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2009年11月28日 (土曜日)

FE-5680A 周波数拡大

Fe5680a_mod1DDS内蔵ルビジウム発振器のFE-5680AはRS232Cで周波数を変更できて、色々と利用できそうなんですが5Mhz辺りから下になると出力がだんだん落ちてしまいます。

IC-7800のSメーター読みでオリジナルの状態では
12.288Mhz  +55dB
192Khz S4.5
48Khz S2
です。

192や48Khzの出力レベルが上がると、オーディオ用クロックとしてそのまま使えそうですが、このままでは出力レベルが低すぎます。

色々と調べてみると出力部のローパスフィルターのコンデンサー容量を増加させることで、低い周波数の出力をアップすることが出来るとのこと。
写真中央部の○印を付けたチップコンデンサー(C427)にパラにコンデンサーを入れて容量を増やしてあげれば低い周波数での減衰が減ります。

追加容量は20~50μF程度とのことですが、場所が場所ですので入れられるコンデンサーには大きさでかなり制約があります。

Fe5680a_mod2手持ちの中で外形が小さくて容量の大きなコンデンサーは22μFでしたので、22μFの並列で44μFにしました。
コンデンサーは並列接続してからリード線を取り付けておきます。
あ、写真は接続間違えていません。配線はオレンジがアース側、青がプラス側になっています。
配線を取り付けるときに、配線の色を逆にしちゃいました。

取り付け先のチップコンデンサーの両端にハンダを少量盛って、盛ったハンダにリード線を取り付けました。

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2009年11月27日 (金曜日)

FTDX5000MPがTopなワケ

Ftdx5000mp FTDX5000MPの広告がCQ誌12月号に掲載されましたが、詳細については掲載されませんでしたね。
昨晩、ローカル局と50メガでラグチューしていて、FTDX5000MPの詳細広告のurlを教えてもらって、トップパフォーマンスの意味がわかりました。

ここに米国で配布中と思われるパンフレットが掲載されています。FTDX5000MPはダイナミックレンジが112dB、IP3は +40dBm
この数字がトップパフォーマンスと謳ったワケ・・・のようです。

いゃぁ、すんげー数字です。
それに300Hzと600Hzの峡帯域ルーフィングフィルター搭載です。思い起こせばFTDX9000に3KHzのルーフィングフィルターを搭載し、ICOMを慌てさせて7800にも3KHzのルーフィングフィルターを搭載させたのはバーテックス。
峡帯域ルーフィングフィルターはバーテックスのお家芸になりましたね。

300HzならRTTYやPSK31でも強力な武器になります。特にコンテスト時にはお互いに潰しあってぐちゃぐちゃになるEUなんかでは評価されるんじゃないでしょうか?
AGCループ外の50Hzフィルターも良いけど、確かにフロントエンドに「もっと峡帯域のルーフィングフィルターが欲しい」って思うこと・・・・あります。
周りの家からでる強力なノイズだらけの都市部では、フロントエンドの出来って本当に大切なんですよ。

わかりやすく言えば、都会でHFを楽しむためには峡帯域のルーフィングフィルターが必須です。

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2009年11月23日 (月曜日)

FE-5680A オーディオマスタークロック(その2)

FE-5680Aの出力周波数は12.288Mhzになりましたが、波形が正弦波です。これを矩形波に変換しなくては分周回路に入りません。
Audio_clock_gen2_48khzサイン波からTLLへの変換回路は色々あるようですがJA0PX斉藤omが「誤差0.001Hz GPSを利用した10MHz発振器を使う」で紹介されている変換回路を使うことにしました。

部品点数が少なく簡単な回路です。簡単ってとても大切です。複雑だとやる気が萎えてしまいます。
分周回路を組んだ基板になんとか載りそうなので無理やり載せましたが、手持ちの抵抗を組み合わせたこともあって、美しくない基板がとても恥ずかしい基板に・・・・・

実はノイズが減りそうな、面白い実装方法を先輩から聞いたので、ロジックICをとっかえひっかえして音が決まったら、その実装方法でもう一個作ることにしました。

正弦波から矩形波への変換には74LS04を使っていますが、この三菱のICはパーツボックスの中で20年以上眠っていたICです。
動くかどうか心配だったのですが、手持ちがこれしかなくて、やむを得ず使ってみました。

ご覧の通りのスパゲティ実装ですから回路の確認に手間取りました。
チェックしていたら、10kΩと100kΩの抵抗間違えを発見して(カラーコードの読解ミス)交換したりと、時間がかかってしまいました。

