FE-5680A オーディオマスタークロック(その2)
FE-5680Aの出力周波数は12.288Mhzになりましたが、波形が正弦波です。これを矩形波に変換しなくては分周回路に入りません。サイン波からTLLへの変換回路は色々あるようですがJA0PX斉藤omが「誤差0.001Hz GPSを利用した10MHz発振器を使う」で紹介されている変換回路を使うことにしました。
部品点数が少なく簡単な回路です。簡単ってとても大切です。複雑だとやる気が萎えてしまいます。
分周回路を組んだ基板になんとか載りそうなので無理やり載せましたが、手持ちの抵抗を組み合わせたこともあって、美しくない基板がとても恥ずかしい基板に・・・・・
実はノイズが減りそうな、面白い実装方法を先輩から聞いたので、ロジックICをとっかえひっかえして音が決まったら、その実装方法でもう一個作ることにしました。
正弦波から矩形波への変換には74LS04を使っていますが、この三菱のICはパーツボックスの中で20年以上眠っていたICです。
動くかどうか心配だったのですが、手持ちがこれしかなくて、やむを得ず使ってみました。
ご覧の通りのスパゲティ実装ですから回路の確認に手間取りました。
チェックしていたら、10kΩと100kΩの抵抗間違えを発見して(カラーコードの読解ミス)交換したりと、時間がかかってしまいました。
最初はICを抜いて電源系をチェック、次に74LS04だけ載せてルビジウム発振器の出力をコンデンサーを通して基板に接続して出力を周波数を秋月テスターで図ると12.288Mhz。
波形はわからないけど、たぶん矩形波になっているのではないかと・・・・・
やっぱオシロが欲しいなぁ~
ないものはしかたありません。
正弦波が素通りしているのではないことを祈りつつ、他のICも載せて分周後の周波数を確認すると・・・・・無事48kHzがでてきました。
つ~ことは、うまく正弦波→矩形波に変換されているようです。
ルビジウム発振器から分周して作った48kHzのワードクロックを愛用のdbx Quantum2の外部クロックに入力し、クロックを外部入力に切り替えると・・・・・ご覧のように無事48kHzでロックしてQuantum2がルビジウム発振器で動きましたぁ~
程度の問題はありますが、ルビジウム発振器を使ったマスタークロックジェネレーターは、市販品だと100万円しちゃいます。
今回はルビジウム発振器が$120程度ですから・・・・ケースも含めて2万円程度で作れそうです。
さて、次は電源作らないと・・・・でもルビジウムと一緒だと余裕を見て2Aは必要(ルビはピークで1.7A)。
OCXOの時みたいに、低雑音リニアレギュレーターで作ろうかな?でもDDSでフロアノイズレベルが高いから「それなり」でいいんかなぁ・・・・・。
あ、それに12.288Mhzのラダーフィルターを作って入れないと・・・・。近辺のスプリアスのレベルが落ちるからなのか良くわからないのですけど、音が変わるんですよね。
以前の実験では挿入すると繊細な音になりましたが、力感に欠けて結局直結でした。但しTCXOでの話。
でも、あのときはインピーダンス整合がいい加減だったことが音の違いの理由のように反省しているんです。
ルビジウム発振器の出力にラダーフィルター入れたことはありませんので、これも楽しみです。
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