« どこから接続してもradiko東京エリアにする方法 | トップページ | ZK3YA 10/RTTY »

2010年3月22日 (月曜日)

コンパクトなウルトラビームアンテナ

最近のローバンド用RDPは効率の良いコイルを使って、フルサイズと比較してそれほど遜色のないパフォーマンスを発揮します。
良い例ではクリエイトのCD-78jrでしょう。全長12m程度でフルサイズの1/4なのに-2dBと、実際に使っている方の信号も気持ち弱いかな?という程度です。

もちろん、コンディションがわるい時なんかは「やっぱりフルサイズ」って差があるように感じますが、住宅街で80mに気軽にQRVできるようになって、80mのアクティビィティーがあがったのは夜間国内をカバーするという伝搬特性もさることながらCD-78jrの存在が大きいと思います。

コイルを使わない方法として「エレメントを折り畳む」方法があります。こちらもリニアローディングとして古くから利用されていますが、リニアローディングと最新の技術を組み合わせてビームアンテナに採用したのはSteppIRアンテナが最初ではないかと思います。

SteppIRとは違った形でMoxonアンテナもエレメントを折り曲げた形になります。そのMoxonアンテナのドライブエレメントだけ取り出したような形のドライブエレメントを7/10メガ用に採用したコンパクトなビームアンテナ UB-50がULTRA Beamから発売されているようです。
Ultrabeam
ディメンション的には14メガのフルサイズ3エレに納まる面積で7~50メガ(7/10メガはRDP動作)のアンテナがあげられるのは朗報です。

上記の図のように正に「田の字」型のエレメントの内部を銅ベルトが伸び縮みする仕組みです。銅ベルトの伸縮で共振周波数も自由にコントロールできるのはSteppIRと同じ。
やはり利用周波数ピッタリで共振しているアンテナは飛び・受けが違います。異なるのはRDPとして動作する時のエレメントの形状。ULTRA Beamは「コの字」型なんです。

僕の経験によると、コの字の上辺と下辺のエレメントからの輻射は相互に打ち消し合いますので、図の左右方向に強く輻射されます。
つまり∞パターンですね。ただ、通常のDPでは8みたいな感じですが、それと比較してスマートな8になっていました。
したがって、UB-50の場合も、同じような結果になり、利得は期待できないものの、QRMから逃げやすくなるのではないかと推測しています。

実際には真ん中のブームの影響を受けてサイドが甘くなるのかもしれませんけど、こればっかりはあげてみないことにはわかりません。
エレメントが伸縮するアンテナは、今使っているスクリュードライバーと同じで、共振点が自由に可変できるわけです。
その意味ではバンドエッジだろうがどこだろうが、ベストパフォーマンスを発揮することは間違いありませんので、結構使えるアンテナに仕上がっているように感じます。

マルチバンドアンテナは他のバンドの信号も無線機のフロントエンドに流れ込みますが、エレメント伸縮タイプでは、アンテナの共振点が1か所だけですから、40/30mデュアルバンドRDPよりもフロントエンドにかかる負担は少ない・・・というのも利点です。
もっとも、これは弱点にもなって、異なるバンドでデュアルワッチした場合に、アンテナが共振していないバンドは感度が低下してバンドの様子が掴みにくい・・・ということです。

これは別途受信専用のアンテナを用意すれば、他のバンドの様子はわかる様になりますが、アンテナの切り換え装置を工夫する必要がありますし、ビームアンテナでないと弱い信号は聞こえません。

|

« どこから接続してもradiko東京エリアにする方法 | トップページ | ZK3YA 10/RTTY »

コメント

面白いアンテナですね。
アンテナマニアとしてはこれからもいろんなのが出てくるのが楽しみです。

今望んでいるのは、移動用アンテナのネジからの脱却。ネジって向こう側からワッシャーとナットを入れると言う至って部品を無くしやすい工程が避けられません。なんとかならないものか。一方船や山の道具ではナット、ワッシャーを使うものは少なく、抜け止めの工夫がされたピンを使ったりといろいろ工夫されています。
カチャッ、カチャッ、ギュッ、パチン、みたいに組み立てられるアンテナが出来たら嬉しいです。

最後の一言が効いていますね。
ビームアンテナの一番の目的は、強い電波を届けるのではなく、相手の電波を聞こえる状態にすることなんですよね。

投稿: JO1KVS | 2010年3月22日 (月曜日) 18時01分

KVSさん
こんにちは。そのカチャッ・ギュ・パチンはコレに敵うヤツは見たことありません。
http://psk31.cocolog-nifty.com/digitalmode/2008/05/tw2010_f76a.html

特に住宅街だとゲインよりパターンですね。ヌルがハッキリしてF/B比が大切です。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年3月22日 (月曜日) 18時18分

私もアパマンゆえ、コンパクトなHFビームアンテナには興味津々です。
コの字型のビームは折り曲げた部分の輻射が相互に打ち消しあうのでビームが鋭くなるのですね。
件の「Moxon」ですが、この週末、144MHz用のMoxonを試作してみました。一応FB比はでているようですが、思っていたほどビームが切れるわけではありませんでした。所詮は「2エレ」の八木なのか、はたまた作り方が悪かったのか。そのあたりは良く分かりません・・・。

投稿: birdie/JF1HYG | 2010年3月22日 (月曜日) 21時41分

HYGさん
2エレだとF/Bに差があって、サイドでガックリ信号が落ちれば◎ですよ。
±20度程度は信号に差がないと思います。2エレだとビーム方向はとってもブロードな特性なので、上手くできあがっているのでは?
いわゆるビームアンテナのパターンを想像していると裏切られます。
144メガだと2エレMoxonでは物足りないかもしれませんね。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年3月23日 (火曜日) 20時54分

ご意見ありがとうございます。
フロントとバックでSメータ値に2~4くらいの差はありましたので、まずまずというところでしょうか。
もともとの狙いはHFハイバンド用なので、次はもう少し大き目のMoxonにチャレンジしてみたいと思います。

投稿: JF1HYG | 2010年3月24日 (水曜日) 22時11分

HYGさん
S2~4のF/B比なら2エレとしては十分な性能だと思いますよ。HFハイバンドなら十分楽しめるビームになるのではないかと思います。
マルチバンドにならないのがチト残念ですが、21辺りならこれから相手には困らないと思います。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年3月24日 (水曜日) 22時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/494/47877535

この記事へのトラックバック一覧です: コンパクトなウルトラビームアンテナ:

« どこから接続してもradiko東京エリアにする方法 | トップページ | ZK3YA 10/RTTY »