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2009年11月22日 (日曜日)

FE-5680A オーディオマスタークロック(その1)

動作確認したFE-5680AのDDS設定を変更して発振周波数を10Mhzからオーディオ用の48kHz系のマスタークロックに変更します。
オーディオ系のクロックはCDに代表される44.1kHzとDVDなどに代表される48kHzの2系統あります。

普通はオーディオ用のクロックとしてはCDの再生用の44.1kHz(とその倍数)の改造が大半ですが、今回はIC-7800に合わせて48kHz(とその倍数)に改造します。
FE-5680Aの出力にはバンドパスが入っていて5-15Mhz辺りが実用範囲とのことですから、48kHzの256倍の12.288Mhzを目標とします。

Fe5680a_no1_12288mhz_5kwide 48kHzの384倍の18.432Mhzも良く使われるのですが、アマチュア無線家として自分が聞き耳をたてて「聞こえねぇー」とかやってるアマバンドの近辺で「ピーーー」って発振器作るのは嫌です。

FE-5680Aの設定は、RS-232Cを使ってPCからターミナルソフトで設定します。
最初は「楽勝」って思っていたのですが、勘違いに気づかず延々悩んでしまいました。
一つはWindows7にはターミナルソフトが入っていない(ハイパーターミナルは無い)ので別のPCに環境を作ったことと、D-Sub9Pinのピン配列をオスとメスで間違えたという・・・・とっても恥ずかしいミスでした。

結局、手持ちのノートブックのXPに秀タームをインストールして、USBシリアルコンバーターを使ってFE-5680Aの周波数を変更しました。
コネクターのオスとメスで配列が逆になるのは当然なんですけど、気がつきませんでした。これがハマッた一番の原因。
ターミナルで通信できないので「なんで?」って何回もピンの順番や配線を確認して・・・・・でも、そもそも図の見方を間違ってるわけですから、何回確認しても、いつまでたってもコネクトするわけありません。トホホ

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2009年11月21日 (土曜日)

FEI FE-5680A ルビジウム発振器DDS付き

LPRO-101を購入したのに、更にルビジウム発振器に手を出してしまいました・・・・orz
今回入手したFE-5680Aシリーズはルビジウム発振器にアナログデバイセズのDDSチップ、AD9830A組み合わせた製品です。
Fe5680a_no1_testFE5680Aの出力はルビジウムの共振周波数6834.6875MHzの1/136の50.255055MHzをDDSに入れて作っています。
ですからDDSの設定値を変更することで5~15Mhz程度の間なら、好きなの周波数を出力できるルビジウム発振器なんです。

5-15Mhzと言えば・・・10Mhzの基準周波数が思い浮かびますが、今回はオーディオ用。コイツでオーディオ用のワードクロック(44.1/48kHz)を作ってやろう・・・というわけなんです。

ただDDSを内臓していることで位相雑音特性などが悪くなっているかもしれませんし・・・・そもそもジャンク品(動作確認済みの取り外し品)ですからねぇ・・・・。

ルビジウム発振器を内臓した市販のワードクロックジェネレーターは100万円程度まぁ、そこまで性能が良くなくても数十万円程度の価値があるワードクロックジェネレーターに仕上がれば・・・・と思っています。

このFE5680Aはオーディオ用クロックとして色々な方がチャレンジしていますし、ウェーブ電子さんがFE-5680AのDDSコントロールソフトを販売しているので、無線用に使っている方もいらっしゃるのではないかと思います。
FE-5680Aの出力をそのまま使った3.5~14MhzルビジウムQRP CW送信機・・・なんて面白いと思います。

よ~く考えるとウェーブ電子の2出力DDSで44.1/48kHzのx256周波数を用意した方がスマート・・・・だったかも・・・・TCXOは三田電波製のようですから・・・・。
まぁ、今回はルビの音ということで・・・ハッハッハ

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2009年11月15日 (日曜日)

オーディオ用クロックジェネレーターの製作 その3

Audio_clock_gen_48khz クロックジェネレーターはスーパークロックとワードクロックの両方を出力する計画です。
今週はスーパークロックをワードクロックにするための分周器を作りました。

SC48である12.288Mhzから256分周すると48kHzになります。
1/256分周器は汎用ロジックICを使って作りました。
今回は74AS74と74LS163を使っています。

