ADコンバーターとルビジウム発振器
マイクプリアンプ内蔵のADCにルビジウム発振器を使って一カ月。音質的にも微調整を重ねて自分的には合格点的なレベルまで調整することができました。
結果的には水晶発振子とそれほど変わらないレベル。最初に「こんなに?」ってほど音がちがったのは幻聴なんでしょうか?
ローカル局も「ぜんぜん違う」と言っていたので、幻聴ではないと思っているんですが、所謂エージング前だった・・・・ということなんでしょうか。
さて、ルビジウム化したADCを使った変調はとっても気に入っています。各局からの評判も水晶発振子よりもルビジウム発振器の方が「了解度が高い」という評価。
各局のレポートを総合すると、ルビジウム発振器の方が音がシッカリして、緻密で見通しが良い、つまり透明感がある・・・ということです。
透明感というは純粋で濁りが少ないということですが、この透明感をある程度確保しないと空気感(その場の雰囲気やニュアンスを伝える)は出てきません。
と言葉で説明するよりも聞いた方が早いですね。
先入観なくお聞きいただくため、録音ファイルをサンプルAとサンプルBとしてあります。録音ファイルを聞くと、僕の話の内容からどちらがルビジウム発振器で水晶発振子なのかはわかってしまいますけど・・・・・。
3.6メガでJA1BBP局に録音していただいたのですが、空電も多く、実際のDX QSOに近い状況になっています(ローカルラグチューの状況ではありません)。
いかがでしたか?
簡単には区別できないかもしれませんが、僕が「ルビジウム」って言っている部分が、ルビジウム発振器と水晶発振子の違いが良く出ていると思います。
また全体的な印象としてサンプルAの方が了解度が良く聞こえませんでしたか?
低い周波数での音の余韻の響き方が、ルビジウム発振器だと良く聞こえています。この低い周波数には位相雑音特性の違いが良くでてくるので、発振器の善し悪しを判別する一つのポイントです。
ルビジウム発振器だと、低い周波数の音がハッキリと粒立ちよく聞こえます。モヤモヤしてません。CWの聞き分けと同じ論理で、周波数が低いと同じ10Hzの差でも変化率が大きくなるため容易に聞き分けられるだけで、同じようなことが周波数帯域全体で発生していると推測しています。
ルビジウム発振器を「通信」の視点から捕らえると、各局からレポートいただいたように「ルビジウム発振器だと了解度があがる」ということに集約されるようです。
うーん。電力比に換算すると1dBくらいかなぁ・・・。もう少しかな?
でも3dBってことは無いとは思うけど・・・・。
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