水平設置で相手が水平偏波の場合は、給電点から中央のキャパシターに向かって指向性があることが確認できました。
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コメント
成果が出ていますね~。
6m私の電波が届くように改善を図ろうと思っています。
コメットのHR50常設作戦。
このアンテナはノンラジアル設計なので建物のアースの良否にかかわらず、比較的安定して動作してくれることでしょう。
基台とケーブルを手配しました。
ベランダはさらにジャングル状態になります。
11月29日の多摩川コンテスト(短時間のスプリントコンテスト)が楽しみです。
投稿: JO1KVS | 2009年10月 3日 (土曜日) 22時48分
KVSさん
僕の経験だとコメットのHR50はベランダでの実用率が高いですね。やはりノンラジアルなので設置場所を選ばないことが理由だと思います。
SWR1.2程度の1/4λホイップと比較して強く聞こえることが多いです。もちろん、設置場所が異なることが多いで、厳密な比較ではありませんけど、両方切り換えている方がHR50の方が平均的に良く飛ぶとおっしゃっていました。
楽しみですねぇ~。
投稿: JI1ANI/福井 | 2009年10月 4日 (日曜日) 13時18分
アンテナは長さ(太さ)なりに飛ぶ(半波長を越えると打消しが起きるので多段化しないといけませんが)と信じています。2.1mの長さ分も期待していますが、電流腹がエレメントの真ん中に来るので、短縮ダイポールを横に突き出したくらいの活躍は期待できると思っています。
50MHz帯の運用率が下がっているのでこれで回復できそうです。
投稿: JO1KVS | 2009年10月 4日 (日曜日) 14時58分