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2009年12月23日 (水曜日)

4.800Mhz OCXO 970-2157-0

久しぶりにロジックICでの分周回路を作ってみましたが、その途中で色々な分周回路の情報を集めました。
その中で74LS90という1/5と1/2回路が同居したICはプリスケーラーなどに良く使われているうよですか、不思議とCMOS版の74HC90は存在しないようで、LS90が2個入った74HC390になるようです。
390を使うと1/100の分周が1個でできます。

最近、発振器を探したりすることが多いのですけど、4.8MHzのOCXOを見つけました。4.8MHzを1/100すると48KHzじゃぁありませんか
早速390のデータシートとにらめっこ。1/5→1/5で1/25にして1/2にするとデューティー比50%の96KHzが、さらに1/2すると48KHzができます
ということで手に入れたのがコレ。
48mhz_cts_ocxo
だいぶくたびれていますけどオシロで確認するとちゃんと動いています。1995年の27週だから夏ごろの製造されたOCXOのようです。
OCXOでこのテのケースに入っていて出力がSMAコネクターになっているタイプは、スペック的にもかなり高いものが多いようです。
出力のスペクトラムも大変綺麗で、位相雑音特性が良好なことを窺わせます。
48mhz_cts_ocxo_ssb
残念ながらスペックシートは入手できませんが、経年変化を考えてもTCXOなんかよりは上ではないかと思っています。

このOCXOの高調波を調べてみましたがIC-7800のSメーターとATTの組み合わせでは以下の通り。十分なレベルに抑えられていて、BPFかLPFが入っているのでしょう。

周波数  信号強度   差
  4.8Mhz  +81dB         0dB
  9.6Mhz   +32dB         -49dB
14.4Mhz    +22dB        -59dB
19.2Mhz    +12dB        -69dB
24.0Mhz       0dB        -81dB  

なんせ古い発振器なので、これから数日間連続通電して目を覚まさせてあげる必要があります。

今後の計画ですが、このOCXOから96/48KHzのオーディオマスタークロックを作るのと、FE-5680Aの出力周波数を4.8MHzに合わせて、OCXOとルビジウム発振器のガチンコ勝負をしてみたいと思っています。

電源と分周回路は同一なので、異なるのはFE-5680AのDDS部分が余計に入るだけ・・・です。このようにかなり条件をそろえた比較記事は見かけたことがなく、どんな違いがあるのかワクワクしています。
発振器は両方とも中古品ですけど、年齢的にはOCXOが上ですので、落ち着いたOCXOと元気一杯のルビジウム・・・みたいな結果かな?
48mhz_cts_ocxo_label
これは入手したOCXOのラベルです。Parts No. 970-2157/QNM4895MGは時間計測に使われたようです。
そういえば4.8MHzって2の倍数で60に割り切れます。

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