オーディオ用クロックジェネレーターの製作 その1
自作マイクプリのADコンバーターのクロック回りを色々いじってきましたが、PLL1707の入力である27Mhzの基準信号を水晶発振からTCXOに変更することで、音質的には一定の結果を得ることができました。
そのPLL1707で生成され、PCM1804やDIT4192に供給されるクロックは256fsや384fs(44.1Khzや48kHzの256・384倍)です。
そこで256fsである12.288Mhzの信号を見てみました。
スペクトラムスコープで-10dBのアッテネーター入れてますが、底が上がって・・・・
そうです。
「なんじゃ、こりゃぁー」って状態であることがわかりました。
せっかく27Mhzの綺麗な信号いれても、出てくるのがコレでは・・・・。
プロ向け機材のdbx Quantum2の48kHzのワードクロック出力はこんな感じです。
アッテネーターは入れていませんが、入力信号が強いのに、波形は明らかに綺麗です。
周波数が異なるので単純比較はできませんが、上の信号を256分周して48kHzにしたときに、下のような信号になるとは・・・・思えません。
そこで256fsやワードクロックを発生するクロックジェネレーターを作ってみよう・・・と思い立ちました。
■注意■ 2009/11/16
dbx Quantum2はデータ取り時にノイズが混入していたため、再度計測した結果に差し替えました。かなり綺麗な波形です。
僕の場合、いわゆるオーディオにはそんなに凝っていませんので、現状で十分。オーディオ用とはいうものの、無線の送信設備に使うためのクロックジェネレーターですからIC-7800と相性の良い48kHz系列だけ用意することにしました。
想定しているのはワードクロックである48kHzと、そのSC48(スーパークロック48x256kHz)である12.288Mhzの2波。
48kHzは12.288Mhzや24.576Mhzなどを分周して作るのが普通のやり方。
僕が製作したADコンバーターは256fsで動作させることができますので、ノイズが乗る可能性のある場所である分周回路が少なくて済む12.288Mhzを直接発振させることにしました。
発振周波数の精度的には、分周すれば誤差が小さくなりますが、今回は位相雑音の特性を一番に考えています。
安価なOCXOがあれば良いのですけど、オーディオのクロック系はあれだけチューニングしている方がいらっしゃるのに安価なOCXOは存在せず、TCXO止まり。
OCXOもありますが44.1kHz系列だけです。
そこで入手可能な12.288MhzのTCXOの中からFOX801LFシリーズ254LF-12.288-2にしました。
データシートには位相雑音のことは記載されていませんが周波数精度が±0.5ppmですから、ソコソコの値ではないかと推測しています。
国内で取り扱いがないため米国から購入しましたが、たまたま7500円以上の購入で送料無料(米国から日本の送料ですよ)キャンペーン中だったので、他の部品と一緒に購入しました。
4日に注文したら昨晩(6日夜)に届きました。さすがFeDex早い国内通販より早いくらいですわ。
ただSC48である12.288Mhzは、直接発振させた信号で良いもんなのか、いまひとつ不安です・・・・・。
まさか2倍の高調波で48kHzのつもりが96kHzでサンプリングなんてコトにはならないだろうなぁ~って不安です。
そん時は24.576Mhzの2分周でいくか・・・。
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コメント
いつも参考にさせていただいてます。
おかげさまで昨日、局免が届きました。
ありがとうございました。
ぜんぜん関係ないとこにコメントして
申し訳ありません。
今はロングワイヤー+ATで四苦八苦
しております。
3.5MでなかなかQSOにいたらないです。
ではまた参考にさせていただきます。
投稿: JH1XEK | 2009年11月 8日 (日曜日) 19時22分
XEKさん
局免が到着されたとのこと、良かったですね。
デジタルモードなら、ロングワイヤーでも結構飛んでると思いますので、相手次第ですねぇ。
3.5以下だと極端にアクティビィティーが低くなるようです。
週末の夜にマクロで気長にCQするのが良いようです。日曜日の夜が一番可能性が高いように感じます。
投稿: JI1ANI/福井 | 2009年11月14日 (土曜日) 01時38分
いつも読ませてもらってます
ロングワイアーについては私も色々苦労してます
敷地は広いのですが、高くあげるマスト類が入手困難な場所なので6mが限界です 3.5は10m以上の高さがないと、単に長くしてもアクティブに動いてくれません 下記のURL(JL4ENS局)見てるかもしれませんが 参考になればと思い書き込みました(石垣市伊土名移動JA1AJX)
http://homepage2.nifty.com/kaoru~i/allband.htm
投稿: 松田吉男 | 2009年11月14日 (土曜日) 09時32分
松田さん
お元気そうでなによりです。
ローバンドのロングワイヤー、地上高が低い場合はなるべく地面と不並行にすると多少良くなるように感じます。
高さが地面と平行だと(俯瞰してジグザグでも)どうも地面によるロスが増えるように感じます。
14mの水平よりも10mの垂直とか、斜め(傾斜)の方が信号が強くなるように感じます。
10m程度のグラスロッドはいかがでしょうか?
投稿: JI1ANI/福井 | 2009年11月14日 (土曜日) 09時49分
各局
ありがとうございます。
長さだけじゃなく高さが結構
重要なんですね。
短縮のRDPあたりのほうがいいの
いい結果が得られるのかな。
あと地面と平行だとあまりいい結果が
でないんですね。
インパーテッドVとかの方がいい結果
がでるのかな?
またいろいろトライしてみます。
投稿: JH1XEK | 2009年11月15日 (日曜日) 20時25分
XEKさん
アンテナの地上高が1/10λ以下の場合は、地面の影響をかなり受けると考えて良いと思います。
私の経験では水平よりも若干でかまいませんので、斜めにした方がマッチングが取りやすくなりました。
給電点が5m程度なら、インバーテッドVの方が調整が楽だと思いますが、絶対というわけではありません。
いづれにしても、地上高が低いということは周囲の影響を受けるので理論どおりにはならない・・・ということを頭に入れて調整する必要があると思います。
投稿: JI1ANI/福井 | 2009年11月15日 (日曜日) 23時51分
了解です。
でも最近寒いんで
なかなかアンテナいじる気に
ならないですね。
3.5はあんまり聞こえないんで
7Mあたりがおおいです。
投稿: JH1XEK | 2009年11月22日 (日曜日) 22時01分