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2010年1月24日 (日曜日)

OCXO vs ルビジウム 番外編

OCXOとルビジウム発振器を比較する場合、双方の周波数のズレはオシロのリサージュで確認して調整しました。
ところが絶対的なズレについては周波数カウンターを持っていないので確認できませんでした。勝負を判定するにあたり、絶対的な周波数を測定しましたのでご紹介します。

まずはオシロスコープのリサージュ機能を使って10メガのルビジウム発振器と鳴き合わせした無線用の10メガOCXOの測定結果。
10mhz_ocxo_2010jan
上の箱は10メガのルビジウム発振器で、出力を外部基準周波数として周波数カウンターに入れて計測しました。
ループすると当然ながら10.0000000と表示され周波数カウンターは正常です。これはルビジウムを基準にして調整したOCXOの発振周波数。9が9桁ですので結果はバッチリ。
カウンターが9桁ですから、下手に10.0000000って表示よりも一桁精度が高く測定できてるってことですね。
でもこれ以上精度の高い周波数カウンターで10桁目(ミリHz単位)を追いかけても、普通のケースに入れたOCXOだと室温でフラフラしますので、そこまでの精度を求めるならルビジウム発振器にすべきだと思います。

4.8MhzのOCXOを分周して生成したマスタークロックの測定結果。
4800khz_ocxo_2010jan
ちょっとズレていますが、OCXOの調整不足です。もっと追い込めばいいのですけど、むき出しブレットボードですので・・・・。
今回はOCXOの周波数にFE-5680Aを合わせることにして、OCXOとルビジウム発振器の周波数のズレは数十ミリHz程度に収めています。

実験途中で感じたのですが、発振器の出力レベルも揃える必要があるように感じました。
5Vppと2.5Vppでは、5Vppの方がダイナミックに聞こえました。僕の空耳でしょうか?
今回は両方とも出力レベルを揃えて聴き比べしています。

プロ向け機材の出力するワードクロックの測定結果。
Q2_2010jan
プロ向けと言ってもピンキリで、僕が持っているんですから当然プロ向けの下の方です。今回用意したOCXOの方が精度が高く、オーディオ用のワードクロックとしての周波数精度は十分と判断しました。
ただ、今回測定した機材は入手後5年以上経過しているため、経年変化でここまでズレた・・・ということも考えられます。

矩形波なので高調波の具合を見てみるためにFETで調べてみましたが、だいたい同じ程度のようです。

OCXOのワードクロック出力をFETで計測
Fet_ocxo

ルビジウム発振器のワードクロック出力をFETで計測
Fet_rb
FETの結果についてはとくにコメントありません。こんなモンなんでしょうかね?

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