74AS74で1/4して3.072Mhz、74LS163で1/16して192kHz、更に74AS74で1/4して48kHzになります。
非常に一般的な組み合わせ(?)ではないかと思います。

分周器も色々と販売されていますが、どうもノイズが多かったりすることが多いようです。今回は低ノイズ化がひとつのテーマですので、汎用ICで作ってみました。
オーディオマニアの方から「汎用ロジックICを使って組んだほうがノイズ面では有利」との情報を得たことが理由です。

それにしても久しぶりのロジック基板。15年振りじゃないかなぁ・・・・

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2009年11月14日 (土曜日)

FTDX 5000MP発表

Ftdx5000 FTDX9000MP Contestのニュースが流れていたかと思ったら、どうやらFTDX5000MPが発売になるようです。
ネットでは結構なソースからこのニュースが流れていますし、ネコが多数お出迎え(?)してくれる米国の無線機屋さんでも、CommingSoonとして紹介されています。
HF+50でオールモードのようですから、2000と9000の間を埋める位置づけかな?

対抗馬としてはIC-7700ということだと思いますが、9000はContestとしてシングルRX機を販売していましたので、単純に9000のSub RXを抜いた・・・ということではないようです。
またMPは400W出力機の名称ですからFTDX5000MPは今までどおりなら400W(クラスA 100W)出力機となります。

すると日本でのFTDX9000MP Contestの米国版か?と思ってからパネル面のデザインが違います。

左側上部に2個のアナログメーターがありましたが、メーターは1個だし周波数表示の上にスペクトラムスコープ表示(?)が付いています。
パネル上部はオプションベイで、SDUを搭載するとスペクトラムスコープ搭載できるらしい・・・・。

いづれにしてもFTDX9000の大改修(規模とメーカー側の負担を考えると・・・・凄い)で諸々の問題をクリアしたバーテックスの反撃の第一弾ではないかと思いますが・・・。
FTDX9000の無償改修に見通しがたたないと、このFTDX5000が発売できなかったのでは?というのはナナメに見すぎかな?
個人的には「Top」という表現が非常に気になります。
多分、今回は組み込みPCでは無いのではないか?って思っているんですが、さて?

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2009年11月 8日 (日曜日)

オーディオ用クロックジェネレーターの製作 その2

購入したTCXOは表面実装タイプ。1cm四方程度のサイズで1x1mm程度のランドが4個あります。
ランドに1/4W抵抗の足をハンダ付けしてから、90度曲げて基板に挿そうと思って曲げたら・・・・

メリッ

ランドごと、ハンダ付けしたワイヤが取れちゃいました

Audio_osc気を取り直して別途用意してあった24.576MhzのTCXOを2分周して12.288Mhzを作ってみました。
使った基板は以前にe-bayで購入したクロックジェネレーターキットのものです。

この基板は2個のTCXOを乗せることができます。
右側はそのまま発振させて、左側は分周ナシ、2/4分周した3周波数を出力します。
基板上の空いている部分はAC入力をDCにする部分。

左上の3端子レギュレーターで5V電源で動作します。今回は9Vの乾電池と12Vのスイッチング電源を用意して、電源による位相雑音の差を見てみることにしました。

12V スイッチング電源

Tcxo_245_sw_2
Tcxo_24250_sw_2

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2009年11月 7日 (土曜日)

オーディオ用クロックジェネレーターの製作 その1

B637_sc48_pll1707自作マイクプリのADコンバーターのクロック回りを色々いじってきましたが、PLL1707の入力である27Mhzの基準信号を水晶発振からTCXOに変更することで、音質的には一定の結果を得ることができました。

そのPLL1707で生成され、PCM1804やDIT4192に供給されるクロックは256fsや384fs(44.1Khzや48kHzの256・384倍)です。
そこで256fsである12.288Mhzの信号を見てみました。

スペクトラムスコープで-10dBのアッテネーター入れてますが、底が上がって・・・・
そうです。
「なんじゃ、こりゃぁー」って状態であることがわかりました。

せっかく27Mhzの綺麗な信号いれても、出てくるのがコレでは・・・・。
プロ向け機材のdbx Quantum2の48kHzのワードクロック出力はこんな感じです。
アッテネーターは入れていませんが、入力信号が強いのに、波形は明らかに綺麗です。
Clock_dbx_q2_48k_5khzwide
周波数が異なるので単純比較はできませんが、上の信号を256分周して48kHzにしたときに、下のような信号になるとは・・・・思えません。

