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2010年6月19日 (土曜日)

ルビジウムオーディオマスタークロックジェネレーター(その1)

昨年にDDS内蔵Rb発振器FE-5680Aを入手してから、紆余曲折を経てやっと形になってきました。
技術的に難しいのではなく、僕自身がどう使えばいいのか良くわからなかったことと、最終的にどの機材にどうやって接続するのかなかなか決められなかったことが時間がかかった原因です。

ケースの中身は左から15V3Aスイッチング電源、放熱器を取り付けたFE-5680A、右下はスプリッターですが基板右下の10Mhz OCXOは今回使っていません。
Rb_audio_clock_ver07
これを見れば僕がしたのはケーシングだけというのが一目瞭然。ここはひとつかっこ良くラッキング(ラックケースじゃないけど・・・)ということにしておきましょう。
Rb_audio_clock_ver07_output
出力のスペクトラムはこんな感じ。手持ちの優秀なOCXOとほぼ同じレベルで、過去調べた色々な発振器の中でもトップクラスであることは確認できました。

ケースの空いたスペースにはRb発振器のマスタークロックを1/256に分周してワードクロックとして出力する基板を入れる予定ですが、デジタル機材って源発振器を ルビジウムに変更しちゃうと、その効果がとっても大きくて、ワードクロックで同期とる効果が目立たないのです。

原理的にはワードクロックで同期とらなくても、もともと同期が取れてる信号だから同期とってもあんまり変化しないという理屈なんでしょう。
ただ、これはあくまで原理であって、ワードクロックをどのように使うかはその機材で異なりますから要注意。
今回の場合は明らかに手間対効果があまり高くないので「どうしようかなー」と思案中。

マイクプリアンプのADCにはルビジウム発振器のマスタークロックを注入できるように改造したし、デジタル処理の要のQuantumIIはスーパークロックとしてルビジウム発振器のマスタークロックを注入しているので、マイクプリアンプとは同期済。
今のところ手持ちの機材でワードクロックが必要なのはサンプリングレートコンバーターのSRC2496だけ・・・。

SRC2496は色々と実験したけど、外部ワードクロック入力でも内蔵発振器でもそれほど音が変化しないのです・・・。
中身のパターンを追いかけていないのですけど、恐らくワードクロック入力でPLLして内部発振器を同期取るために使っていて、処理する発振器はあくまで内蔵発振器・・・ということだと思います。
SRC2496にもルビジウム発振器のマスタークロックを入れたいところなんですが、周波数が合わないようです。高いサンプリングレートに対応するためも512fsで処理しているみたいです。

ワードクロック用の分周回路は、実験基板はあるんですが、あんまり綺麗じゃない基板なので・・・・ちょっと躊躇しています。
時間があれば新しく基板を作りたいところ。

でも、ずーーーーと「途中」なのは僕の良くない癖ですから、今回は形にしてからどうするかを考えることにしたいと思っています。
でも、このケース、十分大きいと思っていたのですが、少し小さかった。
電源とルビジウム発振器、もう少し距離取りたかったなぁ・・・・。普通のラックサイズで2Uケースにすればよかったかな?

って、これが良くないのですよね

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