そこで256fsやワードクロックを発生するクロックジェネレーターを作ってみよう・・・と思い立ちました。

■注意■ 2009/11/16
dbx Quantum2はデータ取り時にノイズが混入していたため、再度計測した結果に差し替えました。かなり綺麗な波形です。

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2009年11月 3日 (火曜日)

マイクプリアンプのカップリングコンデンサー交換

久しぶりに自作のマイクプリアンプに手を入れました。手を入れた部分は製作(設計?)時かB637d_cup_con_bg ら気になっていた2段目のOPA637BPとバッファーアンプOPA627BPの間のカップリングコンデンサーです。
写真の左上の赤い電解コンです。

製作時には低域に気にしすぎて330μFという、かなり大きいものを入れていましたが、やはりLPFになってしまって6kHz辺りから上がかなりタレる感じ。

赤いブラックゲートを奮発して、確かに低域はいい感じだったのですが、初段(別基板)に赤い悪魔・ダイナミキャップのデカイのを入れたら、低域はもう十分。
ちょっと低域が過剰気味になりました。

これを初期設計どおりの10μFに変えよう・・・・と思っていたものの、面倒なこともあってそのままに・・・・。
引越しも落ち着いたし・・・・ということで、フタをあけて交換しました。

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2009年11月 2日 (月曜日)

光マンションタイプ(DSL)+11n無線ルーター+Win7

Win7にしてからネットの調子がすこぶるいい。XPも良かったけどVistaは・・・・・ねぇ。
ネットに関してはVistaよりもXPの方が上でした(僕の環境では・・・)。
今回Win7に早く乗り換えたのはVistaで速度が遅いことが大きな理由です。

今のアパートはMAST-BB(光マンションタイプ)で建物にルーターが付いています。
ルーターから各戸にはDSL配線。自室に無線LANルーター(アクセスポイントモード動作)を取り付けて、Win7のPCまで無線LAN 11nで通信。

やっと前回無線LANアクセスポイントに11n対応製品にした効果が現れました。
一週間時間を変えて速度を計測していますが、土日の夜間はレスポンスが悪化しますが、平日や土日の昼間は早いです。

 

=== Radish Network Speed Testing Ver.3.2.2 - Test Report ===
測定条件
 精度:高 データタイプ:圧縮効率低
下り回線
 速度:40.81Mbps (5.102MByte/sec) 測定品質:90.2
上り回線
 速度:48.46Mbps (6.057MByte/sec) 測定品質:94.6
測定者ホスト:***************.ap-e**.canvas.ne.jp
測定サーバー:東京-WebARENA
測定時刻:2009/11/1(Sun) 18:09
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測定サイト http://netspeed.studio-radish.com/
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無線LAN経由としては上出来なんじゃないかな?11nの上限が150Mbpsですから当然かな?
ネットサーフィン的にはサイト側に問題なければ10Mbps程度あれば、快適ですけど、これだけ早いと大きなファイルのダウンロードも早い早い。
サスガ11nです。
なお、有線LAN接続だと60-70Mbps程度になります。

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2009年11月 1日 (日曜日)

ローテーター静音カバーとノイズ対策

ベランダに設置したローテーターですが、やはり回すと音が気になります。まぁ、ベランダの壁で反射して、室内では屋外よりも大きく聞こえるようなんですが、夜中にアンテナを収納するのにちょっと気がひけます。

Rotator_box そこでローテーターをダンボールで箱を作って囲ってしまうことにしました。
スーパーで手ごろサイズでしっかりした厚みのあるダンポール箱を貰ってきて、カッターとガムテームでエイヤ!って作りました。
底は作らず、かぶせる形なのでカバーですね。ローテーターカバー。内部は薄い発泡ポリエチレンシートでローテーターをゆるく包むにしています。

このカバーで「カラカラカラ・・・・」という音がだいぶ音が静かになって、夜間でもそんなに気にせずローテーターを回せるようになりました。

ただ、以前はこんなに音がしなかったと思うのですけど・・・・
本来ならばメンテナンス時期ですかねぇ・・・。
購入して8年くらいになります。

それと、ローテーターとは無関係ですが、写真HF用の同軸にTDKのZCAT3035を16個入れました。

給電点のバランの後にもRFインクワイヤリーのコモンモードフィルターを入れてあるのですが、ちょっと足りない感じ。
たとえば、アンテナは28メガで全く同調していないのに、無線機のチューナーでチューニング取れてしまうのです。

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